『ドッグシグナル』
元カノから押し付けられた愛犬の世話に手を焼いていた主人公・佐村未祐。
そんなある日、犬の散歩中に腕利きドッグトレーナー・丹羽眞一郎と出会ったことで、優柔不断な未祐の人生が大きく動き出す!
眞一郎の幼なじみであるトリマーの泉律佳や獣医の久宝鈴之介といった仲間たちとの出会い、そして個性豊かな犬や飼い主とのふれあいのなかで、学び、悩み、成長していく若者の姿を描く。
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第1話 共倒れなボクら
犬と人々との絆を描く新作アニメが登場!元カノから押し付けられた愛犬の世話に手を焼く主人公・佐村未祐(さむら・みゆ)。ある日、腕利きのドッグトレーナー・丹羽眞一郎(にわ・しんいちろう)に窮地を救われる。これまで優柔不断に生きてきた未祐だったが、丹羽との運命的な出会いをきっかけに、犬と触れあう面白さやドッグトレーナーという仕事にひきこまれていく…。
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第2話 新しい名前
ドッグトレーナー・丹羽の魔法のような技術に魅せられ、トレーニング教室「Proud Dog(プラウドドッグ)」で働くことになった未祐。さっそく教室を訪ねると、そこは開店休業状態。腕は良いのに働く意欲を見せない丹羽。その様子に幼なじみでトリマーの泉律佳(いずみ・りつか)もいらだちを隠せずにいた。「キミも給料もらえなきゃ困るでしょ?」と発破をかけられた未祐は、教室にお客を呼び込むためのある案を思いつく。
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第3話 幸せな暮らし
元カノから押し付けられた未祐の愛犬に、フランス語で“猿”を意味する「サンジュ」という名前が付けられた。無事に名前が決まり、ようやく丹羽のトレーニングを受けられることに。しかし、未祐のコマンドを聞く様子が見受けられずトレーニングに集中できていないサンジュ。そんなふるまいを見た丹羽は、サンジュがそろそろ“去勢手術”を考える時期にあることを伝える。
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第4話 回る犬
飼い犬の悩みを相談しにやってきた三宅さん。ボーダーコリーの愛犬・リコシェが、散歩中に車やバイクが通りかかるとその場でグルグル回り出してしまって、危険なのでやめさせたいという。丹羽は、三宅さんが夫と娘の3人家族であることを知り、家族全員そろってのトレーニングが必要だと言う。ところが三宅さんの表情は思いつめているようで、未祐は違和感を覚える。
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第5話 別れの儀式
少しずつお客が増え、にぎわいを見せる丹羽のトレーニング教室。この日カウンセリングにやってきたのは、おどおどした様子のミニチュアダックスフンドのココと、飼い主の小塚さん。家を空けようとするとココが鳴き出してパニック状態になってしまい、留守番ができない状態に悩んでいた。“分離不安”なのではないかと、丹羽と獣医師・久宝鈴之介(くぼう・すずのすけ)に訴える。
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第6話 丹羽の師匠
ひとりの女性が1通の紹介状を携えて丹羽のもとにやってきた。その紹介状の差出人は「藤原愛犬訓練所」の所長・藤原誠二(ふじわら・せいじ)だった。丹羽はひどく動揺し、お客の応対も充分せぬまま部屋に閉じこもってしまう。以前、未祐たちが出かけたディスクドッグの大会の会場で丹羽に声をかけていたあやしげな風貌の男が藤原ではないかと勘づいた未祐。少しでも力になりたいと、事情を探るため律佳のもとを訪ねるのだった。
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第7話 守りたいもの
律佳から丹羽の過去について聞くことになった未祐。丹羽が子どもの頃に、父親と愛犬を失ったこと。律佳や鈴之介とともに通った動物専門学校で敬愛する師匠・藤原誠二(ふじわら・せいじ)に出会い、理想のドッグトレーナーを目指して腕を磨いていたこと。そして、その藤原が丹羽の身を守るためとはいえ、犬に体罰を与えてしまい2人が決別したこと…。丹羽がふさぎこんでいた理由を知り、未祐はある場所へ向かうことに。
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第8話 ひとりじめ
師匠・藤原との対立から立ち直る様子を見せる丹羽と、“なりたいドッグトレーナー像”に向かってまい進する未祐―。この日、2人が働くトレーニング教室に新しいお客がやってきた。ダルメシアンの久美(くみ)を連れた、飼い主の角田(かどた)さん。久美が、自宅でインターホンが鳴るたびに激しく吠えて鳴き止まず、人に勢いよく飛びかかることに悩んでいた。しかし目の前にいる久美はとても大人しくて、未祐は不思議に思う…。
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第9話 サンジュ、おすわり!
ドッグトレーナー・丹羽のもとで、江口さんのレオ、小塚さんのココといっしょにトレーニングを受けるサンジュ。「おすわり」や「フセ」など飼い主からのコマンドを順調にクリアしていくレオやココと比べ、いまだに一度もコマンドを聞いてくれないサンジュに未祐は焦りをつのらせていた。丹羽がアドバイスしようとするも「自分で考えてトレーニングしてみたい!」と主張して、愛犬・サンジュととことん向き合うことに…。
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第10話 食べないワケ
この日、丹羽と未祐のもとにカウンセリングにやってきたのは、3歳のヨークシャーテリア・はなと、飼い主の浅沼さん。はなが食事のときにごはんを部屋のあちこちに隠してしまう行為をやめさせたいという。丹羽はその原因を、いっしょに暮らしている、浅沼さんの子どもたちに食べ物を取られたくないからではないかと推測。解決法として、はなの食事の回数を増やしたり、子どもたちと別の部屋で食事させることを提案するが…。
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第11話 しつけをしない?
ストレスで食事を食べなくなってしまった、ヨークシャーテリア・はな。丹羽は、飼い主の浅沼さんに、あえて“トレーニングしない”ことを提案する。ふだんは飼い主に遠慮なく改善要求をつきつける丹羽が「トレーニングをしない」と言い出したことに、未祐は驚く。その意外な発言の背景には、愛犬・ウルソンに関わる過去の苦い体験が隠されていた。
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第12話 未祐のパートナー
「Proud Dog(プラウドドッグ)」で突然くしゃみをしはじめたウルソン。するとそこに、かつて未祐にサンジュを押しつけていった元カノ・優子が現れた。いま飼っている、ひときわ小型のトイプードル・ティアラのしつけをしてほしいという。キツい香水の匂いをふりまき、ハイヒールに、ペット用ではないバッグでティアラを持ち運ぶ姿を見て「犬はおもちゃじゃない!」と憤る未祐。犬と過ごすために大切なことを伝えていく。
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第13話 信じる心
トリマーの泉律佳が営む犬の美容室「フォンテーヌ」に、毛むくじゃらのシーズー・しずを連れた飼い主の敷島さんがやってきた。しずはトリマーが手を近づけると噛みつこうとするため、いくつものサロンからカットを断られつづけ、毛むくじゃらになってしまったという。さらにしずは、“謎の悪臭”も放っていた。なんとか愛犬をキレイにしてあげたいと困り果てる敷島さんに、律佳はトリミングをする前にとある場所を勧める。
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第14話 ロッキーの真実
「仏壇の前から愛犬が動こうとしない」。思わぬ相談を持ちかけてきた初老の男性・加藤さん。およそ1年前、大学に合格したばかりの息子・岳広(たけひろ)さんが事故で亡くなり、それ以来、岳広さんがかわいがっていたゴールデンレトリーバーのロッキーが仏壇の前にうずくまったまま、動こうとしないのだという…。幼いころに父と愛犬を事故で失った丹羽にとって、この依頼は心理的負担が大きいのでは、と未祐は心配をするが…。
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第15話 おじさんと老犬
オールドイングリッシュシープドッグのリボンと暮らす小山田(おやまだ)さんは、定年退職後、妻から離婚を切り出され、日々慣れない家事に追われている。律佳のサロンや公園のドッグランにリボンを連れていくなど、一生懸命リボンと向き合おうとするが、肝心のリボンの身動きが緩慢で、反応も遅れがちであることに気づく。そこで、小山田さんは「トレーニング教室に通わせたい」と丹羽や未祐のもとを訪れる。
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第16話 私のせいだ
律佳の美容室「フォンテーヌ」に年末のアルバイトとして加わった東山絵麻(とうやまえま)は、将来トリマーを目指す動物専門学校の1年生。地元を離れてペットOKの学生寮に住む絵麻は、つい1か月半ほど前にジャックラッセルのリュウタを引き取り、いっしょに暮らし始めたという。ところが、パワフルなリュウタにスマホやリモコン、寝具などを壊されてしまい、すっかり困り果てた絵麻は、律佳に相談を持ちかけるのだった。
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第17話 泉律佳の妹
愛犬について尋ねられた律佳は、亡くなった愛犬・リサラと自らの生い立ちについて、アルバイトの絵麻に語り始める。律佳の祖母が始めた犬の美容室「フォンテーヌ」に、律佳が小学4年生のときにやってきたのが、ショータイプのトイプードル・リサラだった。おしゃれにトリミングされたリサラは、律佳にとって愛すべき自慢の妹であり、幼なじみの丹羽や丹羽の愛犬・ウルソンにとってもかけがえのない存在だったという―。
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第18話 漫画家と柴犬
漫画家の林温之(はやし・はるゆき)は2年前にデビューしたものの、最近はまったく企画が採用されず、さえない日々を過ごしていた。そんな温之の唯一の相棒が、デビュー直後に迷い犬として引き取った、柴犬の茶太郎(ちゃたろう)だ。温之の目には、茶太郎の言いたいことが漫画のセリフのように浮かびあがり、ふたりはいつしか気持ちを通わせることができるようになっていた。
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第19話 ふたりのほころび
鈴之介のペットクリニックでの幼犬向けのレッスンに加え、「Proud Dog(プラウドドッグ)」でも初心者へのトレーニングを任されるようになった未祐。愛犬のサンジュも未祐が発するさまざまなコマンドに従うようになり、「見習い」として採用された未祐もすっかり自信を深めていた。しかし、師匠である丹羽は、そんな未祐とサンジュの様子に引っかかりを覚えて…。
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第20話 ボクらは家族
ドッグトレーナーとして順調に経験を重ねてきた未祐だったが、ある日のレッスン中、サンジュが未祐に噛みつく、という事件が起きる。「このままでは関係が悪化するだけだ」と、丹羽がサンジュを預かることになり、未祐はサンジュと強制的に引き離されることに―。原因にまったく心当たりがない未祐だったが、自分と母親との関係を振り返るうちに、思わぬひとことがサンジュを傷つけていたことに気づく。