はいいろ   の  視界  の  中  で

灰色   の  しかい  の  中  で

灰色   の  視界  の  なか  で

ひとり  で  歩く  のは   簡単   じゃなかった

一人  で  あるく  のは   簡単   じゃなかった

一人  で  歩く  のは   かんたん   じゃなかった

あいまい   な   輪郭   をたどり

曖昧   な   りんかく   をたどり

たぐり  寄せ た  糸  は  繋がっ  てなかった

手繰り  よせ た  糸  は  繋がっ  てなかった

手繰り  寄せ た  いと  は  繋がっ  てなかった

手繰り  寄せ た  糸  は  つながっ  てなかった

もっとうまく  あるけ  たなら

なに  か  違っ  ていたのか

何  か  ちがっ  ていたのか

もがくほどに  からまる

きしむ    世界  に 飲み  込ま れながら

軋む    せかい  に 飲み  込ま れながら

軋む    世界  に のみ  込ま れながら

軋む    世界  に 飲み  こま れながら

だいじ  な  物  ボロボロ こぼしながら

大事  な  もの  ボロボロ こぼしながら

それでも  ふたり  で  願っ  た

それでも  二人  で  ねがっ  た

どこかで み たような    日常    でいい

どこかで 見 たような    にちじょう    でいい

きずつく  だけの  世界  なら  もう

傷つく  だけの  せかい  なら  もう

いらない  いらない  いらない  いらない

いらない