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風が強く吹いている
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  • 地域日本
  • タイプTV
  • 正式名称風が強く吹いている
  • 英語名Kaze ga Tsuyoku Fuiteiru / Run with the Wind
  • 中国語の名前强风吹拂
  • 他の名前強風吹拂
  • 放送開始2018-10-02
  • 放送状況放送が终了
  • タグ運動 / 熱血 / 青春 / 小説改
  • 原作三浦しをん
  • 監督野村和也
  • シナリオ喜安浩平
  • 絵コンテ佐藤雅子 / 笹木信作 / 中谷亜沙美 / 板津匡覧 / 澤井幸次 / 町谷俊輔 / 江副仁美 / 野村和也
  • 演出鎌田祐輔 / 野村和也 / 佐藤雅子 / 板津匡覧 / 江副仁美 / いとがしんたろー / 中谷亜沙美
  • 制作会社Production I.G
  • 制作協力ゼロジー
  • 製作東宝 / 國枝信吾
  • Copyright©三浦しをん・新潮社 / 寛政大学陸上競技部後援会
  • 家族風が強く吹いている
  • 公式ウェブサイトhttp://kazetsuyo-anime.com
  • Rating12+

『風が強く吹いている』

夜。

逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。

その横に、不意に自転車が走り込んで来る。

見知らぬ男が、走に向かって問いかける。

「なあ!走るの好きか!」。

男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。

走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。

そこに暮らす個性豊かな9名の住人。

最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。

まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

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      • 第1話 10人目の男

        夜の街を駆け抜ける蔵原走。走を自転車で追う一人の男。男の名は清瀬灰二。追いつくなり灰二が走に問いかける。「なあ、走るの好きか!」走は灰二に導かれ、竹青荘という学生寮へ辿り着く。奇妙な住人たちとの邂逅。有無を言わせぬ灰二の言動。突然の展開に戸惑うばかりの走。灰二の魂胆を知るものはそこにはいない。同じ夜、住人総出で走の歓迎会が開かれる。そこで灰二の口から、壮大で無謀な、ある目論みが告げられる。それを聞いた走の反応は…。

      • 第2話 鬼が来りて

        「竹青荘のみんなで箱根駅伝出場を目指す。」灰二の無謀な提案に強く反発する走。住人たちも陸上は全くの素人。誰も灰二の言葉を真に受けようとはしない。各々の大学生活を続けようとする住人たち。だがそこに灰二の影が迫り来る。灰二の不可解な圧に脅かされ、敢えなく半数が灰二の手に堕ちてしまう。一人、竹青荘から去ろうとした走は、街でニコチャン先輩と遭遇。一方、竹青荘では原因不明の風呂の故障が発生、全員で“地獄の”銭湯行きが決定して…。

      • 第3話 花、一輪

        灰二との熱湯対決を引き分けで終えた走は、反発しながらも、住人たちとの早朝ジョギングに参加する。そこには、彼らを諦めさせるという走なりの狙いがあった。翌朝、数名の住人がジョギングをボイコットする。予想通りの変化を冷ややかに受け流し、一人で駆け出していく走。そんな走の前に、制服姿の少女が駆けてくる。彼女の名は勝田葉菜子。葉菜子の屈託のない言動に戸惑う走と住人たち。そのそばに、静かに微笑む灰二の姿があって…。

      • 第4話 消えない影

        「久しぶり…。」そう言って不敵に笑う榊浩介。走と榊は旧知の仲。思いがけない再会に動揺を隠せない走。走の胸の内には、高校時代に味わった、才能が故の深い孤独が渦巻いていた。影を振り切るように駆けていく走。その目の間に、“もう一人の走”が現れる。それは、灰二に出会う前の自暴自棄な自分だった。忌々しげに過去を見つめる走。やがて、自分に絶望しそうになったその時、優しく声をかける者が現れる。それは王子とその仲間たちで…。

      • 第5話 選らんばれざる者たち

        東体大の榊に挑発されたことで、結果的に距離を縮めた走と竹青荘の住人たち。皆が決意も新たに盛り上がる中、キングが慣れないスーツ姿で帰って来る。一方、走は、早くも記録会への出場を目論む灰二に異を唱える。素人同然の住人たちに過酷な現実を突きつけてどうするのか。そう訴える走に、灰二が問い返す。走の疑問は晴れぬまま、灰二が本格的な練習を始めようとする。しかし、キングが就活を理由に参加を拒否して…。不安を抱えまま、本格的な練習が始まる。

      • 第6話 裸の王様

        エスカレートする灰二の要求に強く反発するキング。就活でも思うような成果は出ず、気遣ってくれる神童にも返って心を閉ざしてしまう。ついには単独行動を取り始めるキング。他の住人たちも、強引なバイト禁止令には戸惑いを隠せずにいた。一方、走も、灰二への疑念を晴らすため、ニコチャンの元を訪れるが、確たる答えを見つけることはできない。そんな中、神童があるアイデアを思いつき、住人たちに提案するのだが…。

      • 第7話 頂きに牙を剥け

        初めての記録会。東体大を訪れた竹青荘の住人たちの前に、走の因縁の相手、榊浩介が現れる。執拗に走を挑発する榊。二人を止めようとする灰二。そこに、王者六道大学の絶対的エース、藤岡一真が割って入る。誰もがその風格に気圧される中、なぜか灰二だけが平然と藤岡と言葉を交わす。一方、現実を知らない住人たちのマイペースな言動に苛立ちを募らせる走。スタート直前、灰二に苦言を呈した走は、藤岡の背中を鋭く見据えて…。

      • 第8話 危険人物

        記録会で惨敗を喫した竹青荘の住人たち。愚痴をこぼし、自らの力不足を慰める仲間の姿に、走が感情を爆発させる。そんな走をなだめるうちに、ニコチャンが、心の底に燻らせている陸上への想いを吐露する。走は、とことんまで追い込むべきだと進言する。翌朝、走とニコチャンは、灰二の指導を離れ、独断でトレーニングを行う。一方、王子は、練習で奪われてしまった漫画鑑賞の時間を取り戻すため、とある器具の調達を目論んでいて…。

      • 第9話 ふぞろいの選手たち

        王子に、次回の記録会の成績次第ではメンバーから抜けるよう提案する走。あの発言に効力はないと言う灰二に対し、王子は、僕でも記録は出せるのか?と直言する。さらに灰二にはもう一つの気がかりが。それは、用意した食事が一人分余っていること。灰二は、弁当を携え、食事を抜いた犯人の前に現れる。焦る走とは裏腹に、練習の成果が見え始めてムードを良くする竹青荘の住人たち。そんな彼らに、灰二が意外な指示を与えて…。

      • 第10話 僕たちの速度

        突然の灰二の昏倒。住人たちは灰二に支えられてきたことを痛感し、ニコチャンは、走と王子に和解を持ちかける。しかし、意固地な二人は溝を埋めることができない。翌日、神童が代理キャプテンの選出を提案する。年長たちがことごとく断った結果、走が代理を引き受けることになる。王子をどうにかしたい一心で、口うるさくついて回る走。その態度に反発を強める王子。そして、食事の用意もままならない住人たちに、救いの手を差し伸べる者が…。

      • 第11話 こぼれる雫

        双子とムサが公認記録を獲得し、希望を掴んだかに見えた竹青荘の住人たち。しかしそこには、一ヶ月近く記録を出せず、焦り始めた神童とユキの姿もあった。灰二が二人を諭そうと語りかけるが、言葉だけでは彼らを救えそうにない。住人たちの行く手を阻むように、重たい雨が降り続く。それでも練習と学業の手を抜かない神童に、住人たちも心配を募らせ始める。一方、走と灰二は、陸上の専門誌に、王者・藤岡一真の姿を見つけて…。

      • 第12話 夏のいたずら

        寛政大学の公認記録獲得を目指す戦いが本格的に始まる。すでに記録を持っているムサ、ジョータ、ジョージが葉菜子とともにレースを見守る中、走が先頭集団に混ざり、強豪留学生たちと渡り合う。一方、伸び悩んでいた神童とユキも、それぞれの特性を活かし、したたかに目標タイムを狙う。ラスト一周、走の脳裏をよぎる灰二の言葉。「走るの好きか!」。その瞬間なにかが開き、走は驚異的なタイムを叩き出す。レース後、そんな走に一人の記者が歩み寄り…。

      • 第13話 そして走り出す

        夏合宿で訪れた白樺湖で、東体大と鉢合わせてしまった寛政大陸上部。走の過去の行為を告発するように、執拗に挑発を繰り返す榊。限界に達した走が掴みかかるも、仲間たちが間に入り事なきを得る。その後の練習は過酷を極めるが、走の心は高校時代の重い記憶に囚われたままだった。それは、選ばれた者たちをさらに追い詰める、残酷すぎる過去だった。破滅を選んだ自分を思い出し、苦悩する走。やがて夜。空には満天の星。一人佇む走のそばに灰二が現れて…。

      • 第14話 一人じゃない

        走の過去を受け入れ、再び走り始めた寛政大陸上部。合宿では地獄の猛特訓が続き、都内に戻ってからは、後援会募集、資金調達、就職活動などに奔走する。いつしか素人の面影は薄れ、誰もが競技者の逞しさを漲らせていく。十人が、たった一度の儚い夏を駆け抜けていく。その眩い姿を見守る葉菜子にも、未来へと続く確かな道が見えてくる。たった一人の夢が、一人、また一人と繋がっていく。ニコチャンが、キングが公認記録に迫る。残すは一人。それは…。

      • 第15話 運命の場所

        無事にメンバー全員が公認記録を獲得。予選会の出場資格を得て、灰二が監督の田崎に現状を報告する。予選を突破するにはまだまだ厳しい状況が続くが、周囲の期待は高まる一方だった。テレビの取材も舞い込み、浮き足立つメンバー。しかし、ユキだけがどこか浮かない顔をしている。そしてムサの視線の先には双子と葉菜子の仲睦まじい姿が。風雲急を告げる秋。いよいよ予選会の号砲が鳴る!

      • 第16話 夢と現

        目の前で他校の選手が転倒する。辛うじて衝突を回避した灰二だったが、右足に全体重をかけてしまう。騒然とする給水所前。不穏な情報に心が波立つ葉菜子。冷たい雨が、選手と見守る大観衆に容赦なく降り注ぐ。集団がばらけ、レースが街路へ移る頃、各校の選手たちが勝負を仕掛ける。状況を察知した灰二が仲間たちに合図を送る。それぞれの生き残りを賭けた孤独な戦い。そんな中、第1集団に大きな動きが。寛政大1年、蔵原走。その衝撃の追走が始まる!

      • 第17話 答え探して

        奇跡の予選突破を成し遂げた寛政大学陸上部。入部希望者が押しかけ、取材依頼も殺到する。それでも灰二は冷静に、本番へ集中しようとする。だが、灰二がコースの下見を提案した時、ジョータとジョージが突然反抗を見せる。「俺たち騙されてたんでしょ、ハイジさんに」。力の差は明らか。優勝なんて到底無理。なのに頂点を目指すなんて、俺たちそそのかされたんだ。そう詰め寄る双子。どうにか答えを探そうとする仲間たち。灰二が二人に返した言葉とは…。

      • 第18話 そして朝

        ムサと二人の帰り道、走は思いがけず、王者六道大の藤岡一真と遭遇する。周囲の心ない囁きを引きずる走に、藤岡は整然と、淀みなく答えを示してみせる。そして藤岡は、灰二との過去について語り始める。灰二が一人で背負ってきたものとは。藤岡に伝えた、精一杯の返事とは。走は藤岡の言葉から、灰二がかつて自分に話してくれた、「強さ」の意味を感じ取る。一方その頃灰二は、一人、医師の診察を受けていた。見据える灰二の瞳に、過酷な現実が映り込む…。

      • 第19話 解き放つ時

        ついに東京箱根間往復大学駅伝競争の幕が上がる。灰二の賭けが当たり、1区は皆が探り合うスローペースの展開となる。そんな中、スタートの重責を担った王子は、他の選手の背後に位置を取り、体力の温存を目論む。それもまた、灰二が授けた頂点を取るための作戦だった。さらに灰二は、監督車の田崎に王子への伝言を託し、ムサの待つ鶴見中継所を目指す。ペースを上げる集団。必死に喰らいつく王子。その脳裏に去来するのは、いつかの灰二との会話だった…。

      • 第20話 壊れても

        沿道に声援を送る葉菜子の姿。頭の中を駆け巡る記憶の欠片。ついに恋に気づいてしまったジョータが、走りを加速させ順位を上げる。兄から弟へ繋がれる襷、と同時に、葉菜子の想いも聞かされたジョージは、すっかり心ここに在らず。突然の葉菜子パニックに他の選手も浮き足立つ。レースを修正するため、走が田崎に伝言を託す。一方、中継所に辿り着いた神童に、灰二が電話で語りかける。長くて短い二人の時間。高熱を帯びた神童の体に、悲壮な決意が滲む…。

      • 第21話 さよなら、美しきの世界

        仲間が決死の走りで繋いだ襷。その重さを噛み締めながら、ユキがレースの準備に臨む。そばに寄り添う神童の姿。溢れる不安や後悔を力に変え、運命のスタートを待つ。一方、横浜では、9区の走と10区の灰二がスタンバイ。しかし、灰二の姿が見あたらず、走の胸に不安がよぎる。そしてそれが的中するように、灰二の部屋からスポーツドクターが現れる。灰二に詰め寄る走。しかし灰二は、どこまでも穏やかな、いつもの灰二だった。午前8時。復路開幕!

      • 第22話 寂しさを抱きしめろ

        悲壮なまでの榊の闘志。引きずられるようにペースを見失うキング。その脳裏を過るのは、灰二と交わしたある日の会話だった。言い出せない言葉。逃げ出せない現実。絡みつく迷いを解いてくれるのは、やはり灰二の言葉なのか。やがてキングの思いは、竹青荘で出会った、あの日の記憶にたどり着く。それは孤独な、だけど夢のような時間の始まりだった。小さな落胆、小さなプライド。全てを抱えて走り抜け。男たちの、自分を手に入れるための戦いが続く…!

      • 第23話 それは風の中に

        未体験の感覚に戸惑う走。その速度は他の選手を圧倒する。一方、王者六道大のエース藤岡も、宣言通り区間記録を更新、チームを1位へ押し上げる。藤岡を迎える灰二。互いの道の先にどんな答えが待つのか。確かめ合うように言葉を交わす二人。灰二の静かな決意に王子が笑顔で背中を押す。やがて、走が衝撃の速度で中継地点に現れる。夢がそこにある。走から灰二へ。襷が二人を、チームを一つに繋いでゆく。寛政大学陸上競技部。彼らが辿り着いた頂とは。

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