『ランス・アンド・マスクス』
僕の名は、花房葉太郎。
現代社会の片隅で、人知れず続く騎士団の末裔だ。
小さい頃からの「特訓」のせいで、ピンチの女性を無意識に助けてしまう「騎士道体質」を刷り込まれてしまった…!
普通の生活を求めて逃げ出したあの日、僕は、彼女と出会った。
その子の名前は、鬼堂院真緒。
大きな屋敷に、たったひとりで暮らしていて、助けてくれた仮面のヒーローに憧れる、ちょっと不思議な6歳の女の子。
──でも、さっきキミを助けたのは、仮面を付けた僕なんだ。
騎士と淑女の、ヒミツの!?
共同生活が始まる!
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第1話 本物の騎士(ヒーロー)なのだ
騎士として自然に振る舞ってしまう〝騎士道体質〟の花房葉太郎は、無意識に女性を守ろうと体が動いてしまう。そんな葉太郎は、少女・鬼堂院真緒の悲鳴を聞きつけ、マントとランス、そして正体を隠すためのマスクを身に着け駆けつける。その場を颯爽と去った葉太郎であったが、地元を飛び出してきたために行くあてがなく、途方に暮れていた。そこへ通りがかった真緒に「うちへ来い」と手を差し伸べられ――華麗なる騎士物語、開幕!
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第2話 その覚悟があるのか
大きな屋敷に一人で暮らす真緒の姿に、このまま一人にしてはおけないと気遣いを見せる葉太郎。彼の教育係である朱藤依子はそんな葉太郎の思いを汲み、メイドのリュウ・ユイファを含め屋敷の使用人を一人残らず追い出し、今後は自分が世話をすると宣言する。一方、真緒を取り巻く環境に強い憤りを覚え、彼女の父のもとへと赴く葉太郎。鬼堂院財閥のビルで、彼を出迎えたのは、先輩騎士・金剛寺鎧であった。
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第3話 お待たせしました、レディ
真緒が父・明によって海外へと連れていかれることを鎧から知らされ、鎧に挑んで返り討ちにされた葉太郎。失意のままに屋敷に戻ると、アリスが傷つき倒れていた。襲撃者は鎧の養子でありユイファの義弟であるリュウ・ユイエン。ユイエンの目的は、真緒の父からの依頼で、真緒を連れていくことであった。一度鎧に敗れ、すべてを諦めかけた葉太郎だったが、真緒が「ナイトランサー」へ宛てた一通の手紙が彼を突き動かす――!
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第4話 パーパ
真緒と今まで通りの生活を続けられるようになった葉太郎。相変わらず〝騎士道体質〟は克服できそうになく、さらにクラスメイト・陽月のりが立ち上げた『騎士部』への入部を強制されて……!? 一方で、ユイエンは鎧がナイトランサーに敗れたことを恨んで、仇討ちを画策していた。自身と同じく犯罪組織〝幇(バン)〟で暗殺者として育てられたホー・ユイフォンと再会し、ナイトランサーを暗殺するようそそのかす。
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第5話 今日から家族だ
ユイフォンを幇の残党から救った翌日、葉太郎は先輩騎士のシルビア・マーロウからユイフォンの過去を聞く。その後、部活を終えて帰宅した葉太郎の携帯電話に、クラスメイトの五十嵐冴から着信が入る。彼女はユイエンによって展望塔へ連れ去られ、人質として監禁されてしまっていた。駆けつけたナイトランサーは冴の解放を要求するが、ユイエンはその態度が気に入らず拳銃を発砲する。そこへ行方がわからなくなっていたユイフォンが現れ――。
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第6話 今日だけは特別だからね!
ユイフォンも“家族”として暮らすことになり、一層賑やかになった真緒邸。真緒は親睦を深めるべく温泉へ行くことを提案し、騎士部の合宿も兼ねて葉太郎が10年前に父・森と訪れた旅館に宿泊する。ところが温泉を前にしてユイフォンの様子がおかしくなり、真緒がその理由を訊ねると……。その傍ら、ナイトランサーの正体について冴から問いただされた葉太郎は、これ以上隠せないと悟り、「普通の生活」を手放す覚悟を決めるのだった。
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第7話 オレのものになれよ
ユイエンが起こした一連の騒動に関して謝罪させるため、鎧がユイエンを伴って真緒邸を訪れたその日。葉太郎は何者かに包囲され、拉致されてしまう。数日が過ぎ、行方不明になっていた葉太郎の痕跡をユイファと義兄弟の子供たちが見つけ、葉太郎が『現世騎士団』東アジア区館館長スン・ターフェイの元にいることが判明。依子とシルビアは葉太郎を連れ戻すために出発する。そして残された真緒たちは……。
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第8話 勇気をください
葉太郎の拉致に巻き込まれたユイエンは、軟禁中に熱を出し倒れてしまう。しかし実は逃走のための仮病であり、病院に運ばれたのちにまんまと出し抜くことに成功する。そして依子の言いつけを破ってこっそりやってきた真緒たちと市街地で合流するが、その後ろにはターフェイ側近『四神』の一人、ハナが迫っていた。さらにシルビアには先輩にあたる騎士ミンが立ちはだかり……それぞれの大切なものを賭け、火花が散る!
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第9話 突撃(チャージ)
葉太郎の先輩騎士ドルゴンを除く『四神』たちとシャドウセイバー、シルバーランサー、サニーランサーがそれぞれに激突し、格上相手に苦戦しつつも果敢に立ち向かう。そしてターフェイとローズランサーもまた死闘を繰り広げる。これを知らないドルゴンは真緒と出会い、彼女の「依子の姿が見つからない」という言葉に焦りを募らせ、事態収拾に奔走する。葉太郎をめぐる総力戦は苛烈を極め、一つ、また一つと決着がついていくのだが……。
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第10話 なりたい自分になれ
ギリギリの戦闘を制したローズランサーであったが、痛手を負ってしまい、その場で動けなくなっていた。ターフェイを慕っていたドルゴンが駆けつけ、傷つき倒れた彼女の姿を見て怒り狂い、葉太郎たちに凶刃を向ける。葉太郎もまた依子を守るために仮面を着け、ドルゴンの槍を受ける。しかし実力の差は大きく、正気を失ったドルゴンの猛攻を受けきれず、絶体絶命の危機に陥る。勝負の結末はどうなってしまうのか!?
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第11話 騎士道
鳳莱島から戻って来た葉太郎たちは、再び平穏な日々を送る。アリスは真緒がナイトランサーの正体に勘付いていることを気にかけ、なるべく葉太郎が変装しなくてもいいようにとパトロールを始める。だがそうした周囲の気遣いとは裏腹に真緒の表情は曇っていた。騎士部でも様子がおかしく、一人どこかへ走り去ってしまう真緒。彼女が向かったのは、かつて修行に励んでいた小山だった。ナイトランサーと出会った思い出の地に、ある人物が静かに現れる。
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第12話 それが僕の騎士である意味なんだ
葉太郎を手に入れるため、アリスたちを人質に取るという卑劣な手段に出たアフリカ区館館長ウアジェ・ラジヤ。葉太郎は服従を余儀なくされるが、森が現れ状況を一変させる。森の威容にウアジェは恐れをなして逃げ出した。だが、森はただ助けに来たわけではなく、聖槍・ロンゴミアントを葉太郎に向け、「戦おう」と言い放つ。迷う葉太郎の槍がロンゴミアントに砕かれるその時、〝姫〟の悲しみに満ちた叫びがヒーローを奮い立たせる!!