およそ遠しとされしもの──下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。
それら異形の一群を、ヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて“蟲”と呼んだ。
時に蟲はヒトに妖しき現象をもたらし、そしてヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。
ヒトと蟲との世を繋ぐ者──それが“蟲師”。
すべての生命は、他を脅かすために在るのではない。
みな、ただそれぞれが、在るように在るだけ──。
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