『魔法少女大戦』
人間界より遠く離れた黄泉比良坂。
そこには神代に封じられた伝説の邪龍がいる。
しかし、強大な力によって張り巡らされた結界も、邪龍の長年の抵抗でにわかに崩壊しつつあった。
邪龍が暴れれば暴れるほど結界は緩み、その隙間から“ケガレ”が人の世に溢れだす。
“ケガレ”は“マガツヒ”として実体化し、人に災いを振りまく。
そして神代より、その“マガツヒ”を祓うのは巫女の役目でもあった。
そして、現代。
その結界の深部で何かとても良くないことが起きた。
その結果、かつてにない数の“マガツヒ”が現界し、人々を襲うようになったのだ。
事態を重くみた高天原に住まう神々は、自らの力を分け与えた数多くの御先神を日本中に放った。
“ケガレ”“マガツヒ”を祓うための巫女——“魔法少女”たちを集めるためである。
魔法少女たちは、御先神がサポートすることで日本中を走るエネルギーライン“龍脈”と接続できる。
その“龍脈”から膨大な魔力を得て、“封具”と呼ばれる武器を扱えるようになる。
「断りきれずに……」「なんとなく」「アルバイト感覚で……」「昔からの役目だから」——望むと望むまいと“魔法少女”たちになった少女達は、 神々の力とともに日本中に発生する“マガツヒ”に立ち向かうために、日夜奔走することになる。
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第1話 宮城県 青葉鳴子の場合 第一幕
大勢の人で賑わう仙台七夕祭りの中、一人の少女が駆け抜けていく。お伴の御先神(みさき)・タケスズメと共に、マガツヒの悪事から街を守る魔法少女・青葉鳴子だ。はたして彼女の正体は?
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第4話 静岡県 浅間まつりの場合 第一幕
由緒正しき寺社の一人娘、浅間まつり(せんげんまつり)はパートナーの御先神(みさき)・トロに促されるまま魔法少女となった。マガツヒに取り憑かれマガツキとなった巨大ロボから大好きな静岡の街を守ることを決意するが…?
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第7話 東京都 小張凛の場合 第一幕
大好きな祖母と賑わう銀座の街を歩く東京都の魔法少女・小張凜。人々が行き交う雑踏の先で凜は夢の中で出会った少女の姿を見つける。突き刺すような視線を投げかける謎の少女。胸のざわつきを抑え、彼女を追った先で見たものとは…。
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第11話 石川県 犬鷲由里の場合 第一幕
石川県の魔法少女・犬鷲由里(いぬわしゆり)、曲がった事が許せない彼女は地元の伝統工芸をめぐる事件に思わぬ形で巻き込まれていく…。雪が降り積もる金沢で獅子に取り憑いたマガツヒと対峙したその時、マガツヒの無念を知る…。
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第15話 三重県 神木鈴花の場合 第一幕
モータースポーツが大好きな三重県の魔法少女・神木鈴花(かみきすずか)、兄のように慕うレーサーにとり憑いたマガツヒを祓うため、パートナーのエビゾウと市街地でカーチェイスを繰り広げるが…。
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第18話 熊本県 有明煉華の場合 第一幕
熊本県の魔法少女・有明煉華は筋金入りの肥後もっこす※。お伴の御先神・笑空(えくう)とともに祭囃子が流れ、人々で賑わう夏祭りを見守る煉華であったが、揺らめく灯篭の火にまぎれ、マガツヒ・九千坊(くせんぼう)が語り掛けてくる…。 ※熊本県の県民性を表現した言葉で、頑固者のこと。
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第21話 京都府 近衛めぶきの場合 第一幕
京都府の魔法少女・近衛めぶきは代々魔法少女を輩出してきた一族の生まれ。龍脈の力が集中する京都は日夜マガツヒの脅威にさらされている。そこに闇堕ちした魔法少女・雨切レイが龍脈の力に引き寄せられ、襲いかかる……。