- 地域:日本
- タイプ:TV
- 正式名称:青のオーケストラ
- 英語名:Ao no Orchestra / Blue Orchestra
- 中国語の名前:蓝色管弦乐
- 他の名前:青之管弦乐
- 放送開始:2023-04-09
- 放送状況:放送終了
- タグ:学校 / 青春 / 恋愛 / 音楽 / 漫画改
- 原作:阿久井真
- 監督:岸誠二 / 前田薫平
- シナリオ:柿原優子 / 池田ゆき / 髙橋幹子
- 絵コンテ:入江泰浩 / 前田薫平 / 森山雄治 / 梅津朋美 / 鈴木拓磨
- 演出:宮田政典 / 黒田晃一郎 / 前田薫平 / 森義博 / 竹谷徹平
- 制作会社:日本アニメーション
- Copyright:©阿久井真 / 小学館 / NHK・NEP・日本アニメーション
- 家族:青のオーケストラ
- Rating:12+
『青のオーケストラ』
バイオリニストの父の影響で中1まではコンクールで活躍していた青野一(あおの・はじめ)。
父親が家を出たことでバイオリンから離れ、無気力になってしまう。
しかし、中3の秋に秋音律子(あきね・りつこ)と出会い、初心者の彼女にバイオリンを教えることで再び音楽と向き合っていく。
音楽の楽しさを再確認した青野は、秋音とともに強豪オーケストラ部のある海幕(うみまく)高校に入学。
ライバルや仲間たちと切磋琢磨し、自分自身や過去と対峙し才能に磨きをかけていく。
青野だけでなく、家族や才能をめぐるさまざまな悩みを抱える部員たち。
それぞれに乗り越えながら、定期演奏会に向けて自分たちの演奏をともに作り上げていく。
音楽で心を通わせていく、青春群像劇。
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第1話 青野ハジメ
世界的に活躍するヴァイオリニスト・青野 龍仁を父に持つ少年、青野 一。父の背中を見て育った一は数々のコンクールで好成績を収め、ヴァイオリンの天才少年と称賛される。しかし、とある理由で弾くことを辞め、無気力な毎日をすごしていた。そして迎えた中学3年の秋、止まってしまった時間が静かに動き出す日がやって来る。きっかけは、同級生の少女との出会いだった。さらに、進学を控えた彼は、高校オーケストラ部の存在を知る。
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第2話 秋音律子
最悪な形で出会った、青野 一と秋音 律子。ヴァイオリン初心者の律子は、たった1人での練習を、熱心に続けていた。武田先生に頼まれたヴァイオリンの指導は断ったものの、不意に耳に飛び込んでくる律子のつたない、しかしまっすぐな音は、青野の心をざわつかせる。そして起こった思わぬ騒動。クラスメートを鋭くにらみつける律子の表情に、青野は彼女の事情と、ヴァイオリンへの思いを知る。そして、律子が差し出す楽器に青野は―。
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第3話 海幕高校オーケストラ部
同級生でヴァイオリン初心者の秋音律子と出会ったことで情熱を取り戻し、音楽と再び向き合うことを決意した、ヴァイオリンの“元・天才少年”青野一。中学3年の彼が武田先生に勧められた進学先は、コンクールで8年連続最優秀賞の強豪オーケストラ部を擁する、千葉県立海幕高校だった。やがて2人の目標は自然に近づいていく。青野は律子にヴァイオリンを、律子は青野に受験勉強を指導する。そして迎えた春、2人が進む道とは―。
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第4話 佐伯直
オーケストラ部のある海幕高校に入学した青野と律子。青野は、ヴァイオリンのコンクールで活躍した佐伯 直という少年が音楽推薦で入学したらしいと、中学の武田先生から聞いたことを思い出す。そして青野は、小学生の頃から何度か同じコンクールに出たチェロの山田と楽器店で再会する。山田もオーケストラ部を目当てに海幕高校に入学していた。その山田が話題にしたのも、佐伯のことだった。そんな中、1年生の仮入部期間が始まる。
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第5話 原田蒼
見学に訪れたオーケストラ部で、初対面の佐伯と音を合わせることになった青野。2人の高度な演奏は、部員たちをざわめかせる。やがて佐伯は、青野を挑発するかのようにテンポを変え始めた。青野も食らいつき、激しいぶつかり合いとともに2人の音は高まっていく。コンサートマスターの原田からの称賛と、部員たちの惜しみない拍手。しかしその中から不意に聞こえてきた、父・青野龍仁の名前。よみがえるあの日に、青野は凍りつく。
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第6話 雨の日
青野たち1年生にとっては初舞台となる夏の定期演奏会に向けて、オーケストラ部の練習が動き出した。佐伯とともに1stヴァイオリンに参加した青野は、大人数で音を合わせる難しさを知る。一方、2ndヴァイオリンに加わった律子は何度も演奏を止めてしまい、経験者との実力の差を痛感しながらも、ひたむきに取り組んでいく。そして授業の無い雨の土曜日。鮎川先生を指揮者として迎える前に、部員たちによる合奏練習が行われる。
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第7話 小桜ハル
鮎川先生の指揮によるオーケストラ部の合奏練習。厳しい指導の中で表現が追究されていく。その妥協のない姿勢に、青野は不意に父のことを思い出し、譜面を見失ってミスをしてしまう。鮎川先生によって演奏は即座に中断された。何もかもうまくいかない雨の土曜日。その雨は、練習が終わり帰る時間になっても降り続いていた。青野は、傘を強風に壊されてしまった同じ1stヴァイオリンの小桜ハルと、2人いっしょに帰ることになる。
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第8話 G線上のアリア
転校の原因になった中学の同級生を偶然見かけたことで、登校することができなくなってしまったハル。部活も休み続けていた。心配する律子のメッセージに返ってくるのは、「大丈夫」という言葉ばかり。それは、ハルが自分を縛る呪いの言葉だった。ハルは、律子の優しさを知っているからこそ、頼ることができずにいた。高校オーケストラ部でともにヴァイオリンを演奏しようという、中学生の2人が交わした約束。律子は行動を起こす。
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第9話 先輩
夏の定期演奏会まで2か月を切った。メイン曲となる「ドヴォルザーク交響曲第9番『新世界より』」のメンバーはオーディションで選ばれ、席順は学年と関係なく実力で決まるという。勝ち取るのは誰か?審査する側となる3年生、コンサートマスターの原田はワクワクしていた。そして青野たち1年生の前に現れた見慣れぬ先輩。たまにしか部活に来ていない2年生の羽鳥だ。ヴァイオリンを手にした羽鳥は、いきなりコンマス席に座った。
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第10話 初心者と経験者
定期演奏会に向けてのオーディションまで1週間を切り、部員たちはそれぞれ熱心に練習に取り組んでいた。緊張感に気を引き締めながらも焦りと不安に駆られる律子は、思うように弾くことができない。高校で楽器を始めた者と、幼少期から弾き続けている者。律子と同じ2ndヴァイオリンの経験者・立花は、初心者にも関わらずオーディションに挑戦しようという律子にいらだつ。やがて、練習への取り組み方をめぐって、衝突が起こる。
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第11話 決戦前夜
オーディション3日前。部員の誰もが練習に打ち込む中、青野と佐伯は数学の補習を受けていた。2人そろって小テストが赤点だったのだ。早く部活に参加したい一心で、2人は課題に取り組む。大急ぎで駆けつけた音楽室では、合奏練習がもう始まっていた。鮎川先生は、オーディションでの演奏次第で、学年に関係なく席順を決める考えのようだ。コンサートマスターの原田も、1・2年生を競わせたいと思っていた。そして迫る決戦の日。
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第12話 オーディション
定期演奏会のメイン曲となるドヴォルザーク「交響曲第9番『新世界より』」演奏メンバーのオーディションが始まった。廊下に漏れるヴァイオリンに、順番を待つ部員たちの緊張が高まる。佐伯とどちらがよい席を勝ち取るのか?青野は注目されていた。ライバルに勝ちたい、そして鮎川先生に自分を認めさせたい―。青野の番が訪れる。奏者に背を向けて座る審査員の3年生。しかし音が響いたその瞬間、全員が誰の演奏なのかを理解した。
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第13話 自分の音色
オーディションの結果、青野は佐伯より上の席次を勝ち取ることができた。ところが鮎川先生に、技術は高いが青野だけの音色が見えないと言われてしまう。幼少時に予選敗退したコンクールで、つまらない演奏と父に言われた記憶がよみがえる。焦りと迷いの中、とにかくヴァイオリンを弾きたい。しかし期末テストを控え、部活動は停止期間に入った。テストの成績が悪い部員は演奏会に出ることができない。青野はテスト勉強に取り組む。
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第14話 歩み寄る
夏休みに入り、合奏練習が本格的に始まった。青野は、大勢で音を合わせることの難しさを痛感する。1人ずつの音程やリズムは正しいのに、合奏すると音がまとまらない。しかしその時、コンサートマスターの原田が、弓や身体の動きを使って合図を送り始めた。ゆるやかに陽気で楽しく―。皆の呼吸が徐々に揃って、演奏がひとつになっていく。オーケストラの全員、そしてすべての楽器の音と向き合う原田の手腕に、青野は感銘を受ける。
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第15話 本音
将来のコンサートマスター候補として期待されている青野と佐伯は、弦楽器のトップ練習を見学することになった。各パートのトップ奏者が集まり、コンサートマスターを中心に曲のイメージを共有し、表現を具体的に決めていく場だ。そこには一切の遠慮が無かった。激しい意見のぶつかり合いに2人は圧倒される。しかし一度合奏が始まると、おだやかな時間が流れ始めた。青野は、先輩たちが楽器を通して本音の会話をしていると感じる。
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第16話 心配
定期演奏会に向けて合奏練習に熱が入る中、青野が部活に姿を見せない。鮎川先生によると、青野の母が倒れ、入院したのだという。心配で今ひとつ身が入らないまま、練習は進む。青野の母をよく知る律子は、特にショックを受けていた。何度かけても繋がらない電話。じっとしていられず、家に様子を見に行くことを決める律子に、佐伯、ハル、山田も加わる。青野は、皆の突然の訪問に驚きながらも、ぽつぽつと自分のことを話し始めた。
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第17話 もう一つの本音
「話したいことがある」。ひとり青野のもとに戻ってきた佐伯。深刻そうな表情で何かを切り出そうとするが、なかなか言葉にすることができない。ふと目に留まった防音室。青野が、父・龍仁とともに幼少期からヴァイオリンの練習に打ち込んだ部屋だ。飾られたトロフィーやコンクールの記念写真。青野の過去に触れる中で、佐伯は口を開き始める。声楽家の母のもとドイツで育った佐伯。日本に戻ってきた目的は、青野に会うことだった。
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第18話 真実
青野がまた、部活に来ない。秋音は、皆で青野を訪ねた夜、佐伯がひとり戻ったことを知る。最後に会ったはずの佐伯が何か知らないか問うと、返ってきたのは「青野くんはもう来ないかもしれない」という答えだった。その言葉通り、青野は退部を考えていた。体調を崩し入院中の母に、ふとそのことを漏らす青野。しかし母は、自分のやりたいことをやってほしいと反対する。思い悩む青野は、中学時代の恩師・武田先生と街で偶然出会う。
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第19話 君として
「あいつとケンカしてくる」と秋音に宣言した青野。青野と佐伯は、人気のない夜の公園で向き合っていた。あの夜、佐伯が打ち明けた事実を、青野は許すことができない。謝罪の言葉を繰り返すばかりの佐伯に、青野は感情をぶつける。佐伯との演奏が楽しかったこと、自分に無いものを持つ佐伯を妬んでいたこと―。そのすべてを裏切られたように、青野は感じていた。「佐伯直として、俺の前に立って話せ!」。青野は佐伯を問い詰める。
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第20話 夏の居場所
夏休みまっただ中。オーケストラ部員たちは、定期演奏会に向けて、熱心に練習に取り組んでいた。青野たち1年生の初舞台となる“定演”は、3年生にとっては引退公演だ。部長の立石は、部活動と勉強に明け暮れる「最後の夏」に、充実感と少しの寂しさを感じていた。そしてやってきた部活休みの日曜の夜は、ちょうど花火大会。金魚すくい、かき氷、射的、そして花火。青野、律子、佐伯、ハル、山田の5人は、つかの間の夏を楽しむ。
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第21話 ユーモレスク
夏休みの宿題、観察日記。枯らしてしまったミニトマトに、よかったじゃないかと言う父。感じたことを音にしてみろ―。青野は、明け方に目覚めた。父のことを夢に見たのに、不思議と気分は悪くない。世界的に活躍するヴァイオリニストの父・龍仁。褒めてもらいたくて弾き続けた、幼い頃。思い出に導かれるように開いた譜面に見つけた書き込みは、父の筆跡だった。お前は、どう弾く?青野はひとり、ヴァイオリンに弓を走らせていく。
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第22話 贈る言葉
ついに迎えた定期演奏会の日。部員たち自身の手で会場となるホールに楽器や機材の搬入が行われる。舞台袖に並べられる楽器ケース。最後の舞台となる3年生は寂しさを感じていた。開演を待つ観客の中には、青野の中学の恩師・武田先生の姿があった。青野の母と出会った彼は、指揮者の鮎川先生と同級生だった高校時代、ともに部活に打ち込んだ日のことを語る。そして舞台裏では本番を前に、部員たちに向けた3年生の挨拶が始まった。
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第23話 定期演奏会
定期演奏会は「カルメン」で幕を開けた。オーケストラ部で楽器を本格的に始めた律子にとって、人前での演奏は未知への挑戦だ。同級生と対立し保健室登校していた中学の頃。ヴァイオリンとの出会い。演奏に、これまでの歩みが重なっていく―。ハルの出番となるチャイコフスキー「くるみ割り人形」。3年生メインのヴィヴァルディ「四季」。それぞれが音とともに過ごした時間、悩みや葛藤、心の交流、その全てをのせて演奏会は進む。
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第24話 新世界より
故郷チェコを離れ、アメリカ大陸に渡ったドヴォルザークが作曲した「交響曲第9番『新世界より』」。オーケストラ部員たちは、それぞれの演奏の中にそれぞれの“新世界”を思い描いていた。ドイツで生まれ育った佐伯にとっては、日本こそが新世界。人と音を重ねて表現していく難しさと喜びを高校で初めて知った青野にとっては、オーケストラこそ新世界だ。全員の音が一体となって、海幕高校オーケストラ部の新世界への旅は始まる。