ロボット・カーニバル
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『ロボット・カーニバル』

オリジナルビデオアニメが隆盛となった1980年代中盤に、作家性を前面に押し出して製作されたオムニバス作品である。

大友克洋は本作ではオープニング、エンディングを担当しているが、短い時間に大友アニメのエッセンスが詰まっている。

タイトルロゴの英字は、ディテールいっぱいに構造物が判別できるよう描き込まれた建造物。

それが機械として走って来る構図や、オモチャ箱的で遊園地のような中身が丁寧に段取りを踏んで崩壊していく映像など、まさしく『スチームボーイ』の縮図と言っても良い光景がそこにある。

他の作家がそれぞれ「ロボット」をお題に独特の世界を展開する中で、大友克洋はちょっと肩の力を抜いた映像主体の短編をつくりあげている。

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      • 第1話 オープニング・エンディング

        オープニング、エンディングは、大友克洋が絵コンテを担当。『金の鳥』『迷宮物語』やゲーム『ポポロクロイス物語』で知られる福島敦子がキャラクターデザインとして原画を担当するという形で制作された。タイトルロゴが、家々を破壊しながら走っていくというアイデアの秀逸さ、ダイナミックさが、ちょっとブラックな味付けと、大友作品らしい魅力に溢れたフィルムとなっている。福島敦子のリアルタッチでありつつ、遊び心も持った作画も実に素晴らしい。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・絵コンテ:大友克洋 / キャラクターデザイン・原画:福島敦子 / 美術:山本二三 / 効果:佐藤一俊

      • 第2話 フランケンの歯車

        『フランケンの歯車』は、ケン・イシイやGLAYのミュージッククリップ等の仕事で、各方面からの注目を集めている森本晃司の初監督作品。世界征服を企むマッドサイエンティストの老人が、野望のためにロボットを作り上げる老人の夢は叶うのだろうか? 内容に関しては、ロボットが立ち上がる様子をじっくり描くという実にシンプルなものであるが、ディテールへのこだわり、凝った映像処理等の画的な魅力によって、見応えのあるフィルムに仕上がっている。レトロなムードも楽しい。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・キャラクターデザイン:森本晃司 / 美術:池畑祐治 / 効果:佐藤一俊

      • 第3話 DEPRIVE

        『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』等の往年のタツノコ作品を彷彿させる、肉弾アクション主体の、正統派のヒーローアニメである。作業用ロボットだったツ・ムジは、捕らわれた少女を奪い返すため自らを戦闘ロボットへと改造し、悪の本拠地に挑む。アメコミ風の敵のボス、カムラ・トルーのデザインは大森英敏の師匠にあたる湖川友謙が担当。他のメカデザイン等も、一部、当時のビーボォーのメンバーが手伝っている。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・キャラクターデザイン:大森英敏 / 美術:松本健治 / 効果:佐々木純一(アニメサウンドプロダクション)

      • 第4話 プレゼンス

        「プレゼンス」は、リアルかつ繊密な作画でアニメファンに知られる、梅津泰臣の初監督作品である。「映画的」である事を意識した作品であり、全編にそこはかとない寂寥感が漂う。画的なこだわりもかなりのもので、一部のカットの描き込みは究極的なレベルに達している。1コマ、2コマ撮りを多用したキャラクターの演技もかなりの見応え。ちなみにタイトルはレッド・ツェッペリンのアルバムから。主人公の「男」を『ウルトラセブン』のモロボシ・ダン役の森次晃嗣が演じているのも、話題のひとつだ。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・キャラクターデザイン:梅津泰臣 / 美術:山川晃 / 効果:森賢二 / <メインキャスト> / 主人公:森次晃嗣/少女:町田淳子 / おばあさん:花形恵子/娘(結婚後):滝沢久美子 / 娘(結婚前・こども):村田彩/孫(主人公の孫):藤枝成子 / 同僚:梅津秀行/小型メカの声:滝沢久美子

      • 第5話 STARLIGHT ANGEL

        思春期の女の子の気持ちを丹念に描いた、おとぎ話風のファンタジックな作品。『機動戦士Zガンダム』や『機動戦士ガンダムZZ』といったハードなロボットアニメに参加していた北爪宏幸が、それとは全く違ったテイストの「ふんわりとした感じの作品を手がけてみたい」と思って作ったのだそうだ。繊細でナイーブなヒロインは、表情や仕草も、なかなか魅力的。作品としては、音楽を重視したミュージッククリップ的なスタイルがとられており、松田聖子の「天使のウィンク」をイメージしていたそうだ。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・キャラクターデザイン:北爪宏幸 / 美術:島崎唯 / 効果:森賢二

      • 第6話 CLOUD

        『金の鳥』『ボビーに首ったけ』等で知られるアニメーターのマオラムドが、かつて自費出版した落書き集「雲と少年」を元にして作り上げたフィルム。絵画のようなビジュアルの、極めて詩的な作品である。 後ろを振り返らずに歩き続けるロボットが、クライマックスで初めて振り返る。それは心を閉ざしていた彼が心を開いたことを表している。様々な形で現れる雲も、少年の心の動きを表現したものなのだそうだ。音楽は、マオラムド自身の指名で、当時21歳だった藤田意作が担当している。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・キャラクターデザイン:マオラムド / 美術:マオラムド / 効果:スワラプロ

      • 第7話 明治からくり文明奇譚〜紅毛人襲来之巻〜

        エンターテインメントに徹して作られた漫画映画的な作品。最初に北久保弘之がイメージしていたのは、現代の町に巨大ロボットが現れ、その事によって起きたパニックを、ディテール重視で描いていくという内容の作品だった。だが、他のクリエイターの作品が形になっていく段階で、『ロボット・カーニバル』が「1本の」ビデオ作品としてのバランスが良くないと感じ、物語重視のエンターテインメント性の強い作品に路線変更したのだ。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ:北久保弘之 / キャラクターデザイン:貞本義行 / メカニックデザイン:前田真宏 / 美術:佐々木洋 / 効果:佐々木純一 (アニメサウンドプロダクション)<メインキャスト> / 三吉:富山敬/やよい:横山智佐/ふく助:三輪勝恵/伝次郎:塩沢兼人/大丸:西尾徳 / ジャン・ジャック・ヴォーカーソンI世:James・R・Bowers

      • 第8話 ニワトリ男と赤い首

        舞台は深夜の新宿。魔物達の饗宴を見てしまった酔っぱらいの男は、怪人ニワトリ男に追いかけまわされる事になる。リアルな作画でアニメファンの注目を集めていた、なかむらたかしの初監督作品であり、ある意味で実に彼らしい、動きの魅力やイメージの面白さを追求したフィルムになっている。『ファンタジア』の中の一編「はげ山の一夜」のような、音と映像を組み合わせた作品をイメージしていたのだそうだ。キャラクターや動きに関しては、ディズニーやフライシャー作品の影響が色濃く出ている。<メインスタッフ> / 監督・シナリオ・キャラクターデザイン:なかむらたかし / 美術:沢井裕滋 / 効果:佐々木純一(アニメサウンドプロダクション)

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