『くりいむレモン』第20話

フランス帰りの帰国子女、由梨香はピアノが好きなおとなしい少女だった。日本に帰ってきて1ヶ月。慣れない暮らしにやや戸惑うこともあったが、恋人、亮の存在が、彼女の気持ちを明るくさせていた。 ところがある日、亮がギターを担当するバンドの見学に行った由梨香は、突然、胸を押さえて倒れ込んでしまう。亮は由梨香に付き添って訪れた病院で、彼女の父親から重大な告白を受ける。由梨香の心臓には欠陥があり、長くて後3年の命だと言うのだ。更に、娘との別れを促す言葉を投げかける。翌日、亮は由梨香に別れを告げた…。 突然の亮の変心にショックを受ける由梨香。しかし、その事で亮への想いが本物であることを確信し、亮を捜し求める。 雪の中、亮を見つけた由梨香は、彼とホテルに入り、亮に身体を預けるのだった…。