『真・一騎当千』
関西最強・卑弥呼の魔の手が関東に迫る!
中華三国時代を生き、中華統一を目指し散っていった英雄たちの魂をそのまま封じ込めた装身具“勾玉”。
それを引き継いだ者たちが“闘士”として戦いを繰り広げている現代日本。
関東の覇権争いはようやく収拾の兆しを見せ始めたが、関西を支配する大和学院の卑弥呼が関東の闘士の勾玉を狙って「勾玉狩り」を始動する。
そんな中、関東・南陽学院に新たな闘士、孫権仲謀が転入。
孫権は頭首である姉・孫策伯符不在による学院からの洗礼を受ける。
加えて卑弥呼によって差し向けられた刺客・山田朝右衛門と因達羅が校内に侵入し絶体絶命の危機。
執拗に狙われる仲謀に隠された秘密とは…?
一方、伝説の闘士修験の地「徐福院」へと導かれる孫策。
しかし、そこはすでに霊界の扉が開き、死者が溢れ出す“地獄”と化していた…。
そして徐福院の地下では呂蒙子明が目を覚ます。
家族のため、頭首のため、それぞれの想いが交差する新章が今、はじまる!
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第1話 帰還
関西の覇者・卑弥呼に奪われた勾玉を取り戻すため関東の名だたる闘士が遠征で不在の中、孫権仲謀が南陽に転校して来る。しかし、孫策の妹である孫権は、姉以上の“ヘタレ”だった。そんな南陽の隙を突き、関西の刺客・山田浅右衛門と因達羅が校庭内に現れる。宝刀・百辟刀を守り抜きたい一心でなけなしの勇気をふり絞る孫権に脅威が迫った時、ついに龍が覚醒する。
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第2話 徐福院
覚醒により昏睡した孫権を救うには、失った水龍の氣を補充するしかない。そこで孫策が向かったのは、伝説の修験の地・徐福院。しかし、そこはすでに霊界の扉が開き、死者が溢れ出す“地獄”と化していた。勾玉もなく、闘士としての自信を失いかけていた孫策の前に現れたのは、美しき旋律を愛する剣士・佐々木巌流と、霊界の門番を務める多聞丸だった。
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第3話 旋律
呂蒙は徐福院の地下に広がる不思議な空間で目を覚ます。そこは、この世と霊界の狭間にある黄泉比良坂。蘇った亡霊・呂布との悲しみの対決を乗り越えた呂蒙だったが、その時、ついに霊界から亡者の群れが一斉に溢れ出す。佐々木巌流と多聞丸の二人と手を組んだ呂蒙は、生きて外の世界に戻るため、大地を埋め尽くすほどの亡者の群れに立ち向かう。