- 名前:神宮寺くえす
- 英語名:Kuesu Jinguuji
- 中国語の名前:神宫寺玖惠澄
- 他の名前:じんぐうじ くえす
- 性別:女
- 誕生日:10月17日
- 身長:158cm
- 血液型:AB型
- BWH:86(E)・56・85
『神宮寺くえす』
ヒロインの1人。鬼斬り役十二家の序列12位(末席)・神宮寺家の跡取り娘。16歳。身長158cm、10月17日生まれ(天秤座)、血液型はAB型、スリーサイズは86(E)・56・85。好きなものは読書、魔法実験、新しい知識。嫌いなものは猫、アヤカシ全般、無知。銀髪ストレートのロングヘアー(幼少時は紺のセミロング)で、ヘッドドレス風のカチューシャをつけている。ツリ目。額に三日月形の模様をつけている。一人称が「くえす様」と、かなり高飛車な性格。ヤンデレとツンデレの両属性を持つという設定だが、ヤンデレの比率の方が多い。
イギリスで魔法の修行をしていたが、過激な魔法使いの一派と親交を深めたり様々な危険な書物を読破するなどしいるため、各国の機関により危険人物としてマークされている。「クロウリーの娘」「セカンド・マージナル」「微笑むクラスターボム」など実に物騒極まりない二つ名をいくつも持つ、日本最後の魔女。半ば覚醒した(記憶を取り戻した)優人の前に現れ周囲に妖だらけの状況はおかしいと言い、自分と共に来るよう強要する。さらに自分が優人の祖父により定められ、両家に認められた優人の許婚であると語る。
強力な破壊力を持つ魔術を行使し、魔法の媒体として魔術書を手にしている(ただし、あくまで媒体であり、必須というわけではない)ほか、緋鞠とのサシでの戦いでは魔術の他にスチェッキン・マシンピストルを使用した。静水久と互角に戦い、緋鞠には安綱を破壊した上でほぼ勝ちを収めるなど戦闘能力は非常に高く、人間離れした戦闘能力と性格の持ち主。妖を殺すことを「Death(デス)る」と言う口癖がある。
緋鞠達とも「殺せば優人の敵になる」という理由から停戦状態。ただし緋鞠との相性は、優人がらみの感情もあり、すこぶる悪い様子。元々優人の猫アレルギーも彼女(あるいは神宮寺家)の仕業であったことが示唆されている。緋鞠からは「黄昏の月」と呼ばれる。
神宮寺家は鬼斬り役十二家の中で最も劣っているとされており、実際に静水久や序列3位・各務森家から「末席、みそっかす」と馬鹿にされていた。本人もそれをコンプレックスに感じ、それを指摘されると激高する(しかし、序列11位・夜光院柩は「今は神宮寺家と他家の実力は逆転した」と語っている)。
その屈辱的な実情を打開するために厳しい修行をし優人の持つ「光渡し」という強力な力を手に入れようとしていると思われたが、実際には優人を想い続けて幼少の頃の約束を果たすために厳しい修行を乗り越えてきた健気な一面を持った少女である。意見を違えた優人にナイフで襲い掛かるが、実は優人の記憶と能力を目覚めさせるための演技であった。結果として優人はくえすとの記憶や約束を思い出しており、くえす自身も神宮寺家のためではなく自分と優人との約束を心の支えにしていたことに気が付いた。優人の幼少時代の記憶にある少女は彼女であり記憶の復活後は幼い頃同様、優人を「ゆうちゃん」と呼ぶようになる。さらに「優人の日常の一部」となるべく、彼の部屋のクローゼットに通じる4次元通路を開き食卓に割り込むなど事実上の同居人に加わる。
優人に対する思いも積極性も大きく、幾度となく自分の結婚相手だと見せつけるかのように他の優人に思いを寄せる女の子が側にいる時であっても優人とキスをし、周りに精神ダメージを与えている。
酒呑童子との決戦では互角の戦いを繰り広げたが、迷イ家を使用し無防備な状態の静水久が(アカハラ)の攻撃に曝されているのを見捨てる事が出来ず、敵に背中を向けてエイの妖を撃墜。その際に脇腹を大きく抉られる致命傷を負うも、全力の一撃で酒呑童子を葬る事には成功する。決戦の場で大きな魔力が無くなった事に気付くと共に、嫌な痛みが胸をよぎった優人がくえすの元に駆けつけてくるも、既に命の火が消える寸前であった。優人の腕の中でキスを交わすと共に、優人を猫アレルギーにした魔法を解き、血まみれの状態でも抱きしめてもらえるのは悪くないかもと気丈に振る舞いつつ息を引き取った。
しかし実際は英国時代に真実の書と呼ばれる魔導書に触れ、唯一生き残った人間になった時点で、魔導書が持っていた、己の存在を護る為に読み解けた者も魔導書のコピーとして永遠に存在させるという呪いを受けてしまっていたため、失われない第2の真実の書として不老不死となっていた。その為、一度は死を迎えたものの蘇生する事となった。
結果、真実の書から莫大な知識を得たことと引換に、優人以外を愛する慈愛の心を失った他、人として生きる時間も失っていた事が発覚。優人の元へ戻ってきて、優人から抱き締められ彼の事を愛しながらも自分自身の真実を知ってしまったが為に複雑な思いを抱く事になった。
優人にも自分が不死身になってしまった事実を明かし、残酷な現状に思わず取り乱してしまうが優人に抱き締められ、落ち着きを取り戻した。
緋鞠が邪妖化し優人の前から去った後は、緋鞠を追いかけようとする優人を支援し、土御門との戦いで怪我を負った優人の治療を行った。そして改めて自分を受け入れてくれた優人に感謝と励ましを伝え、優人を緋鞠の待つ学校へ送り届けた。
その後、優人が緋鞠の深層心理に入り、昏睡状態に陥った際(正妻として)自分が何とかするべきと最初に抜け駆けをし、初体験であったが優人に房中術を行い(性的な意味で)結ばれた。ただし単行本12巻カバー下で語られている裏設定によると、房中術を行ったのは実は彼女だけであるとされている。