『バーテンダー』
「神のグラス」・・・そう呼ばれる至高の一杯を作り出す天才バーテンダー・佐々倉溜。
彼のいるBar“イーデンホール”を訪れる人々は、差し出される一杯のグラスに心を奪われてしまう。
時としてそれは、思い出を呼び覚まし、時として悲しみを癒し、また時には沈んだ心に火を点ける。
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第1話 バーテンダー
ホテルで働く神嶋はホテル内のバーを再建する仕事に苦労していた。途方にくれる神嶋部長に「神のグラス」と称される佐々倉が出したカクテルは、水割りだった。
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第2話 心のメニュー
来島美和が祖父・泰三の心のメニューを探して欲しいとバーテンダー佐々倉を訪ねる。それは、4歳のとき美和が割ってしまったボトル。美和のわずかな記憶を辿り溜が見つけ出したボトルは?そこに秘められた泰三と美和の父親の思いは・・・。
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第3話 後悔のグラス
後進に道をひらく為、自ら進んで会社を辞めることになった嶋岡は人生に虚しさを感じながら、バー・イーデンホールを訪れる。嶋岡はバーテンダー佐々倉が出したカクテルを通して、50年間直視しなかった自分の心と過去の自分と初めて対話する。
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第4話 琥珀の夢
彼氏が出来ない結花が、はじめてのデートでバー・イーデンホールに行く。緊張でガチガチのカップルが佐々倉のカクテルによって次第に仲良くなっていく。そんな二人の隣で美和に連れられて来店していた、美和の親友・沙代は二人を昔の自分と重ね合わしていく・・・。
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第5話 バーの忘れ物
転勤の辞令を言い渡され自信をなくしていた柴田。そんな柴田にバーテンダー佐々倉はフローズンダイキリを出す。大作家ヘミングウェイの10年の苦悩を知り、ヘミングウェイの言葉に助けられ柴田は自信を取り戻していく。
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第6話 グラスの中の物語
バーテンダー佐々倉に、水割りを頼む脚本家の笠原。そこに、映画監督の峰山が来店し互いの不満をぶつけ合う。佐々倉が出したカクテルによって思い出された二人の過去とは・・・。
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第7話 バーの休日
ある日、イーデンホールで佐々倉が倒れている。熱のある佐々倉を看病したのは、たまたま溜に呼び出されていたベテランバーテンダー葛原と東山だった。店主不在の際に、二人がとった行動は・・・。
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第8話 カウンターの嘘
来店した織田の発言や行動にバーテンダー佐々倉は違和感を感じていた。そのうちに佐々倉は織田の本性を言い当てる。すると織田は、佐々倉にパスティスのテイスティングで勝負を申し込むのだった・・・
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第9話 バーの顔
バーテンダー佐々倉が残した過去の傷、、それは佐々倉が修行中の頃の話だった。店の上客、峰岸とホステスの加奈子に対してマスターの接客に憤りを感じた佐々倉はマスターに異論を唱えたのだった・・・
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第10話 クリスマスの奇跡
クリスマスの夜に、数値流体力学の沖田教授はビールとシャンパンは絶対に交わることがないと言う。沖田教授はバーテンダー佐々倉に両手注ぎでのブラックベルモットを注文する。佐々倉の「神のグラス」は今夜も奇跡を起こすのか。
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第11話 命の水
神のグラスと呼ばれた天才バーテンダー佐々倉瑠にとって節目の日。ベテランバーテンダー葛原・東山とともにバーテンダーとは一体何かを見つめ直す。大切なお客様との思いでを振り返りながら、大事なことを一つ一つ紐解いていく。