いちご100%
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『いちご100%』

========= 中学時代 =========

中学3年生の真中淳平はある日の放課後、校舎の屋上に出ようと扉をあけると、頭上からいきなり目の前に女の子が飛び降りてきた。

着地に失敗して倒れ込んだ女の子のスカートは捲れあがり「いちごのパンツ」が露出する。

慌てて起きあがった女の子は夕日に映える美貌の持ち主で、真中は一瞬で心を奪われる。

制服を着用していることから同校の生徒である確証はあるのだが、驚いて逃げるように立ち去ってしまった美少女に心当たりはない。

唯一の手掛かりとして、屋上に落ちていた東城綾と名前の書かれた一冊のノートが残される。

翌日、東城を訪ねたが、おさげ髪に黒縁メガネという地味な印象だったため、いちごパンツの美少女ではないと思いこんでしまう。

真中の悪友らは美少女は学年のアイドル的存在の西野つかさに違いないと真中を煽り、真中本人もその気になってしまい、勢いで西野に交際を申し込む。

その告白を受け入れる返事をした西野の背後を走り去っていく「いちごパンツ」の美少女の姿があった。

その後、西野と付き合うことになったものの、真中は次第に東城に惹かれていく。

そんな真中の様子に気付いた西野は真中への想いを胸に秘めたまま、彼らとは別の高校へ進学する。

========= 高校時代 =========

高校に入学した真中は、新しく同級生になった外村ヒロシ・北大路さつきを交え、中学時代からの友人である東城・小宮山とともに映像研究部を立ち上げる。

彼らは、学校に残されていた過去の映像コンクール応募作品を発見し、それを超える作品をつくろうと、東城が脚本・真中が監督を担当し、文化祭での発表と映像コンクールへの応募を目指して作品を作り始める。

そして物語は東城・西野・さつき、その他の人物による真中をめぐる恋の混戦を描き出していく。

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      • 第1話 幻のいちごパンツ

        映画作家を夢見る中学三年生、真中淳平はある日、学校の屋上でいちごパンツの美少女を目撃し、心奪われる。果たしていちごパンツの美少女の正体とは……?/同学年の西野つかさをいちごパンツの美少女だと考えた真中は、西野に告白し、付き合うことになった。一方、屋上で拾ったノートをきっかけに仲良くなったクラスメイトの東城綾もまた、いちごパンツをはいていた。

      • 第2話 誤解それともカン違い?

        高校受験に向け、勉強会をはじめる真中と東城。それを知った西野も参加したいと言い出し、三人はドーナツショップで一緒に勉強をすることに。/高校受験当日。なんと、屋上で見たいちごパンツの美少女が試験会場に現れた! 激しく動揺する真中。その少女の名前は……!

      • 第3話 揺れる恋愛勉強会

        第一志望の泉坂高校になんとか補欠合格した真中。東城と西野も泉坂に合格した。しかし、西野は真中、東城と同じ高校にはいかないと告げる。/朝、目が覚めると、真中のベッドで裸の少女が眠っていた! その少女は子供の頃、真中の家の隣に住んでいた幼なじみの南戸唯だった。

      • 第4話 幻の美少女ふたたび

        泉坂高校へ入学した真中は、北大路さつきという女の子と同じクラスになる。勝ち気なさつきと真中は出会って早々に衝突するが、ふとしたきっかけでさつきは真中のことが気になり出してしまう。/活動休止状態の映像部を再起させるため、部員集めをする真中。さつきが名乗りをあげてくれたことでようやく人数が揃う。真中は早速、東城を映像研究部に誘うが、断られてしまい……。

      • 第5話 思い出の第2ボタン

        どうしても一緒に映画を作りたいと東城を説得する真中。その言葉に心動き、東城は映像研究部への入部を承諾する。そして、二人は映画作りの相談をするため、真中の部屋に集まることにした。/映像研究部の夏合宿。女の子たちは水着姿を披露し、撮影も順調に進む。しかし、初日の夜、真中と二人っきりになったさつきがいつも以上に熱烈に迫ってきた!

      • 第6話 春の嵐は幼なじみ

        はっきりしない関係が続いている真中と西野。真中はある日、西野から電話で呼び出される。電話の向こうの西野の声は、なぜか泣いているように聞こえた。/東城、西野、さつきという三人の女の子の間で心が揺れ動き、誰が一番か決められない真中。真中は顔を合わせるたび積極的にアプローチをしてくるさつきに、自分の正直な気持ちを告げる。

      • 第7話 波乱のハイスクールライフ

        クリスマスが近づいてきた。真中は女の子たちにプレゼントをするため、バイトをはじめる。バイト先のハンバーガーショップで、偶然、さつきと一緒に働くことになる真中。それを唯に目撃されてしまい……。/クリスマスの前日、西野の家でケーキを食べる真中。西野はそこで真中に本当の気持ちを問う。しかし、自分の気持ちに整理がついていない真中は西野の想いにこたえることができない。

      • 第8話 すれ違うココロと想い

        お正月。唯の受験の手伝いをするため、家庭教師として真中の家に東城がやってきた。ふとした瞬間に二人きりになる真中と東城。真中は東城と話すうちに、出会った頃のことを思い出す。/受験を前に一度、帰郷することにした唯。帰郷の前日、唯は真中ら映像研究部の面々と一緒に遊ぶことになる。そこで唯が提案した遊びは、真中と唯がかつてよくやった、かくれんぼだった。

      • 第9話 パニック IN MY ROOM

        バレンタインデーを前にして、さつきとケンカする真中。バレンタインデー当日、東城はチョコをくれたが、さつきとは口をきくこともできない。しかし、真中が帰宅すると、家の前にひとつの箱入りチョコが置いてあった。/玄関先のチョコをさつきが置いてくれたものだと思った真中は、さつきにお礼を言う。それをきっかけにして仲直りする二人。しかし、実はそのチョコは、西野が置いてくれたものだった!?

      • 第10話 怒涛の夏合宿

        ホワイトデー。真中はチョコをくれた女の子たちにお返しをしようとする。そんな真中の前に現れたのは西野だった。バレンタインの差出人不明のチョコが西野のものだと知った真中は……。/東城と初めてのデートをすることになった真中。一緒に映画を見て、共通の趣味を持つことの喜びを感じる真中だったが、そこにキツい口調で映画の内容を批判するひとりの女の子が現れた。

      • 第11話 せいいっぱいのプレゼント

        新学期を迎え、二年生になった真中たち。気持ちも新たに映画作りを頑張ろうとするが、映像部の新入部員を見て、真中は驚く。その新入部員は、映画館で出会ったあの少女だったのだ。/さつきの気持ちに応えられない真中は、誕生日にプレゼントを受け取ることを断る。ショックを受けるさつき。そこに、プレゼントを持って東城がやってきた。

      • 第12話 行き先不明のキモチ

        コンクールに向けて、本格的に映画作りを開始する真中たち。東城の脚本があがったが、肝心のヒロインを演じる人間が決まらない。悩む真中は、映画を観にいった帰りに雨に降られ、一軒の洋菓子店に駆け込む。/ヒロインが決まらない理由が脚本にあると考え、ショックを受けた東城。部室から駆け出した東城を、真中は追いかける。東城は中学で出会ったときのように、屋上にいた。

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