『ギヴン』
ある日、上ノ山立夏は壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会う。
ギターを修理したことで懐かれてしまう立夏。
仕方なくギターを教えることになった立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が心に刺さる。
立夏は真冬を自分のバンドに誘い、2人の距離は変わり始める。
しかし、感情を表現することが苦手だという真冬は、過去に囚われているようで――。
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第1話 Boys in the Band
ノ山立夏は、ある日の昼休み、踊り場で眠る佐藤真冬と出会う。ギターを直して以来、弾き方を教えてほしいと付きまとわれるようになった立夏だったが、真冬のその一途な想いは立夏にとって、どこか冷めてしまっていた音楽への情熱を思い出させるものだった。
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第2話 Like Someone In Love
同じバンドのメンバーである中山春樹と梶秋彦に真冬を紹介した立夏。二人からの助言もあって立夏は真冬にギターを教えることを決める。はじめて弾くギターに興奮が隠せない真冬。そんなある日、春樹と秋彦は音楽をする上で絶対必要なものを真冬に教える。
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第3話 Somebody Else
真冬の歌声に衝撃を受け思わずバンドに誘った立夏だったが、すげなく断られてしまう。諦めきれない立夏は真冬を再度誘うも色よい返事はもらえず、避けられていた。そんなある日のバンド練習中、立夏は春樹から真冬との付き合い方について諫められるが…。
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第4話 Fluorescent Adolescent
バンドに入ることを決心した真冬。立夏は真冬の歌に曲をつけるために、久しぶりにギターに没頭していた。バイト中の春樹は、やってきた友人の矢岳光司からライブに出てみないか誘われる。学校で、いつものようにギターを教える立夏は真冬にエフェクターを見に行かないかと誘うのだった。
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第5話 The Reason
ライブに出ることになった立夏たち。春樹と秋彦はバーで酒を飲みながら立夏たちの事を話していた。バイクで来ていた秋彦を自宅に泊めることになった春樹は、秋彦と出会った時のことを思い出す。それは、春樹が参加していたバンドが解散し、ちょうど中3になった立夏とも出会った時期で…。
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第6話 Creep
真冬が当時付き合っていた相手が亡くなったという噂話を聞き、動揺する立夏。真冬に問いただす勇気がないまま、立夏の自宅に秋彦が訪れた。そこで秋彦は、真冬に詩を書かせてみてはどうかと提案する。同じことを考えていた立夏は、バンド練習で詩を書いてみないかと真冬に持ち掛ける。
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第7話 Tumbling Dice
自分の気持ちに気づいた立夏は、戸惑い、真冬にきつく当たってしまう。秋彦に話を聞いてもらい、その気持ちが間違いではないと気付くも、認めていいものなのかと悩む立夏。そんな立夏と真冬の様子を見守りながら、秋彦は自分と雨月の過去を思い出す。
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第8話 Time Is Running Out
ライブ目前、季節は梅雨に入り、高校では期末試験のシーズン。作詞がまったく進まない真冬の元に、真冬と、真冬のギターの元の持ち主・由紀の幼馴染、鹿島柊が訪ねて来る
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第9話 冬のはなし
ライブ当日。ふとした弾みで言い合いになり、真冬のギターの弦が切れてしまう。春樹に言われ、急いで弦を買いに走る立夏は、真冬がいつも自分の言葉に答えようとしていたことに気づく。弦を張りなおす際、立夏は真冬に自分の想いを伝える。そして、歌詞はできないままに自分たちの演奏する番になるが…。
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第10話 Wonderwall
ライブの余韻と勢いで、真冬にキスしたことに狼狽える立夏。真冬が熱で欠席していることを知った立夏は、見舞いに行くため、真冬の自宅へと向かう。後日、ライブの打ち上げと真冬の快気祝いを兼ねた席で、四人は自分たちのバンドの今後について話し合い、バンドの名前を考えるのだった。
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第11話 Song2
真冬に告白された立夏は、真冬と両想いだとわかり嬉しい反面、バンドに色恋沙汰を持ち込むべからずという、過去の言葉の間で葛藤する。だが、正直に春樹と秋彦に報告し、春樹からはお小言を、秋彦からはぞんざいな祝福をもらった二人。一方、密かに秋彦を想う春樹は…。