『獣兵衛忍風帖』

時は江戸時代前期。

下田村に広まった謎の疫病の原因を解明すべく、村へ潜入した甲賀組だったが、待ち構えていた謎の忍び軍団・鬼門八人衆の手にかかり全滅してしまう。

ただ一人生き残ったくノ一・陽炎の危機を救ったのは、偶然その場に居合わせた、はぐれ忍び・牙神獣兵衛であった。

しかし、彼はそのために鬼門衆から命を狙われる羽目に。

一方、鬼門衆を追う公儀隠密・濁庵は、獣兵衛の腕に目をつけ、策を講じて獣兵衛を味方に引き入れることに成功。

そして、陽炎も任を全うし、仲間の仇を討つために二人と行動を共にすることに。

次々と襲い掛かる刺客たち。

その凄絶な戦いの中、獣兵衛と陽炎は互いに惹かれあっていくようになるのだったが…。