『ヒットをねらえ!』
ヒットをねらえ!
制作者の視点から見た『超変身コス∞プレイヤー』という色物企画の特撮番組の制作過程を描いた作品。
同番組の制作にあたり、局上層部やスポンサー等関連会社、芸能事務所などに振り回される現場の苦労がコメディ調に描かれている。
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第1話
宝竹に入社して3年の生田美月は、25才・処女で、「おこちゃま」体型。先輩PD(プロデューサー)の久留米から、「おまえは新番組『超変身コス∞プレイヤー』の担当になるんだ!」と怒鳴られる。初めては刑事モノで、と決めていたのに…。次の日出社すると、社内事情が激変。美月が「コス」のメインPDに…!?
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第2話
美月は1話の脚本を読んで愕然とする。企画書と内容が全然違っていたのだ。上司の梅宮に相談してもスポンサーには「原作者は脚本を書いた高原先生」ということになっているからと取り合ってくれない。そこへ「本物の原作者」からクレームが。板ばさみ状態になった美月は、原作者の大泉と高原に直談判することにするが…。
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第3話
いよいよ撮影開始。でも美月は相変わらずスタッフから何気に軽く見られてると感じていた。「今日こそオトナの女だと認めさせてやる!」と買ったばかりのスーツできめて、大物PD気取りで各スタッフを激励していく。久留米から3、4話の撮影が遅れていることを指摘されても、もう話はついていますと軽く返すが…。
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第4話
「私ね、オトコが欲しいのよ」との早川の発言に戸惑う美月。聞けば「コス」にイケメンを出したいという。そこで敵キャラである黒祈士の鎧の中から美青年が登場! 実は元アイドルでレーサーの長坂俊秀のスケジュールをおさえてあるらしい。シリーズ構成を変更、着ぐるみの作り直しやら、何とかメドがついたその矢先…。
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第5話
美月はスポンサーの玩具メーカーから、「白き女神」と名付けた巨大ロボを登場させてほしいと頼まれる。アイドルグループ「下剋上」の懸案もあり、番外編を2話挿むことで時間を稼ぎをし、その間に辻褄を合わせることにした。また番外編の1本で、助監督の高橋を監督に起用。その結果、他のスタッフの士気も高まり…。
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第6話
美月は朝から興奮していた。今日は憧れだったあの人に逢える日。そして、ニューヨークから兄がフィアンセを連れて帰ってくるからだ。さらに、佐藤部長のお見舞いに行くと、あの久留米が自分のことを認めてくれていたことを聞いて感激する。スポンサーのレコード会社からのお願いもアッサリと引き受ける美月だったが…。
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第7話
帰ってきた兄に会うため、美月は笑顔を装い家に入る。だが、出迎えた兄の姿に愕然とする。ニューヨークに旅立つ時とは全然違い、日焼けして格好もまるで農夫のようだ。聞けば、刑事は辞めて今はフィアンセと農場を経営しているという。その場を駆け出し自分の部屋に戻った美月は、裏切られた思いで泣き出してしまい…。
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第8話
テレビ太陽での審査会。番組の存続を賭けて美月は、早川と一緒に審査会場に挑む。だが、「打ち切り」を覆すことはできなかった。18話の撮影が終了した現場では、関係スタッフにその事実が知らされる。そして次の仕事の準備のため、スタッフルームは解散、スタッフや役者たちもバラバラに散って行くしかなかった…。