- 地域:日本
- タイプ:TV
- 正式名称:舟を編む
- 英語名:Fune wo Amu / The Great Passage
- 中国語の名前:编舟记
- 他の名前:Fune o Amu / 启航吧!编舟计划
- 放送開始:2016-10-13
- 放送状況:放送終了
- タグ:職場 / 励まし / 癒し / 小説改
- 原作:三浦しをん
- 監督:黒柳トシマサ
- シナリオ:木戸雄一郎 / 根元歳三 / 佐藤卓哉 / 黒柳トシマサ / 冨田頼子
- 絵コンテ:藤井辰己 / 平松禎史 / 長屋誠志郎 / 黒柳トシマサ / 田頭しのぶ
- 演出:田頭しのぶ / 黒柳トシマサ / 由井翠 / 佐々木美和 / 藤井辰己
- 制作会社:ZEXCS
- 制作協力:動画工房
- 製作:玄武書房辞書編集部
- Copyright:©玄武書房辞書編集部
- 家族:舟を編む
- Rating:12+
『舟を編む』
「まじめもいいけど、もう少し空気を読めってコト」
「西岡さんの仰る『空気』は【呼吸する】ものではなく、【場の状況、雰囲気】を表す際に用いる『空気』ですね…」
口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。
中型国語辞典「大渡海」の刊行計画を進める、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者探しに躍起になっていた。
そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに……。
「人をつなぐ- 言葉を編む」
伝わらない言葉。
伝えられない想い。
これは、そんな不器用な人間達の物語である。
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第1話 茫洋
辞書編集部員の西岡は、街の本屋でとある営業マンのお粗末な仕事っぷりを目撃する。 それは、西岡も勤める玄武書房の社員である馬締(まじめ)という男だった。 一方、辞書一筋のベテラン編集者・荒木は、定年を前に後任者を探していた。 そんな荒木に何気なく馬締の話をする西岡。すると荒木は突然立ちがり、足早に営業部に向かった。 突然の訪問者に戸惑う馬締は、荒木からの『言葉』に関する質問に自分なりの答えを語る。 その瞬間、荒木は馬締のセンスを見抜き、辞書作りに向いていると確信する。 そして、その場で馬締をスカウトするのだった―――。
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第2話 逢着
辞書編集部へ異動になった馬締は、荒木や監修の松本先生の辞書作りへの情熱を知ることになる。 編纂途中の中型辞書・『大渡海』への想い、そしてなぜ新しい辞書を作り続けるのか......。 そんな馬締は、彼らの期待に答えることができるのか......という不安に襲われていた。 しかし、下宿先の大家・タケさんは言う。 「頼ったり頼られたりすればいいと思うよ」 そんな満月の夜。 下宿先のベランダで、馬締は美しい女性と遭遇する―――。
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第3話 恋
馬締が、タケの孫娘・香具矢に恋をしたことが発覚。 そこで辞書編集部の一同は、香具矢が板前修業をしている店を訪れることに。 西岡の雑談にも程よく答えながら、真剣に料理と向き合う香具矢に見惚れる馬締。 彼女もまた、辞書作りと同じ長く困難な道を極めようとしているのだ。 帰り道、西岡と馬締は語る。馬締は、場を作るのがうまい西岡を尊敬していた。 そんな馬締を変な奴だ...と呆れる西岡は、これから面白くなるかもな...という期待も感じていた。 しかしそんなさなか、西岡は『大渡海中止』という噂を耳にしてしまう―――。
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第4話 漸進
社内で噂される『大渡海中止』の動きを阻止すべく、辞書編集部は西岡発案の大胆な策を実行する。 一丸となって奔走する一同。そんななか西岡は、今までにない生き生きした表情を浮かべていた―――。 数ヶ月後。久しぶりに休日を取った馬締は、タケの後押しもあり香具矢と二人で出かけることに。 二人は観覧車に乗り、東京の街を見渡した。そして、料理への情熱を語る香具矢。 感動した馬締も、自分なりに想いを伝えようとするのだが......。 その夜。馬締は香具矢へ想いを伝えるべく、手紙を書き始めた―――。
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第5話 揺蕩う
局長に呼び出された西岡は、『大渡海』続行の条件を言い渡される。 それは、別の辞書の改訂と、西岡の宣伝部への異動だった―――。 辞書作りへの情熱を感じ始めていた西岡はショックを受ける。しかし、『大渡海』の見本刷りを見て喜ぶ編集部員たちや、既に条件である小型辞書の改訂作業を始めている馬締。そんな彼らを目の当たりにし、「異動までに俺ができることは全部やる!」と意気込むのだった。 一方、恋文が完成した馬締は、勇気を振り絞り香具矢に手渡した―――。
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第6話 共振
恋文を渡した翌朝、香具矢に遭遇した馬締は思わず逃げ出してしまった......。 その日の昼、今後の対策について話しあう編集部員たち。そこで、西岡が自身の異動を告白する。衝撃を受ける一同。 西岡さんが......と呆然となる馬締は、不安に襲われつつ帰宅するのだった。 その夜、恋文の返事を香具矢に迫る馬締。絶対今日中に聞けと西岡から助言を受けていたのだ。 しかし、動揺した香具矢は部屋に戻ってしまった。振られた......と肩を落とす馬締。 しかし、恋文の文面を再確認してきたという香具矢は、馬締へ想いを告げる。 「私も、好きです」―――。
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第7話 信頼
大学教授から上がってきた原稿に問題が見つかり、西岡と馬締は修正案を作成する。 そのなかで馬締は、大渡海には西岡が必要だと改めて感じる。 そんな馬締に、西岡は力強く語る。たとえ離れても、お前をフォローし続けると―――。 数日後。修正に激怒した教授から連絡が入り、西岡は一人謝罪に向かう。露骨に不機嫌な態度をとる教授。 しかし西岡は機転をきかせ、教授に今後の協力を約束させる。大学を後にした西岡は、 晴れやかな表情で新たな道を歩き出した。 そして馬締も、新たな決意を胸に一人作業を続けていた―――。
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第8話 編む
13年の月日が流れ、新たな社員・岸辺がやってきた。 しかし、入社以来ファッション雑誌を作ってきた岸辺は、なぜ私が辞書を......という悶々とした思いを抱えていた。 そんななか岸辺の歓迎会をすることに。そこで馬締は、岸辺が「言葉を大事にする人」だと言う。 しかし理解できない岸辺は、自分に辞書作りは無理だと店を飛び出してしまった......。 そんな岸辺と遭遇した西岡は、ある質問をする。それはかつて、荒木が馬締のスカウトを決めた『言葉』に関する質問だった。岸辺の答えを聞いた西岡は、微笑みこう言った。「君、辞書向いてるよ」 翌日。辞書編集部には、率先して仕事をする岸辺の姿があった―――。
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第9話 血潮
新たなスタートを切った岸辺は、松本や馬締との交流のなかで、『言葉』や『辞書』についてより理解を深めていく。 そんななか総仕上げの作業が始まり、並行して『大渡海』専用の紙の開発も続けられていた。 来る日も来る日も机に向かい、黙々と作業をする一同。そして季節は移り変わっていく―――。 約一年が経過し、とうとう紙が完成した。 そして同時に、営業や宣伝といった他部署との打ち合わせも重ね、日に日に大渡海の完成に近づいてく。 そんなある日、重大なミスが発覚してしまう―――。
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第10話 矜持
抜けている単語が見つかり愕然となる編集部員たち。 そこで馬締は、24万語全てのチェックをやり直すと決断した。そんな矢先、松本が入院してしまう。 焦る馬締は、いち早い『大渡海』の完成を目指し、黙々と作業を続けるのだった。 そうして、編集部員とアルバイトたちの壮絶な合宿生活が始まる。昼夜問わず作業を続け、限界まで働き続けた。 馬締は他部署との打ち合わせなどもこなしつつ、かつての自分を振り払うかの様に作業に没頭した。 そして時は流れ......とうとう全ての再確認が終了した。西岡も駆けつけ歓喜に湧く一同。 こうして、『大渡海』の完成が迫ってきたが―――。
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第11話 灯
馬締と荒木は大渡海の刷り出しを手に、松本の自宅を訪れた。嬉しそうに紙に触れる松本。 しかし松本は告白する。食道に癌が見つかったのだ......。 そして初春を迎えた頃、とうとう『大渡海』の完成が目前に迫る。そんななか、編集部の電話が鳴り響く。 それは、松本の死を知らせるものだった―――。 『大渡海』は完成し、華やかなパーティが開かれた。そんななか、荒木が取り出した手紙を読んだ馬締は涙を流す。 そこには、松本からの感謝の言葉が綴られていたのだ―――。 そして......桜舞う春の日。馬締と香具矢が歩いている。馬締は、松本の言葉をかみしめながら、辞書作りについて思い巡らせている。 「僕らはくり返し、舟を編む」 香具矢としっかり手を繋ぎ、馬締は歩み続けるのだった―――。