『天地無用! 魎皇鬼 第伍期』
1992年にAICが企画・制作、当時パイオニアLDCより発売されたオリジナルビデオアニメーションシリーズ。
正史と言われるOVA「天地無用!魎皇鬼」第伍期シリーズ。
前作第四期同様AICが制作、原作者である梶島正樹が総監督を担当して、新シリーズが展開スタート。
柾木神社の跡取りである柾木天地は、ごく普通のどこにでもいる青年。
その天地に待望の弟が誕生。
その名を「柾木剣士」。
異世界にひとり赴くことを宿命づけられた少年だが、そんな運命もものともせず、周囲の人々に見守られながら、すこやかに育っていった。
だが、それは天地と剣士、そして柾木家だけでなく、地球に住む正木一族と、樹雷そして宇宙に関わる者たちすべてをも巻き込む壮大な序章に過ぎなかった。
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第1話 義母と義姉と遺産と…
その宿命づけられた生に剣士の母玲亜と天地にとって嬉しい反面、不安を募らせている日々も続いていた。健やかに眠る剣士の傍らで、夜が明けるまで語りあい、母清音の人となりを天女と玲亜は親子の絆を確かめるのであった。そしていつもの「柾木家の一日」が今日も始まる。幼い剣士は大人たちが憂う悩みなど抱えることなく、日々たくましく成長してゆくのだった。そして山田家サイドでも、これからの事に関する大人の話が繰り広げられようとしていた…。
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第2話 楽園計画
信幸たち柾木家からの提案に、心動かされる霧恋たち。守蛇怪に戻った霧恋と火煉は、さっそく雨音たちと家族会議へとかける。霧恋を筆頭とする『嫁たち』の結論は、子供たちのために地球・正木の村に自分たちの「家」を持つ事になった。それは霧恋たちのみならず、信幸たち柾木家としても、対樹雷、特に瀬戸への牽制も含んでいたが歓迎することであった。しかし、当の瀬戸たちは、その機会を利用して《あること》を実行しようと画策していた。それは剣士のみならず、天地を含む柾木家や正木村もに大いに関わることであり、当事者たちの思惑とは裏腹に、巻き込まれていく天地の気苦労は絶えないのであった。
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第3話 盤上島へようこそ
閃光がほとばしり、数多の火球が虚空の宇宙空間を、そして その中に浮かぶ『盤上島』を染め上げていた。クイスからもたらされた計画の一環で、海賊たちの相手をしなければならなくなった天地と将たち。宇宙を駆ける感覚に慣れない天地ではあったが、疑問を抱きつつも 将たちと協力し、 海賊の封じ込めと荷捌き作業を進めていた。ある日、柾木家へとやってきた 『ミロン ・ファム』 と 『福』 。ミロンの口から、盤上島<ルビ:ばんじょうとう>を地球に固定化する話を聞く。「楽園戦争」も終結し、南の島に浮かぶ楽園として、 柾木家を盤上島へと招待できる環境が ようやく 整ったと告げる。 剣士の訓練を行うにはちょうど良い、と。そしてミロンから放たれた何気ない言葉に戸惑う天地と鷲羽 。その想いと考えを胸に盤上島へ剣士とともに向かう天地 、 そして魎呼、阿重霞たち …。そして天地は自らに問うことになる。
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第4話 パラダイス・パラダイム
盤上島へ訪れた天地たち一行。そして新たな一日が始まる中、剣士は天地たちと出会う。いつもと様子が違うが剣士の興味は、ダートたちみんなと島の湖に訪れることに移っていた。自然に富む盤上島の中を縦横無尽に駆け抜けて、目的の場所へとたどり着く剣士とダートたち。ジョビアとミロンの妨害も何のその。剣士たちは、たどり着いた湖畔で思い思いに過ごすのであった。一方、待機する守陀怪の中では、天女が剣士の一挙手一投足をのぞき見していた。剣士の成長度合いをアーレア達から聞き取り、擬音と共に身振り手振りで伝えるダード。それを理解した鷲羽は、確実に成長している剣士に 試験 を課す。それは合格しても特にメリットはなく、剣士の対応に他人事ながら嘆く将であった。盤上島で剣士とダード達との静かなる 戦い? が始まろうとしていた。そして彼らの行動をよそに、謎の勢力が盤上島へと忍び寄ろうとしていた。
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第5話 いろいろご意見もおありでしょうが、なるようになったということで。
天地たちが盤上島を訪れてから数年後、柾木家周囲での剣士と魎皇鬼の訓練(鬼ごっこ)の日々は相変わらずであった。その短くない間、柾木家の周囲に変化が訪れており、柾木剣士は中学生へと成長していた。柾木家の池のたもとには、西南たち山田家の家屋が建ち、人も増え、剣士たちも賑やかな日常を謳歌していた。剣士への特訓が続けられる中、柾木家の面々だけではなく、樹雷からも柾木船穂をはじめ、多彩な面々が「可愛い剣士のため」にと、総出で地球へと訪れている有様である。その彼ら一行が地球柾木家へと訪れていたのにはもう一つの理由もあった…
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第6話 カンスト(?)勇者の旅立ち
天地の決断からまた月日は流れる…。今日も今日とて柾木家周辺で行われる追いかけっこ。剣士は魎皇鬼以外にも南田(西南)やダード達を交えて訓練を続け、盤上島組と対等に 立ち合えるまでに腕を上げていた。そしてその相手は樹雷の面々も地球にやってくる始末。そんな剣士を傍らで見守る魎皇鬼や家族たち…。その魎皇鬼も手古摺るようになった剣士の身体能力に、刻<とき>が近づいたことを天地たちは悟る。そして、ついに運命の時は訪れるのだった。