- 地域:日本
- タイプ:TV
- 正式名称:陰陽大戦記
- 英語名:Onmyou Taisenki / The Chronicle of the Big Battle between Yin and Yang
- 中国語の名前:阴阳大战记
- 放送開始:2004-09-30
- 放送状況:放送終了
- タグ:幻想 / 冒険 / 熱血 / 子供 / 漫画改
- 原作:海童博行 / 富沢義彦 / 集英社(月刊Vジャンプ)
- 監督:菱田正和
- シナリオ:千葉克彦→岡崎純子 / 千葉克彦 / 大和屋暁 / 岡崎純子 / 樋口達人
- 絵コンテ:菱田正和 / 信天翁経堂(アミノテツロー) / タカギシゲキ(高木茂樹) / よこた和(横田和) / 井内秀治
- 演出:菱田正和 / 工藤寛顕 / わたなべじゅんいち / 高木茂樹 / 安川勝
- キャラクターデザイン:倉田綾子(动画人设) / 福田道生(原创人物设定)
- 音楽:テレビ東京ミュージック / 福島祐子 / 藤野貞義
- 制作会社:サンライズ
- 制作協力:バンダイナムコホールディングス
- 製作:40th Anniversaryテレビ東京 / NAS / サンライズ
- Copyright:(C)2004 SUNRISE INC.・テレビ東京
- 家族:陰陽大戦記
- Rating:9+
『陰陽大戦記』
古来、伏魔殿を守護する天流と魑魅魍魎を討伐する地流の2流派が存在した。
両派は互いに協力し合っていたが、約1000年前、地流が天流を襲ったことで両派は完全に決裂。
そして現代。
天流は流派としての機能を消失、地流は新総帥「ミカヅチ」の元で再興し、表舞台に勢力を伸ばしていた。
中学に入学したての「太刀花リク」は、地流闘神士である少年ヤマセの襲撃を契機に封印されていた神操機(ドライブ)を手にし、式神「白虎のコゲンタ」と契約。
時間が経つにつれてコゲンタとの絆は深まり、次々と襲いかかってくる地流闘神士の刺客を迎え撃つ。
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第1話 降神! 白虎のコゲンタ
太刀花リクはアパート管理人の祖父ソウタロウと二人で暮らす、どこにでもいる大人しくて目立たない少年。中学生になった彼を、幼なじみのモモちゃんが避ける。大例祭にも一抹の淋しさを感じるが、ヤマセという少年と出会い、彼をソウタロウが管理する社に案内する。しかしヤマセは地流の闘神士だった。神操機(ドライブ)で印を切り、式神“青錫のツクモ”を降神させると、社に襲いかかった。闘神符で迎え撃つソウタロウ。しかし力尽きてしまう。リクは封印された神操機(ドライブ)を手にすると、無意識に印を切り、白虎のコゲンタを降神させた。「おめえかあ、このオレ様を呼び出したのは」。コゲンタ対ツクモの激しい戦い。初めてながら、リク&コゲンタは孤月拳舞で撃退する。「ありがとう」リクはコゲンタに告げた。
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第2話 地流强袭
地流闘神士ユーマと式神“白虎のランゲツ”が“芽吹のバンナイ”を駆る天流闘神士を倒す。一方、ソウタロウは「気力」を使い果たし、意識のないまま入院してしまう。リクはコゲンタと二人暮しを始める。コゲンタは印を探せとせっつくが、あくまでもマイペースなリクに苛立つ。同級生リナは霊体コゲンタが見えるらしく、関心を示す。そのリナの様子が気が気でないモモ。地流闘神士ウジヤマがヤマセの消息をたどって天神町にやってきた。リナとモモの前で式神同士の戦いが始まる。不慣れなリク&コゲンタは“大火のムミョウ”とウジヤマに苦戦。何とか勝利したものの、早く印を見つけなければとようやく事の重大さにリクは気がつく。その姿を見つめる式神“青龍のキバチヨ”の姿があった。
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第3話 白虎激突
休日ということで印を探しに出かけたリクとコゲンタに、モモとリナが同行する。山中の枯れ谷でやっと天流縁の場所を見つける。しかしそこには地流闘神士ミササが待ち構えていた。“甘露のコマキ”を降神させ、凄まじいスピードでコゲンタを翻弄する。寸でのところで道の形から印を見つけたリクが逆襲、一蹴した。そこにランゲツを従えたユーマが現われる。因縁のあるらしいランゲツとコゲンタ。しかし闘神士の力量差から、今のコゲンタでは歯が立たない。為す術なしかと思われた時、天流を名乗る謎の闘神士が乱入してリクたちを救出する。「オレはマサオミ。君の仲間さ」
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第4話 刚剣! 西海道虎铁
助けられたものの、マサオミに胡散臭さを感じるコゲンタ。マサオミはリクに流派章と神操機(ドライブ)ホルダーを授け、新たな印の隠し場所を教えて去っていく。リクたちはそこへ向かう途中で行き倒れの少年テルと出会う。彼は地流から追われる天流闘神士であった。リクたちを巻き込むわけにはいかないと去っていくテル。一方、印を見つけたリクたちの前には、テルを追ってきた地流カザンとドウゲンの二人組みが。“榎のオトチカ”“椿のゴロウザ”がコゲンタに闘いを挑む。苦戦するリクとコゲンタに、“赤銅のイソロク”を連れたテルが加勢。コゲンタが西海道虎鉄で返り討ちにした。
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第5話 竜虎激闘
地流総帥ミカヅチのやり方に反発を感じたユーマの弟ソーマが、天流の白虎使いの噂を聞きつけ、リクの元に身を寄せる。そのソーマを引き戻すべくユーマがやって来る。だがユーマは現われたマサオミを追う。そしてユーマをつけてきたのが地流の闘神士ウスダ。ウスダは“繁茂のマスラオ”を降神させ、ソーマに襲いかかる。しかしそこへリクとコゲンタが参戦し、地流の追っ手を退けた。一方その頃、兄ユーマとランゲツは、マサオミと“青龍のキバチヨ”を相手に激しい戦いをくり広げ、闘神士としての力量の差を自覚したランゲツは自ら退く。ユーマにとってまさかの手痛い敗北であった。
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第6話 舞え! 闘神符
行くあてのないソーマと暮らすことになったリク。学校では部活が決まらない。そんな安穏なことをしていても地流は来る。祖父の残した古文書を頼りに修行場を目指すことになった。その修行場は鬼門の中、伏魔殿の外縁部。そこに巣くう妖怪たちに襲われるリク達。その上、そこへやって来たのは地流ゴンパチと“霜花のライデン”。コゲンタが迎え撃ち、伏魔殿での式神の戦いが始まった。圧倒的な破壊力を誇るライデンを、リクは闘神符を巧みに使うことによって撃退する。そしてまた戻った日常では、ボート部員とされたことを知るリクであった。
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第7話 発动! 怒涛斩魂剣
新たな印の場所を突き止めたリクとコゲンタ。しかし、新生ボート部の練習も兼ねてやって来たそこは、ダム湖の底だった。うまくボートを漕げないリクにリュージが叱責する。「余計な事を考えずにひたすら漕げ!」。覗きこんだダムの底に光の筋を見つけた。そのとき、鬼門を開くために来た地流ダンジョウと“赤銅のミソヒト”に遭遇。コゲンタの攻撃はミソヒトの硬い甲羅とすさまじいパワーの前に通用しない。さっき見つけたばかりの印を入れろ!だがいくら印を切っても技は出ない。技の「でかさ」に比べてリクが未熟なのだ。追い詰められたリクの脳裏にリュージの声がよみがえった。ついに出た大技、怒涛斬魂剣! 見事に撃退した。
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第8話 ユーマとソーマ
リクの元に身を寄せるソーマだったが、切迫感のないリクの日常についに切れた。とうとうリクの元を飛び出すソーマ。だが、そのソーマの前に折り悪く地流の追っ手キリヒトと“埋火のミンゴベエ”が現われる。裏切り者抹殺に燃える地流の一撃。危機一髪、リクとコゲンタが駆けつけた。自分を守るために戦うリクに、ソーマは兄ユーマの姿を見る。そして、ついに覚悟を決めるとリクを押しのけた。「そいつは僕たちの相手だ!」フサノシンの必殺技、電光雷火撃が炸裂。ソーマは、安穏としたリクの日常に自分の居場所を見つけて帰っていった。
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第9話 闘う心
コゲンタがリクに百鬼滅衰撃の印を教える。それはコゲンタのすべての気を消費する危険な技だった。「俺の信頼の証だ」というコゲンタにリクは怒る。命と引き換えの技が信頼だって?!そんな危険な技を使わないで済むには、自分がもっと強くなるしかない。リクは、初めて闘神士としての勉強を真剣に始める。そんなリクの前に現われたのは地流のイゾウと“黒鉄のフジ”。今までの敵よりも格段に強い敵に、リクとコゲンタは絶体絶命の危機に陥る。「百鬼滅衰撃だ!」叫ぶコゲンタに、リクはあくまでも拒絶する。ついに闘神符を駆使して逆転する。間一髪逃れたイゾウとフジは退いていった。その頃、ついにソウタロウが目を覚ましたという報せが。
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第10話 古都 神秘の戦い
京都に旅立ったリクとコゲンタ。天流ゆかりの新太白神社で、リクは巫女であるナズナという少女に出会う。しかし静謐なその場所にもすでに地流の魔の手が迫る。チハヤと“楓のクレナイ”。圧倒的なスピードと遠距離攻撃を得意とするクレナイの前に、苦戦を強いられるコゲンタ。そこへナズナが神操機(ドライブ)を取り出し、“柊のホリン”を降神させた。ナズナの助力もあり、リクとコゲンタはクレナイを撃退する。二人の戦いに思うところあってか、ナズナはリクを天流宗家の跡地にいざない、天地千年の諍いの歴史を説く。それを聞くリクの脳裏には不思議な既視感がよぎる。「僕、この場所を知っている…?」
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第11話 天流遗迹の秘密
天流宗家の跡地にやって来たテル。再会を喜ぶ二人。だがチハヤからの連絡が途絶えた地流は、新たな刺客を送り込んできた。かつてリクとコゲンタが苦戦したイゾウと“黒鉄のフジ”。それにシノノメと“繁茂のニンクロウ”、カスミと“芽吹のフウライ”を加えた三人組。リク、ナズナ、テルが迎え撃つ。ニンクロウに攻撃が通用しないコゲンタは疲弊する。一方フジはイソロクを圧倒し、ホリンと戦うフウライをも巻き込み、味方もろともに止めを刺そうとする。だが、フジの前には辛うじて逃れたホリンとイソロク、そしてニンクロウに作戦勝ちしたコゲンタが立つ。形勢不利と見たイゾウとフジは退いていった。
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第12話 天地惊愕 大降神
単身鬼門を開き伏魔殿を探索するマサオミは“青龍のブリュネ”を使う闘神士と遭遇する。「あんた誰だ?」「天流のヤクモ…」。一方フジたちを退けたものの、イソロクとホリンは降神できないほど衰弱していた。そこへ現われたユーマとランゲツ。厳しい修行によって更なる強さを得たランゲツと、傷ついたコゲンタ。勝負は見えたかと思えたそのとき…。コゲンタに異変が。巨大化し、獣のような咆哮をあげる。「大降神!」ナズナが驚愕する。リクの制止も効かず、理性を失ったままに力を解放するコゲンタを前に、ランゲツとユーマは退く。力を使い果たし、崩れ落ち眠るコゲンタにリクが告げた「式神も眠るなんておかしいよ」。
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第13話 二人の绊
戦いが終わり、新太白神社はようやく静けさを取り戻した。だが、すべての力を使い果たしたコゲンタは動けなくなってしまう。ホリンがコゲンタの治療を行っている間、リクは追いかけてきたモモとリナに連れられて京都散策に出かける。京都を満喫する彼女たちに比べ、久方ぶりにコゲンタなしで行動することになったリクは寂しさを覚える。一方コゲンタはホリンに愚痴るともなくリクと出会ってからの戦いを語りながら、眠りにつく。夢うつつにリクとすごした戦いの日々を思い起こしながら。元気になったコゲンタは、リクたちと帰途につくのだった。
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第14話 伏魔殿侵入
京都から戻ってきたリクをナズナが追いかけてきた。ナズナが携えてきたのは「月の勾玉」と呼ばれる鬼門を開く呪具。天流宗家の跡地でリクが見つけたものだ。地流が伏魔殿を捜索している理由を求めて、リクたちも伏魔殿に入る。そこで鉢合わせたのは何かを探していたらしい地流のモズとカンナ、そして式神“柊のトウベエ”“秋水のエレキテル”。激しい戦いの末に、撃退。地流の二人組みは去っていった。残されたリクたちは、そこで不思議な石を見つける。手に取った途端、フィールドが崩壊を始めた。慌てて帰った彼らに、マサオミが「こりゃあ闘神石だ」と告げる。一方、リクのアパートに身を寄せることにしたナズナを前に、モモの新たなバトルが始まろうとしていた。
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第15話 鬼门遁走
地流闘神士たちが探していたのは闘神石だった。地流はこれを集めて新たな鬼門を構築するのだという。暗躍する地流を尻目に、リクたちは今日もボート部の活動に精を出す。その夜、月の勾玉を用いて伏魔殿に入ろうとしたリクにソーマが同行する。「ミカヅチの野望を邪魔をするために協力する」。伏魔殿の中で彼らが出会ったのは、ミヅキとカンナの女性闘神士二人組。「ソーマ君、地流を裏切ったというのは本当だったのね」。“甘露のクラダユウ”“秋水のエレキテル”との戦いが始まる。リクとコゲンタに敵愾心を燃やすミヅキを尻目に、カンナが闘神石を奪取。フィールドが消滅する前にと、一同は逃げ去る。ソーマは、ミヅキがユーマの許婚であることを明かす。
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第16話 刺客再来
修行の旅を続けるテルがやって来た。だがリクが学校に行っている間に、ソーマと鉢合わせる。地流を裏切ったソーマの話を聞いて感激したテルは、リクの伏魔殿探索に加わることに。一方の地流も、闘神石捜索に失敗したモズに加え、キクサキと、リクたちへの雪辱に燃えるイゾウを送り込む。式神はそれぞれ“柊のトウベエ”“豊穣のルリ”“黒鉄のフジ”。伏魔殿で遭遇したリク・テル・ソーマと地流側三人の激しい闘神石争奪戦。激戦の末にルリは敗れたものの、トウベエが奪取した。成果を喜ぶのもつかの間、コゲンタに深手を負わされたフジは、味方であるはずの彼らに襲いかかり闘神石を横奪する。独自に探索を続けるマサオミは「神流」の「仲間」と会う。
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第17話 白虎水中大决戦!
ナズナの登場以来、気が気でないモモは、ついにリクが伏魔殿の探索をしていることを知ってしまった。ナズナの制止も振り切り、ボート部一同でリクについて行く。彼らがたどり着いたのは美しい水辺の伏魔殿。「合宿だ!」。張り切る彼らの前には地流ダイカンと“秋水のリュウコン”、ムツキと“凝寂のエビヒコ”が。水中戦に長けた二体を前に苦戦を強いられるコゲンタとホリン。闘神士たるもの式神の眼を通じて見えなければと敵は語るが…。一方、八卦盤を操り闘神石を取ろうとするリュージたち。気が逸れるダイカンたち。ついに開眼したリクとコゲンタは、一瞬の隙をついてリュウコンを撃破した。
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第18話 城塞の封印
今日も練習に余念のないボート部一同。そこへマサオミがやって来て、リクを伏魔殿へと連れ出す。訪れたそこは巨大な城塞が立ち並ぶフィールドだった。言われるままに封印を解くリクを尻目に、マサオミは現われた地流の刺客ハヤテと“青錫のジュウゾウ”を食い止めるべく、キバチヨを降神させた。知略と技量を尽くした激しい戦いを繰り広げる。だが、ついに戦いはマサオミ=キバチヨの勝利に終わった。リクたちを帰した後で再び伏魔殿に入るマサオミ。リクが開封した部屋にはひとりの闘神士が。「心配するな、俺も神流だ」マサオミが告げる。
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第19話 秘汤の死闘
北国の温泉宿から、力を貸してほしいとテルの手紙が届く。その町では、妖怪が人々を襲う事件が頻発していたのだ。一宿一飯(無銭飲食)の恩義に応えるべく立ち上がるテルだったが、すばやい動きの妖怪はイソロクには不得手な相手だった。そこでリクと鼻のきくコゲンタに助力を求めたのだ。犬扱いされて不愉快なコゲンタだったが、これも闘神士の役目と妖怪退治を引き受ける。だが、すでにその妖怪ドバエは子を産み、巨大な群れを作り上げていた。思いのほか苦戦の末についにドバエ退治に成功したコゲンタとイソロク。妖怪退治こそ闘神士本来の仕事だが、今じゃ誰も気にしないというコゲンタに、「そんなことない!」とリクは応える。
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第20話 戦栗の大降神
伏魔殿に侵入したリクたちの前に現われたのはイゾウだった。雪辱に燃えるイゾウは地流本部から奪った闘神石を“黒鉄のフジ”に埋め込み、大降神を強制的に引き起こした!闘神石の力に飲まれたフジの圧倒的な破壊力の前に、コゲンタは真っ向勝負を挑むが敵しえず、百鬼滅衰撃さえ通用しない。大降神化したフジは正体を失い、イゾウさえも攻撃する。フジの猛攻から「もう逃げて」と懇願するリクに、「お前を置いて逃げられねえ」というコゲンタ。意識を失うままに、ついにコゲンタを大降神を果たす。そして真の大降神の力で、コゲンタはフジを粉砕した。だがその衝撃でフィールドが崩壊してしまった。意志のないままに大コゲンタはリクを救う。
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第21話 その名はヤクモ
マサオミはリクの危機を知ると、ナズナたちと伏魔殿に向かう。その頃、リクは遭遇した闘神士タイシンと“消雪のマガホシ”に追われ、伏魔殿内を逃げ回っていた。力を使い果たしたコゲンタは降神することができないのだ。ついに追い詰められ絶体絶命に陥ったリクを、闘神機を構えた男が救う。「俺は天流のヤクモ。見つけたぞ神流!」“青龍のブリュネ”を降神させたヤクモは闘神機をたくみに駆使してマガホシに渡り合い、退けることに成功した。リクに出口を教えると、ヤクモは再び伏魔殿内奥を目指す。救出に来たマサオミたちにリクはヤクモのことを教えるが、マサオミはその名に顔を曇らせるのだった。
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第22話 心に刻まれた印
ヤクモのように強くなりたいと伏魔殿で修行に励むリクは、美しい庭園に遭遇する。不思議とリクには見覚えがあった。誰かとここに来て、そして印を教えられた…。突然、爆発が。地流闘神士ガイタツと“青錫のナナヤ”が闘神石を探すためにフィールドを破壊しているのだ。「この大切な場所を壊されたくない――」立ち向かうリクだったが、自在に空を飛び回るナナヤにコゲンタは大苦戦。百鬼滅衰撃を撃てというコゲンタだが、それではこの場所をさらに傷つけてしまう。そのとき、教えられた印を思い出す。「破軍孤影斬!」リクはいつかこの場へ帰ることを誓って去るのだった。
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第23話 白虎消失
もれ出る妖怪を気にもかけず、大鬼門完成に力を結集するミカヅチだが、リク=コゲンタへの雪辱に燃えるユーマは承服しない。雌雄を決すべく挑戦してきたユーマに対し、リクは地流の行動をなじるが、ユーマは取り合わない。互いの必殺技の応酬。しかし確実に力をつけていたリクとコゲンタに追い込まれたランゲツとユーマは、ついに究極の技「凶王凶乱破砕陣」を繰り出す。しかしコゲンタはそれすらしのぐ。勝負あったかと思われたそのとき、ランゲツが大降神を果たす。恐怖にとらわれたリクの一瞬の間をついて、コゲンタを巨大な拳が襲う。消失するコゲンタと意識を失うリクを前に、ユーマは哄笑する。
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第24話 再びの过去
目を覚ましたリクは、コゲンタと出会ってからのすべての記憶を失っていた。だが大切な何かを無くしたという思いだけが残る。途方にくれるソーマたちにマサオミは、コゲンタとの絆はまだ切れていないと告げる。式神を取り戻すためには「名落宮」へと赴かなければならないという。その頃、名落宮には封印した零神操機(ゼロドライブ)を取りにヤクモが来ていた。久しぶりの再会を果たすヤクモとコゲンタ。リクはひとり名落宮を行く。そこは思い出したくない記憶の迷路だった。だけどここで立ち止まるわけにはいかない。忘れてはいけない彼を取り戻すために、障子の影に叫んだ。「コゲンタ!」リクはコゲンタと共に千年前の記憶を取り戻した。
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第25話 开封・零神操机
記憶が甦ったリクは、天流宗家の生き残りであることを知る。一方ヤクモはリクに、伏魔殿とは「ウツホ」という邪悪な存在を封印した所であり、地流はその強大な力を我が物にと狙っているのだと教える。そして、「神流」という謎の流派が暗躍していることも。神流は思惑をもってリクを助けてきたが、ヤクモは邪魔だ。ヤクモにタイシンと大降神化した“消雪のマガホシ”が襲いかかる。ヤクモはかつて強力すぎるが故にナラクに封印した零神操機(ゼロドライブ)を奪回し、“青龍のブリュネ”“消雪のタンカムイ”“雷火のタカマル”“黒鉄のリクドウ”“榎のサネマロ”を降神させて、撃退する。リクはコゲンタと一緒に、帰っていった。
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第26話 大鬼门开放
リク達はミカヅチに真意を問い質すために、地流本部へ向かう。そこで出会ったミカヅチは、伏魔殿とは四大天の力を用いて構築された異世界で、地流を犠牲に天流が利用してきたのだという。大鬼門開放に取りかかるミカヅチに、リクは「妖怪があふれ出るようなことがあれば、あなたを倒す」と告げる。リクの前に立ちふさがるのはユーマとランゲツ。激しい必殺技の応酬の果てに、大降神化する二体の式神。そこに乱入し、ランゲツに襲いかかる大降神キバチヨ。咄嗟の危機をクラダユウが犠牲になって救出。そのままユーマとミヅキは伏魔殿深奥部に飛ばされてしまった。地流はついに大鬼門を開放。夏の終わりの空に雪が降り始めた。
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第27話 节季凶乱
今のミカヅチには到底適わないと、リクとソーマは一旦戻ることに。だが季節外れの降雪は大渋滞を引き起こしていた。一方マサオミは、神流の仲間にリクのこれまでの戦い振り返って状況を説明する。それにつけても厄介なのはヤクモだ。トンネルで遭遇した土蜘蛛を倒したリクは、車中で眠りこんでしまう。気がつくと彼の前には神操機(ドライブ)を構えたモモとリナが。そして、“豊穣のネネ”“癒火のヒヨシノ”を降神させ、あまつさえ大降神さえ果たしてしまう。「どうなってるんだ!?」到着したとソーマに起こされるリクを、モモたちが出迎える。「こんな時は鍋だ」とリュージ。戦いは新たな局面を迎えつつあった(これでも…)。
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第28話 封印の胎动
地流は大鬼門に続き、四部長が各所で「四鬼門」の開放を目指す。全国の異常気象を利用してミカヅチグループが躍進する。一方、伏魔殿深部にまで飛ばされたユーマとミヅキが目を覚ますが、闘神士としての記憶を失ったミヅキは、ユーマを恐れる。そして、マサオミは神流墓所で幼い日の記憶に浸る。リクたちは合流したテルも交え、頻発する妖怪の被害を前に戦いを決意する。そこへ姿を現わしたヤクモが闘神石と月の勾玉についての知り得た情報を伝える。そのヤクモに襲いかかる神流闘神士ショウカクと“大火のヤタロウ”。リクたちはあふれ出た妖怪に戦いを挑む。そのころ、祖父ソウタロウはすべての顛末を明らかにし、リクの元を去るのだった。
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第29話 敌地への招待
ヤクモとショウカクの激しい戦いは決着がつかずに終わる。妖怪退治にやって来たリクたちの前に立ちふさがるのは地流スバルと、凶暴なまでのかわいさを発揮する“椿のホウシュン”。コゲンタたちは戦うことが出来ない。しかし、リクはスバルが式神と別れたくないばかりに戦いを避けていると見抜く。ソーマはスバルに自分を重ね合わせ、戦いを教える。そこへ突如鬼門から妖怪が。怖がるスバルを励ますソーマとホウシュン。スバルは勇気を奮い起こし、ついに妖怪を撃退。その時、「天流となれ合うなど恥を知れ!」と地流四部長タイザンと“霜花のオニシバ”がホウシュンを撃ち捨てる。挑みかかるリクとコゲンタは、鬼門を通じ某所へと送り込まれてしまった。
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第30話 四鬼门に駆けた汉
リクとコゲンタは異常に生い茂った山間をさまよっていた。伐る端から伸びる木々に獲っても獲っても実る作物、巨大なクリにカボチャ。ここは四国八十九カ所目の霊場で、四鬼門のひとつがあった。リクたちを待っていたのは大鬼門建造に生涯を賭けてきたナンカイ部長と“秋水のナマズボウ”。「待っておったぞ、こわっぱ!」。契約して三〇年というコンビは、かつてない力を見せつける。勝負あったかと思われたとき、コゲンタが大降神を。しかし、ナマズボウも四大天の力を得て大降神で激突。力と力のぶつかり合いは、リクとコゲンタの勝利に終わる。四鬼門のひとつが閉じ、周囲の節季が元に戻る。リクたちは異常気象解決の糸口をつかみ、三〇年の記憶を失ったナンカイもまた山を下りるのだった。
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第31話 重なる想い
ソーマはリクに、飛鳥家の悲劇を語る。市井の闘神士として平穏に暮らしていた飛鳥家だが、ミカヅチの元へ出かけた父は戻らず、後を追った母もまた。その間に、ユーマは式神を呼び出してしまう。それも“白虎のランゲツ”を。「小僧、貴様の望みはなんだ!?」。伏魔殿深部をさすらうユーマとミヅキは花の咲く場所へたどり着いていた。待っていたのは神流ゼンジョウと“椿のカンタロウ”、ショウカクと“大火のヤタロウ”。迎え撃つユーマだが、ランゲツはあえて印を無視する。ミヅキを巻き添えにするわけにはいかないからだ。その態度に、「守る力」を手に入れるためにランゲツと契約を結んだことを思い出したユーマは、今はミヅキを無事脱出させることが大事と、その場から逃げ出すのだった。
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第32話 渚のゴールドラッシューマ
秋だというのに夏の浜辺でバイトにいそしむテル。その浜で、砂が砂金に変わる事件が発生。妖怪・邪宝船の仕業だ。それは宝物で人々を惑わし、近づいたところを捕らえてしまう恐ろしい妖怪だった。テルが厄介になっている海の家の親方夫妻も襲われ、赤ん坊が残されてしまう。助力に現われたリクたちの前に、砂金に群がる人々が大挙して押し寄せる。そこに現われた邪宝船。テルたちは戦いを挑む。暴れ回る邪宝船は赤ん坊まで危うくする。「お金は汗水流して稼ぐもの!」。テルの気合いはついにイソロクに大降神を引き起こし、邪宝船を一蹴。撃破した。砂金はただの砂に戻り、捕らわれていた人々も帰ってくるのだった。そして戻ってきた親方親子を見つめるリクの姿に、マサオミは・・・。
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第33話 时を越えた再会
授業参観が迫る。落ち着かない教室で、沈みがちになるリク。そんなリクの前に地流闘神士ムラサメが現われ、リクの両親を伏魔殿で保護したと伝える。ソーマとナズナは罠だと警告するが、リクはムラサメの申し出を受けることに。妖怪をなぎ倒しながら進むリクは、ついに両親と対面する。温かい母の胸。しかし、それはすべて嘘だった。危ういところをコゲンタに救われるリク。両親はとうに亡くなっているのだ。ムラサメは“白銀のチヨロズ”を降神させて襲いかかる。怒りにまかせて戦うリクは、コゲンタを大降神させてしまう。チヨロズを粉砕するも、リクは喪失感に打ちひしがれる。授業参観当日。リクは保護者に混じったマサオミたちの姿を見つける。
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第34話 龙虎、再び
大会が迫るボート部はネギを握りしめ、練習に余念がない。ユミは彼らの邪魔をすべく、ボートについて猛勉強を始める。一方、じきに伏魔殿から帰還しようというユーマたちの前にはマサオミが立ちふさがる。ミヅキだけは送り届けるから倒されろというマサオミに、ユーマは激昂。激しくぶつかり合うランゲツとキバチヨ。そのころ四部長はナマズボウとコゲンタの戦いを検証していた。急ぎナンカイの代役を捜さなければならない。オオスミはユーマを提案し、タイザンはそこに宗家の波形を認める。ユーマこそが真の地流宗家なのか!?次第にキバチヨに追いつめられていくランゲツ。忘れられないものがあるとユーマは反撃。そこへ乱入してきたタイザンは、ユーマとミヅキを救い出した。残されたマサオミには訳がわからない。
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第35話 力の代偿
無事、帰還を果たしたユーマはミカヅチから大鬼門の管理を託されるが拒否。宗家に逆らうことがどういうことか判っているかと、“赤銅のイツム”はランゲツと激突する。だが、ミカヅチとイツムの前に、ユーマとランゲツは一蹴されてしまう。そして、ミカヅチには異変が・・・。ついにボートの大会が始まった。出場者は天神中のみ。見事優勝を果たし、全国大会進出が決まった!そこへ来たのは地流ムツキと“凝寂のエビヒコ”、マドカと“埋火のコウフク”。ムツキに憧れるマドカだが、即席コンビでは今のリクとコゲンタには到底かなわない。マドカは闘神石で疑似大降神を引き起こす。我を失い暴れ回るコウフクを止めるべくムツキも協力する。コゲンタは怒涛斬魂剣の連撃でとどめを刺すが、虎鉄はリクの力を受け止めきれず、折れてしまった。
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第36話 はぐれ式神 コロクの试练
折れるはずのない虎鉄が折れてしまった。リクたちは虎鉄を直すためにボート部の練習を兼ね、琵琶湖に近い幽海山を目指す。そこで彼らを出迎えたのは闘神士をもたないはぐれ式神の“玄武のコロク”。コロクの言葉を信じ、力を合わせて虎鉄を鍛え直すことになるボート部一同とナズナにソーマ。四鬼門のひとつを守るオオスミにより、周囲に酸性雨が降る。早く止めなければ。虎鉄完成を待たずに飛び出したリクとコゲンタを、オオスミと“甘露のミユキ”が大降神で圧倒する。絶体絶命かと思われたとき、ついに虎鉄が完成。生まれ変わった虎鉄の力で、リクとコゲンタはミユキを撃破する。だが問題は、リクの力をコゲンタが受け止め切れていないことにある。このままでは同じことを繰り返すだけだ。コゲンタの焦燥はつのる。
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第37話 砕かれた信赖
母を見舞うソーマはユーマとの再会を果たす。そこへ襲来する妖怪たち。地流大鬼門に異変が起こったのだ。駆けつけたユーマの前には変わり果てたミカヅチが。ミカヅチは「タイザンを倒せ!」と一喝。一方のリクはマサオミに連れられ、四鬼門のひとつ恐山に赴く。守るのはクレヤマと“榎のコンゴウ”。見かけによらず知的な戦いを展開するコンゴウは、大降神化してコゲンタを翻弄する。しかしコゲンタは、渾身の力を振り絞った百鬼滅衰撃の三連撃でついに撃破。そのころタイザンは、ついに神流としての正体をユーマに明かす。意識のないコゲンタをよそに、マサオミはリクに月の勾玉を渡すように迫る。そして、千年前に天流総本社を襲ったのは他ならぬコゲンタであったと暴露する。
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第38話 凶星、流れる
リクの両親を襲撃したのは自分だった! 衝撃を受けるコゲンタをキバチヨがねじ伏せ、リクはマサオミに月の勾玉を渡す。タイザンの暴露は続く。ミカヅチは式神の力を術者に取りこむ「逆式」なる禁忌の術を犯していると。卓越した力を見せるタイザンと“霜花のオニシバ”だったが、怒りに燃えたユーマはランゲツとの絆の力で打ち破った。そのころ、伏魔殿最深部を探索するヤクモは神流墓所でショウカクと“大火のヤタロウ”と激しい戦いを繰り広げていた。そのとき、ウツホの封印に異変が起こる。すべての四鬼門が閉じられ、四大天の力はことごとくミカヅチに流れこんだのだ。これこそ神流の狙いだった。リクに謝り続けるコゲンタ。しかし、リクは「悪いのは力を使う人の方だ」と慰める。すべての変異に幕を引くため、大鬼門に向かう。
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第39話 决戦! 天と地と
月食の下、あふれ出る妖怪を迎え撃つナズナたちに、ムツキたち地流闘神士も協力する。そして、ソーマは母を守って戦う。マサオミは月の勾玉でウツホの封印を解きにかかる。そこへ現われたのは因縁のヤクモ。壮絶な一騎打ちが始まる。ミカヅチを止めるべく駆けつけたユーマ。しかし逆式化したミカヅチはイツムと融合し、超越的な力を見せつける。窮地を救ったのはリクとコゲンタ。天地宗家の力が共鳴する。しかしミカヅチ=イツムはそれすら退け、ふたりの神操機は破壊されてしまう。もはやこれまでかと思われたそのとき、リクとコゲンタ、ユーマとランゲツの絆が奇跡を呼び起こす。流派章が「極」に輝き、破壊されたはずの神操機が新たに極神操機として蘇った。
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第40話 极めし力 白虎新生
新たな力を手にしたコゲンタとランゲツ。しかしイツム=ミカヅチは逆式化したそのままに大降神する。迎え撃つコゲンタとランゲツだったが、彼らはもはや大降神の力に飲みこまれることはない。それぞれの闘神士との堅い絆は極神操機を通し、彼らに究極の力「超降神」を果たさせる。そして熾烈な激闘の末に、ついにリクたちはミカヅチを倒した。これで節季が戻る。誇らしい心持ちのリクとユーマ。だが伏魔殿の奥深くでは、マサオミとキバチヨがヤクモと戦い続けていた。激戦の果てにマサオミは敗北するが、すべての力が流れこんだミカヅチを天地の宗家が打ち倒すことがウツホ復活の最後の鍵だったのであり、そのための時間をかせげた。敗れながらも満足げなマサオミだった。
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第41話 ウツホ复活
ミカヅチを倒し、ようやく節季は元に戻る。平和を満喫するボート部だが、ソーマが家族の元に帰り、ナズナも引き上げるという。そして、マサオミは・・・。残されたリクは寂しさを覚えるが、コゲンタに励まされる。そのころユーマは、闘神士はこれ以上表に出てはならないと叱る父と衝突。勘当された彼が向かった先は天神町。「貴様と勝負をつけに来た」。わだかまるものを抱えたふたりが極神操機を構えて対峙し、コゲンタとランゲツが因縁を決着をつけてやると意気込む。闘神士としてかつてない高みまで究めた二組が渾身の力をふり絞り、ぶつかり合う。その両者の激突をさえぎって社の鬼門からヤクモが現われた。「悪魔が・・・復活した・・・」。それだけを言い、意識を失うヤクモ。突如、青空は暗雲に包まれる。
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第42話 苍の覚醒(めざめ)
妖怪があふれ出し、街の人びとが石化していく。大鬼門は封じたはずなのに、なぜ? そのすべての変異こそ、復活なったウツホの業だった。伏魔殿でリクたちを待っていたのはタイシンと“楓のダイカク”、ゼンジョウと“玄武のガンゾウ”。そして、降神させられないマサオミ。しかし、大降神まで果たした二体をコゲンタは圧倒。マサオミの脳裏には、仲間たちが倒されていったかつての様相がよみがえる。幼いマサオミをかばって意識を失う姉ウスベニ・・・。「やめろー!」。その瞬間、マサオミの神操機が極神操機へ生まれ変わる。キバチヨ降神! 一気に超降神まで果たすとコゲンタに襲いかかった。「お前たちがいる限り、おれは取り戻せないんだ!」。そこに助けに入ったのはユーマとランゲツ。超降神どうしの戦いが今!
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第43話 污された救世主
超降神三体の激しい戦いがつづくなか、少年の姿が空に浮かび、「退け、ガシン」とうながす。彼こそが伝承に言う悪魔、ウツホであった。一方地上ではボート部が社に集まっていた。結界のなかで妖怪を手なずけていくリナ。そこへソーマとテルが駆けつけ、ヤクモと共に伏魔殿へ。ウツホを目指すリクとユーマの前には、ショウカクとタイザンが。タイザンは1200年前の「事件」を語る。闘神士たちが戦に明け暮れるなか、式神と人びとは救いを求めてウツホの元に集まった。しかし闘神士たちは奸計によってウツホを陥れ、伏魔殿に封印した。そのとき共に倒された者たちが神流であり、この花咲く場所こそが彼らの墓所なのだ。リクは先祖が犯した罪を詫びながらも、このままにはしておけないと戦いを挑む。しかし、タイザンは彼らをバラバラにはじき飛ばす。
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第44話 红い罠
ユーマと離ればなれになってしまったリク。その前には再びショウカクが現われ、リクたちがウツホの封印を解いたのだと明かす。そして、千年前の天流総本社襲撃はウツホ復活のために神流が仕組んだことだと告げる。ユーマは猛る力のままに妖怪を倒すが、またしてもランゲツに拒絶されてしまう。一方、地上ではムツキが組織する神流討伐隊にテルが合流。伏魔殿にたどり着いたヤクモ、ソーマ、ナズナは妖怪に追われる女性を保護した。そこに現われたマサオミは、その女性を渡せと戦いを挑む。極神操機を駆使して戦うマサオミとキバチヨに、さすがのヤクモも苦戦。隙をつかれてナズナが妖怪に捕らわれる。その妖怪を操っているのは、先ほどの女性。彼女こそマサオミの姉、神流闘神士ウスベニだったのだ。捕らわれたナズナ。罠だと知りつつも、ヤクモたちは助けに走る。
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第45話 燃えろ! ソーマ
ウスベニがおかしい。彼女は本当に姉なのか。マサオミは疑念を抱く。ヤクモは神流の狙いは自分だとソーマをひとりナズナ救出に向かわせる。心細い想いを抱えながら伏魔殿を行くソーマは、ようやくナズナを見つけたものの妖怪たちの待ち伏せを喰らってしまう。しかし、ソーマの強い思いはついにフサノシンに大降神を起こさせ、妖怪たちを打ち砕いた。感極まるナズナだったが、それでもいつも通りの口げんかを始めてしまうふたり。そこへ駆けつけたテルだったが、ナズナとソーマのいつもと同じだが違う雰囲気を見る。伏魔殿にテルの悲しい叫びがこだまする。そのころ、ヤクモの前にはウスベニと“朱雀のバラワカ”が立ちふさがる。だが、ウスベニの様子から何かに気づいたヤクモ。そこへやって来たのは激昂するマサオミが・・・。
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第46話 さらば、ヤクモ
ソーマがナズナを救出した頃、ヤクモはマサオミとウスベニを相手に苦戦を強いられていた。四大天“ナーガ”の力を得たバラワカは、ヤクモの「刹管相輪串刺」さえ跳ね返す。焼けただれたバラワカに更なる攻撃を強いるウスベニ。しかし、その姿にマサオミは姉を見失う。ウツホがウスベニを操っているのだ。決意を固めたマサオミは姉を救うべくバラワカを倒す。式神を失ったウスベニはマサオミの腕の中で消えていった・・・。マサオミの裏切りを知ったウツホは、ついに人間に見切りをつけ世界を崩壊させ始める。死んでゆく自然、落ちてくる空、そして再び凶暴化する妖怪たち。「式神と強い絆で結ばれたものだけがウツホを倒すことができる」と、ヤクモは後事をマサオミに託し、己と五体の式神を犠牲に空を支える。その姿にマサオミは・・・。
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第47話 四大天の猛攻
すべての夢を失ったマサオミがリクと再会する。もう力などいらないと神操機を捨てるマサオミに、リクは「これは力ではなく、キバチヨです」と変わらぬ態度で接する。その優しいまなざしに、マサオミはかつて自分を封印から解放してくれたリクの母、ショウシの姿を思い出す。あきらめずに世界を救おうと戦うリク、ヤクモ、そしてユーマ・・・。いま自分がやらなければならないことは何なのか。新たな決意を胸にマサオミは走り出す。向かった先で待ち構えていたのは神流の仲間タイザン。リクとコゲンタの前に姿を現わしたのはかつての天流宗家ライホウと“霜花のクロイチ”。リクとは因縁ありげな様子。ソーマたちと神流討伐隊は、ヤクモたちを守るため迫りくる敵と戦う。一方、地上ではボート部も奮戦中!
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第48話 宗家の资格
空を支えるヤクモに、ショウカクが四大天“アスラ”の力を得て襲いかかる。迎え撃つソーマたちだったが、とても敵しえるものではない。追いつめられた彼らの前に現われたのはユーマとランゲツ!力を合わせて戦う彼らの姿に、ユーマの中で何かが生まれた。みんなを守るためにランゲツを降神させて戦いに挑むその様は、父が望んだ姿だった。五組の闘神士と式神は力を合わせて、ついにショウカクを倒した。そのころマサオミはタイザンを諭すが、タイザンは聞く耳を持たない。一方、ライホウは四大天の力でリクたちを攻撃。彼こそ、奪われた宗家の位を取り戻すためにコゲンタを大降神させて天流を滅ぼした張本人であった。しかし、リクとコゲンタの敵ではなかった。ウツホを止めなければと向かうリクの前に、リクの両親が姿を現わす。
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第49話 梦の终わり
ライホウの夢の中に捕らわれてしまったリクは、その中で両親と再会し、穏やかな時間をすごす。罠にかかったとほくそ笑むウツホ。だがリクは、すべてが偽りであるとわかっていた。わずかでも両親と一緒の時間をすごさせてくれたウツホに「ありがとう」と感謝する。信じて待っていたコゲンタ、そして再会したユーマ・ランゲツと共に、四大天“ガンダルヴァ”の力で戦うクロイチを撃退。ライホウをウツホの呪縛から解放した。地上ではヤクモと五体の式神を守ってソーマたちが妖怪と戦い、ボート部は妖怪になつかれていた。マサオミとキバチヨは、タイザンと四大天“デーバ”の力を用いるオニシバと激しくぶつかり合う。かつて兄とも慕ったタイザンだが、彼は力への妄執にとらわれていたのだ。ついにタイザンを倒したとき、彼が告げたこととは・・・。
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第50話 绊をかけて
ウツホの御殿に乗り込んだリクとユーマ。美しい花畑の中で、ウツホはふたりを待っていた。穏やかな微笑みを浮かべて、「大地に花を咲かすのだ」と、人類の滅亡を宣告するウツホ。リクとユーマに、合流した神流討伐隊はウツホに最後の決戦を挑む。だが、ウツホは次々と式神を降神させて迎え撃つ。あまつさえフサノシンやホリンたちまで各々の闘神士から引きはがし、ソーマたちを襲わせる。為す術もなく倒されていく仲間たち。地上では天を支えるヤクモたちの崩壊が始まる。そして、ボート部の仲間たちも石化が始まる。残されたリクとユーマのみ。疲弊するコゲンタとランゲツにウツホのとどめの一撃が迫る。だが、そこに閃光と共にマサオミが現われた!
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第51話 终焉の太极
ヤクモの遺志を継いだマサオミは、ウツホを止めるべくリク、ユーマと共闘する。超降神コゲンタ、ランゲツ、キバチヨはウツホの繰り出す式神たちを倒していく。「ありがとう・・・」式神たちはそう言いながら、消滅していく。激昂するウツホはコゲンタたちとそっくりな式神を降神させる。同等の力をもつ恐るべき敵さえ退けるコゲンタ、ランゲツ、キバチヨ。いよいよウツホに迫ろうというとき、秘められていたウツホの記憶が暴走した。ウツホの中にある闇、人への絶望の深さをリクたちは知る。身を挺してリクとユーマを守り、マサオミとキバチヨは消滅。そして地上の自然が死滅するのと共に、コゲンタとランゲツも消え去った。生身でウツホと対峙するリクとユーマ。果たして、人類の未来をかけた戦いの結末は・・・。
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第52話 巡る节季(とき)の中で
自然と共に消えてしまったコゲンタとランゲツ。だがリクとユーマは信じていた。式神はどこにも行ったりはしない。必ず自分たちの元に返ってくると / そして奇跡は起こった。ウツホに消されたはずの自然が蘇り、式神たちが復活したのだ。式神は自然そのもの、人間もウツホも、自然のなかを巡る命のひとつに過ぎない。だれよりも式神を愛していながら、己の闇にとらわれその信頼を裏切っていたことに気づいたウツホは自身の誤りを悟り、自らこの世界から消えていくのだった。かくして地上に住まうすべての命は救われた。そして、壮絶な戦いを終えたリクとコゲンタは・・・









