『orange』
高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。
初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と現実に起こり、「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。
転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。
翔を失った<26歳の菜穂>の後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができることとは?
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第1話 LETTER01
高校2年生の春。菜穂のもとに10年後の自分から手紙が届く。その手紙には今から起こる出来事が綴られていて、手紙の内容どおりに、東京からの転校生・成瀬翔が隣の席に座った。また手紙には、なぜかこの日だけは翔を一緒に帰ろうと誘わないでほしいと書かれてあった…。
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第2話 LETTER02
10年後の手紙に書かれたとおり、サッカー部に仮入部する翔。部活が終わった後お弁当の話題になり、翔は菜穂に自分の分も作ってほしいと冗談めかして言う。その言葉に戸惑う菜穂だが、手紙にはお弁当を作ってあげればよかったという10年後の菜穂の後悔が綴られていた。
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第3話 LETTER03
手紙には、翔はサッカー部に入らないと書かれていたが、実際はサッカー部に入部する。手紙の内容と現実に起こる出来事が違っており、未来がよい方向に変わってきているのではと希望を抱く菜穂。そんな矢先、手紙には翔が上田先輩と付き合うという記述が…。
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第4話 LETTER04
休日。上田先輩と翔のデートが気になり、友人との会話も上の空の菜穂。翔が上田先輩とつき合ってからは、翔と会話もうまくできなくなってしまった菜穂。上田先輩が翔へ告白する時、どうして翔に付き合わないでと言えなかったのか後悔するが…。
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第5話 LETTER05
翔からヘアピンをプレゼントされる菜穂。そして週末、翔に誘われて一緒にテスト勉強をする事になる。二人の距離がどんどん縮まっていく中、文化祭の最後に打ち上がる花火を一緒に見ようと勇気を出して誘う菜穂。
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第6話 LETTER06
文化祭の最終日。翔と一緒に花火を見る約束をした菜穂。しかし、花火が打ちあがろうとしている直前、またしても上田先輩に邪魔されてしまい…。果たして菜穂は未来の自分と同じように一緒に花火を見ることができるだろうか…。
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第7話 LETTER07
未来の手紙には、翔の誕生日をお祝いできなかった後悔が綴られていた。高校生の菜穂たちは誕生日に翔の欲しいものを聞き出そうとする。一方、未来の菜穂は突然須和から翔に供えるはずの花束を渡され告げられる。翔はずっと菜穂のことが好きだった、と。
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第8話 LETTER08
今まで何度も未来の手紙に助けられてきたが、手紙の指示は本当にすべて正しいのだろうか…? 未来の手紙には、翔を体育祭のリレーのメンバーから外してあげてほしいと書かれているが、菜穂の選んだ道は…。
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第9話 LETTER09
仲間達の支えによって、ずっと一人で悩んできた菜穂の心は軽くなり、翔と菜穂の距離はさらに縮まっていく。そして、ついに体育祭の日がやってくる。翔が心から楽しいと思える体育祭にするために菜穂達は…。
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第10話 LETTER10
体育祭。翔が棒倒しの際に足を怪我した事を隠していた。人知れず辛そうにしている翔に、須和達が声をかける。みんなの優しさに触れ、翔は本心を話しはじめるのだった。そして、クラス対抗リレーがはじまる。
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第11話 LETTER11
大晦日に翔とケンカしてしまい、それ以来謝ることもできないまま翔は亡くなってしまった…。未来の手紙にはそう書かれていたが、菜穂は今の自分ならきっと大丈夫だと信じて大晦日を迎えるが…。
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第12話 LETTER12
母親の都合により、松本へ引っ越してきた翔。転校初日に母親を亡し自分を責める翔は、須和にサッカー部入部を誘われるが断る。東京の以前のクラスメイト達に会うが、誰も自分の気持ちを理解してくれない。翔はひとり悩み、追いつめられていった。
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第13話 LETTER13
バレンタインデーのチョコを翔に渡せずにいる菜穂。大晦日の出来事以来、菜穂と距離を置こうとする翔に何度もくじけそうになるが、菜穂はあきらめず翔へ自分の気持ちを伝えようとする…。そして、未来の手紙に書かれていた「翔の最後の日」を迎える。