『火宵の月~秋狂言~』
鎌倉幕府と京を拠点とする朝廷との対立が水面下に深まり、混沌と戦乱が世の中を支配していた鎌倉時代末期。
幕府側に仕える稀代の陰陽師・有匡と、金毛紅眼の猫の姿と人間の姿を併せ持つ妖・火月が織りなす幻妖譚。
京を拠点とする朝廷と鎌倉幕府の対立が水面下に深まり、混沌と戦乱が世の中を支配していた鎌倉時代末期。
執権・北条高時の『影』が、黒衣に身を包み、金毛紅眼の野猫を連れた謎の人物に襲われた。
翌朝、有匡は高時邸に呼ばれ詰問を受ける。
『影』が襲われた現場に落ちていたのは有匡の扇であった。
元より狐の子として畏怖されてきた有匡は謹慎を命じられるが、それは鎌倉幕府を陥れるための朝廷側の恐るべき陰謀だった。
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