『戦国BASARA』
時は戦国、群雄割拠の時代――。
天下統一を狙うべく、全国各地で兵(つわもの)たちが鬨の声を上げる。
ある者は己の野心のため、ある者は気高き理想のため、各々に譲れぬ信念を胸に抱き、戦乱の世を駆け抜ける。
そして、武将たちの激しい争いにより、日の本の勢力図はめまぐるしく塗り替えられていく。
その中でも「天下布武」をかかげ、他国への侵攻を推し進めるのは尾張の第六天魔王・織田信長。
天下に最も近い男として日の本を手中に収めんとしていた。
圧倒的な武力、そして恐怖による圧政。
信長による戦火は多くの戦禍を生み出していく……。
しかし、そんな暗雲が立ち込めようとする日の本の空に、竜のごとき雷鳴が轟渡る――!!
北の大地から、奥州最強の軍団を率いて南下する存在。
その者は蒼き衣に身を包み、鋭き隻眼の男、奥州筆頭・伊達政宗!
己の野望を叶えるため、天下統一を目指す兵(つわもの)がまた1人動き出した。
「奥州筆頭・伊達政宗! 推して参るッ!」正宗が第一に目指した場所は、甲斐の虎・武田信玄と軍神・上杉謙信が雌雄を決するべく陣を張る「川中島」。
信玄と謙信の首を獲るべく戦場に乱入する正宗だったが、その場に待ち受けていたのは正宗の宿命のライバルとなる男・真田幸村との邂逅であった…。
激しくぶつかりあう正宗と幸村、その戦いの行方とは?
そして、混迷を極める乱世を制するのは、一体誰なのか――!?
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第1話 蒼紅!宿命の邂逅
時は、群雄割拠の戦国時代――。越後の軍神・上杉謙信との雌雄を決するべく、川中島に陣を敷く甲斐の虎・武田信玄。『啄木鳥の戦法』による奇襲の命を受けた真田幸村は、妻女山にある上杉本陣へと疾走する。 時を同じくして、最北端を平定し破竹の進撃を続ける奥州筆頭・伊達政宗もまた、妻女山をめざし爆走していた。宿命の邂逅を果たし、烈しく刃を交える二人。川中島の戦いへの乱入を懸けた激闘のなか、蒼紅の若武者は、互いに言い知れぬ魂の高揚をおぼえる!
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第2話 戦慄!桶狭間の遭遇
腹心・片倉小十郎の奇策によって武田軍を足止めさせ、駿河へと侵攻する伊達政宗。それを阻止するべく追う真田幸村。再びあいまみえた好敵手同士が、今川義元の首を懸けて激突する。一方、北条軍を討ち破った武田信玄は、小田原城に引き篭もる北条氏政と相対していた。先祖の栄光にすがる氏政は、伝説の忍び・風魔小太郎を擁して信玄を迎え討つ。――そして、影武者を仕立てて難を逃れようとした義元を桶狭間へと追い詰めた政宗と幸村の前に、第六天魔王・織田信長がその禍き威容を現す!
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第3話 風来坊 前田慶次!
奥州へと戻った伊達政宗は、織田信長の前に沈黙した己に自問するかのように剣を振り続けていた。そこへ、諸国の武将を訪ね歩いているという男・前田慶次が現れる。天下布武の号令のもと、非道の限りを尽くす織田に対抗するための同盟構想を明かし、政宗を誘う慶次。もとより他国と組む気などない政宗は、苛立ちまぎれに勝負を持ちかける。小十郎だけが見抜いていた桶狭間での沈黙の本質――自問の答えを、政宗は慶次と刀を交えるなかで見出してゆくのだった!
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第4話 揺れる緋の華 悲を呼ぶ信義!
熾烈なる殺戮を繰り返す織田軍。無抵抗の女子供までを手に掛け、草木の一本まで焼き払う織田の所業には一片の義もなく、それは文字通りの魔王による侵略行為であった。信長の妹・お市を妻に娶り義兄弟となっていた近江の浅井長政は、正義を信じる心と置かれた立場の板ばさみに煩悶する。武田信玄より、前田慶次に煽動された伊達軍を先鋒に見立てた織田包囲網へ加わることを請われた長政は、義兄への不義理はできないと断りを入れるが、織田は長政との盟約を破り、越前の朝倉氏に兵を向けた!
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第5話 壮絶!長篠・設楽原の義戦
長篠の地で、徳川軍と対峙する武田・上杉連合軍。家康が織田との隷従に等しい同盟関係に甘んじていることの真意、そして織田の思惑、ともに察している信玄は、家康を味方とするべく直接の説得を試みる。苦渋をにじませながらも変節を頑なに拒む家康。戦国最強と謳われる武将・本多忠勝の存在と、織田より派遣される鉄砲隊を恃(たの)みとすれば、数に劣る徳川にも勝機がある――。一方、それらを横目に尾張をめざし、設楽原を駆け抜けようとする伊達軍の前には、浅井長政が立ち塞がるのだった!
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第6話 裂かれた絆 政宗屈辱の退却!
明智光秀率いる織田軍鉄砲隊の銃撃は、伊達軍のみならず、織田の盾となり戦っていた浅井軍にも容赦なく襲いかかった。政宗との激闘のさなか、複数の銃弾を浴びて倒れた長政は、光秀より、お市が浅井へ輿入れした本当の理由を聞かされショックを受ける。小十郎の制止を聞かず、光秀と斬り結ぶ政宗。戦局を見きわめた徳川軍は撤退を余儀なくされ、本多忠勝が一人戦場に残りしんがりを務める。死を賭した忠勝が最後の相手に選んだのは、真田幸村であった。政宗vs光秀、幸村vs忠勝、その勝負の行方は!?
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第7話 略奪の梟雄! 双竜月下の真剣勝負
甲斐の国へ身を寄せた伊達軍。鉄砲傷を負い臥せった政宗の姿に、小十郎は忸怩たる思いを募らせていた。そんな折、三人の部下が謎の爆弾兵によって攫われたとの報が届く。その身柄と引き換えに政宗の六(りゅう)の刀、武田の家宝である楯無鎧(たてなしのよろい)を要求してきたのは、戦国の梟雄と呼ばれる男・松永久秀であった。傷ついた身をかえりみず救出へ向かおうとする政宗。主君の身を案じ立ち塞がる小十郎。互いに退かぬ両者は、事態に困惑する幸村の目の前で本気の刀を抜く!
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第8話 血風大伽藍! 小十郎絶体絶命
連れ去られた伊達の兵たちを救うため、小十郎は三好三人衆が仕掛ける罠を突破し、松永久秀が待ち受ける仏閣跡へと単身乗り込む。松永は、要求した二つの宝の一方が揃っていないことを理由に交渉を拒んだ。そこへ武田の家宝を携えた幸村が駆けつけるが、所望の宝を手にした松永は、当然のように社殿を爆破し、伊達の若き兵たちを葬り去った。憤怒をたぎらせ、「極殺」の一意に駆られた竜の右目・片倉小十郎がついに爆発する!
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第9話 甲斐の虎、御勅使川に死す!
第六天魔王の脅威が天下を覆わんとしていることを示すように、禍々しい暗雲が各地に垂れ込めつつあった。九州全土への侵攻を開始した織田信長は、薩摩の島津義弘を討ち破るが、そこには濃姫、森蘭丸、明智光秀らの姿がない。同じ頃、武田とともに再び鬨をあげる機を待つ三河の徳川家康、束の間の憩いのなかにあった越後の上杉謙信のもとへ、不穏な影がしのび寄っていた。そして、豪雨による決壊から堤防を守ろうとしていた甲斐の武田信玄にも、非情なる運命が襲いかかる!
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第10話 幸村再起不能!? 伊達軍涙の解散!!
仇敵・明智光秀と再び相対する政宗と小十郎。その卑劣な策略への怒り、そして長篠・設楽原での雪辱を晴らすべく、双竜の剣尖が炸裂する。だが光秀は、政宗に不可解な言葉を残して姿を消す。武田信玄という大きな支えを失った幸村は、物言わぬ主君の傍らでただ項垂れ、悲嘆に暮れていた。やがて、織田信長が本能寺へ入ったとの情報がもたらされる。小十郎はそれを信玄と謙信を欠いた東国の軍勢を誘い出すための罠だと判断するが、政宗はあえて斬り込む意思を示すと、幸村の前でさらなる衝撃の発言をするのだった!
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第11話 光秀の謀反! 本能寺大炎上!!
敵は、本能寺にあり――織田信長に最後の戦いを挑むべく、山城国・本能寺へと駆ける政宗と幸村。その頃、甲斐には上杉、徳川を始めとする諸国の軍勢が圧巻の大集結を果たしつつあった。政宗の解散宣言に打ち沈んでいた伊達の兵たちもまた、小十郎の陣頭指揮のもと、国や家の壁を越えついに結束成った大軍勢の一員として、蒼紅の後詰めに向かうべく再び鬨をあげる。かくして、本能寺へ強行突入した政宗と幸村だったが、そこに現れたのは、至高の悦楽のため信長謀殺を目論む明智光秀であった!
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第12話 安土城天守 明日を懸けた死闘!!
第六天魔王・織田信長との決戦の地は、天下を見下ろす山の頂にそびえる未曾有の大城砦・安土城。鉄壁の城へ決死の突入を果たし、万難を排して駆けのぼる政宗と幸村。その最上部・天守では、悲愴なる決意を胸に秘めた魔王の妹・お市が、兄の天下布武を止めんとした哀訴の果てに儚い命を散らせようとしていた。蒼紅ふたりの若武者はついに信長と相対するが、魔王の底知れぬ瘴気と圧倒的かつ超絶的な戦闘力の前に、その鎧に傷ひとつつけられぬまま満身創痍となってゆく――!!