- 名前:エリス
- 英語名:Eris
- 中国語の名前:厄里斯
- 他の名前:Erisu
- 性別:女
- 誕生日:12月25日
『エリス』
エリス教の御神体にして、幸運を司る女神。女神としてはアクアの後輩にあたる。年齢不詳。アクアと同じく数々の支援魔法を使えるが、中でも幸運(ブレッシング)の支援魔法は自身曰く「先輩(アクア)のブレッシングとは一味違いますよ」との事。
異世界で死んだ者を導く役割を担っており、そのためカズマが死亡するたびに顔を合わせている。落ち着きがあり上品で、ちっとも女神らしくないアクアとは好対照の存在であるため、カズマからはかなりの好印象を持たれており「色物枠でない、正真正銘のメインヒロイン」とみなされている。なおアクア曰く「結構ヤンチャなところがあり、悪魔に対しては私以上に容赦がない」「(本当は貧乳で)パッドで上げ底している」とのこと。
たまに姿を変えて女盗賊「クリス」として下界に降りており、女神として死者を導きつつ、本来の所有者がいなくなった神器(チートアイテム)を他の者に悪用されないように回収をしている。女神としての使命を全うしているだけでなく、その性格も相まってカズマが唯一尊敬している神様である。
貧乳であることを気にしており、アクアが「エリスの胸はパッド入り」などという噂を盛んに流しているためそのようなイメージが強いが、カズマに対し「一応今の状態でパッドは入れていませんから」と反論したこともある。クリスの姿で地上に降臨する際は、貧乳が原因で様々な精神的ダメージを受けることもしばしばである。
先輩のアクアには敬語を使い「アクア先輩」と呼んでいる。その他の人物に対してはさん付けで呼んでいるが、唯一、ダクネスだけは呼び捨てで呼んでいる(クリスの項を参照)。
女神エリスとしてのカズマとの初対面は、第2巻でカズマが冬将軍によって殺されたときである(ただし、それ以前にクリスの姿でカズマと対面している)。その際は、死を悼みつつも天界規定に基づいてカズマを日本で生まれ変わらせようとしたが、天界規定を完全に無視したアクアによってカズマの蘇生が無理矢理強行される事となり、必死に止めようとしたところをアクアから弱味を晒された事で渋々特例としてカズマの蘇生を認めた。その後、しばらくの間、天界規定を破ったことの後始末に追われることになった。
二度目の対面は、第4巻でカズマがリザードランナー戦で木から落ちて死亡したときである。このときのカズマとの会話で、自分が時々地上に降りていることを明かしている。二度目のときは、もはや天界規定のことなど問題にせず、カズマはまた蘇生を望むものだろうと思い込んでいたが、カズマが「もう疲れたし(異世界には)戻らない」などと言い出した上で日本での生まれ変わりを望んだために逆に慌てる。その後、カズマが翻意したために門を開けて蘇生に協力した。
三度目の対面は、第6巻でカズマがコボルトの群れに叩き殺されたときである。エリスはその少し前に、クリスの姿でカズマに「もうお嫁にいけない」ほど散々体をまさぐられていたため、「セクハラはいけませんよ」「許すのは今回だけですよ」とカズマに強く釘を刺している。
四度目の対面は、第7巻でカズマがクーロンズヒュドラに食われたときである。このときのカズマはもはやエリスにとって常連の相手であり、ノリノリで「おおカズマ。死んでしまうとは情けない!」と宣い、「有名なセリフなので、一度言ってみたかったんです」とお茶目な一面を覗かせる。このときはカズマの遺体の損傷が激しく蘇生に時間がかかったこともあってカズマと結構話し込み、地上に降りたときの自分の正体についてカズマにかなり詳細なヒントを教えるが、カズマは正解が分からないままアクアによって蘇生させられる。
OVAでも対面しているが、このときは死亡する要因が全てカズマのせいである事を知り、あまりの酷さに呆れる一面を見せた。
その後第7巻の最後になって、カズマはクリスが地上に降りたエリスではないかと考え、わざと「エリス様」と呼びかけて質問したところ、エリスの口調で答えてしまい、これによってクリスとエリスは同一人物であることがカズマに発覚する。アクアやめぐみん、ダクネスはその事実に気付いておらず、そのためエリス教のご神体本人でありながら、ライバルであるアクシズ教徒の店の売り子をやらされたりもしている(先輩女神であるアクアから何か頼まれると断れない性格とのこと)。
エリス回とされる第8巻の冒頭では、クリスの姿をしたエリスは正体がカズマにばれたため、格好良く経緯を説明しようと小芝居を始めるが、カズマから「初対面でエリス様の下着奪ってすみません」「何度も身体まさぐってすみません」などと謝る形で事実上からかわれる。その後、エリスモードになってカズマに聖鎧アイギス回収への協力をお願いするなど、カズマの前ではエリスとクリスの区別が次第にあいまいになっていく。
エリス祭では本人が「エリス」の名前でミスコンに参加し、信者たちを仰天させた(自ら女神とは名乗らなかったが、地上で伝えられている女神エリスの絵姿と寸分違わぬ姿で登場したので、信者たちは女神エリスの降臨であるとすぐに信じた)。これにより後にアクセルの街は女神エリスが降臨した地ということになり、エリス教団の聖地として認定された。
第12巻及び第13巻では、悪魔やアンデッドを見ると我を失い襲い掛かる習性がある、悪魔に対してはアクア以上に容赦がないという、女神としての本性を現した。悪魔とはいえ特段悪い事をしているわけでもないゼーレシルト伯爵をボコボコにし、戦う必要がなくなった後も連日城を襲撃してゼーレシルトの残機を削りまくり、ついにゼーレシルトは城を捨てての逃亡を余儀なくされている。