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ジャングル大帝 / 本能寺の変
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『ジャングル大帝 / 本能寺の変』

京都の駅ビルの中にあった手塚治虫ワールド(2011年1月16日閉館)の中に300インチシアターという劇場があり、そこで上映されていたオリジナル短編アニメ。

手塚漫画の代表作の、そのエッセンスを詰め込んだアニメーション作品と、京都にまつわる歴史的なエピソードを紹介するアニメーションとの二本立てという形で上映され、その二本を火の鳥がストーリー・テラーとなってつないで行く、という構成です。

「王にふさわしい資質とは何か」と、火の鳥は問いかけます。

その問いへの答えとして火の鳥はまず『ジャングル大帝』のレオの姿を紹介します。

人間に育てられたトラの子供がジープの荷台から落ちてジャングルに迷い込んでくる。

彼は淋しくって友達が欲しくって、つい動物たちへと飛びかかってしまいます。

そのせいでジャングルは凶暴なよそ者が紛れ込んだと大騒ぎになりますが、レオは冷静に侵入者をみつめます。

そしてジャングルの平和を乱さないしという約束の上でトラの子供を新しい仲間として迎え入れます。

けれどそんなレオのやさしさを利用して、王位を狙うブブというレオの叔父ライオンが策略を巡らせ、レオを追放しようとするのです。

どんな時もまず相手を信じることからはじめようとするレオと、どんな相手でも自分に都合よく利用することしか考えないブブ。

両者の対立はそのまま「理想の王」と「現実世界の王」との戦いを見るようです。

そんな物語を語りながら、火の鳥は「王となる者の資質」を京都の歴史の中から見極めようと、織田信長という日本の歴史上でも極めて特異なリーダーだった人物の最期を紹介します。

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