『花右京メイド隊』
母を亡くした中学生の花右京太郎は、会ったこともない祖父の屋敷をたずねて東京の山奥へとやって来る。
その広大な敷地に建つ大邸宅で太郎を待っていたのは、祖父ではなく、数え切れないほどのメイドたちだった!!
残された祖父のメッセージにより、太郎は、日本の政治・経済を裏から二分する程の力を持つ花右京家の新当主として迎えられることとなった。
屋敷には、当主に忠誠を誓い、24時間体制で当主の世話と安全を担うプロフェッショナルなメイド集団「花右京メイド隊」がいた。
着替え、フロ、添い寝?
など身の回りの世話を担当する「お側御用大隊」を始め、新メカ?
を開発する技術部門、軍隊並みの完全武装の警備部はもとより、世界最速のスーパーコンピューター“MEMOL”を有する情報部まで存在するのである。
そのメイドたちの中心的存在がマリエル。
「やっとお会いすることができました…やっと」意味深な言葉にドキっとする太郎。
しかし太郎にはとんでもない悩みがあった。
「女性恐怖症」…女性に身体を触られるとたちまち身体中にじんましんが発生し、あげの果てには気絶してしまうのだ。
案の上、大勢のメイドたちに取り囲まれ、SOS状態の太郎。
だが、マリエルが身体に触れたときだけは、何も起こらなかった……!?
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