『D.C. 〜ダ・カーポ〜』
年中花が咲いているという、不思議な桜が咲き誇る三日月型の島……それが初音島。
風見学園に通う主人公・朝倉純一は、「他人の夢を“見させられてしまう”能力」と、魔法使いのおばあちゃんから教わった「和菓子を生み出すささいな魔法」を持っていた。
今日も寝ているあいだに誰かの夢を見てしまっているようだった。
その夢の中には、なぜか幼なじみの少女が現れた。
だが、妹の朝倉音夢に叩き起こされ、再び日常へと引きずり戻されてしまう。
正確には純一と音夢は、血がつながっていない兄妹。
しかし本当の兄妹よりも絆は深い。
まるで恋人であるかと錯覚してしまうほどに。
朝起きて風見学園に通う平凡な日常。
同じく幼なじみで後輩の“わんこ”こと天枷美春、学園のアイドル白河ことり、学校の昼食になぜか“鍋”を食べる水越萌&眞子姉妹。
彼女たちとともに、今日も平穏な一日を過ごすはずだった。
ところが、幼い頃に突然アメリカに引っ越したはずの芳乃さくらが現れた。
驚く純一と音夢。
そして最後にさくらはこう言うのだった。
“幼い頃の約束を果たしに来た”と……。
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第1話 好きになっちゃダメですか?
今日も知らぬ間に誰かの夢を見ている。夢に現れた少女の影に見覚えがあるのだが、誰か分からないまま妹の音夢によって日常に引き戻されるのだった。いつもと変わらない日常。だが、アメリカから幼馴染の芳乃さくらが突然帰国したことから、止まっていた時が少しずつ動き始めた…
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第2話 裏音夢、爆裂です
純一の部屋で、さくらと純一がキスをしていたのを目撃してしまった音夢。朝から裏音夢モードが発動中。必至に誤解を解こうとする純一の言葉にも全く耳を貸さない音夢に、純一も意地になってしまい、兄妹の間に冷たい空気が流れてしまう。2人は再び仲直りすることが出来るのだろうか…
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第3話 バナナっなんですねぇ~
お互い誤解も解け、上機嫌で学校にやって来た純一と音夢。校内に入ると、後輩の美春のクラスの前に人だかりが出来ていた。なんと美春が事故にあったという。その話を聞いた純一と音夢はショックを受ける。ところが純一と音夢の前に、何ひとつ傷を負っていない美春が現れる。彼女は、自分が美春そっくりに作られたロボットだということを、純一だけに打ち明ける…
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第4話 桜の下のカナリア
風見学園全男子学生の憧れの的・白河ことり。彼女は、その容姿はもちろんの事だが、その上相手の気持ちが読めるような優しさが人気の秘密だ。 お昼時、ふとしたきっかけで、ことりと知り合った純一は、彼女の優しい気配りを身を持って実感する。だが、ことりは実際に人の心が読める力を持っていたのだ…
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第5話 メイドですから…
寝坊をしてしまった純一は、学校をサボって散歩に出かけていた。散歩の途中、公園で子供にいじめられている女の子を見つける。しかし、その女の子はネコミミメイドの格好をしていた。なりゆきで彼女を助けた純一に、彼女は自分には行く当てが無いので、朝倉家にいさせてくれとお願いする。頼まれると断れない純一は、そのメイド・鷺澤頼子を家に入れてあげるのだが…
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第6話 海へゆきましょう!
初音島も夏真っ盛り!純一たち一行は初音島内のとある海岸へと出掛ける事になった。誰もいない海岸におおはしゃぎの面々、更に女の子たちは思い思いの水着を純一たちに披露するのであった。それを見ている純一たちは満面の笑みを浮かべているのだが、音夢にとっては非常に面白くない、いつまでたってもデレデレの純一に対してついに黙って一人その場を離れる音夢であったが…
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第7話 水越家へご招待!
いつものように屋上にて鍋パーティーを行っている水越姉妹。なんと今日の食材は鴨! だが、生きたまま連れてきたあげく、さばく直前に逃げられて、姉妹と純一は大慌てで捕獲するも、純一は暦先生に見つかってしまい、大目玉を食うはめに。そんな純一に対してお詫びをしたいと、萌は水越家のディナーに招待するのであった。放課後となり、水越姉妹の案内で水越家に来てみると、そこには大豪邸が。実は萌と眞子は初音島有数のお嬢様だったのだ…
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第9話 謎のポエマー
ある朝、音夢へと届けられた、差出人不明の真っ赤なバラの花束と、謎のポエム。音夢は純一のいたずらかと思うのだが、実はそうでもないらしい。しかも通学時、学校でもそのポエムとバラの花束が、彼女宛にところどころ置いてあるのだった。音夢にストーカーがいるのではないかと考える純一だが…
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第10話 あなたに聴かせたくて
風見学園の学園祭。それぞれが出し物に精を出して取り組んでいる。ことりにもミスコンに出場してもらうように交渉してくれと頼まれた純一は、嫌々ながら彼女の前に行ったものの、やっぱり声を掛けないことにしたのだった。ところが、ことりからは出場OKとの事。しかも、純一を声楽部のコンサートに招待したいというのだった…
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第11話 外にでよう!
メイドとして朝倉家に居候することになった頼子。何とかメイドとしての最低限の炊事洗濯などは出来るようになっていたが、相変わらず家の外へ全く出れない「外出恐怖症」であった。一歩も出れない頼子に困った純一は、彼女が外の世界に楽しみを見出せればいいのではないのかと、色々と画策してみるのだが…
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第12話 恋人ごっこだからね!
眞子からの突然の告白「恋人になってほしいの」と迫られ困惑する純一だったが、実はこれは眞子が後輩の女の子から熱烈ラブコールを受けて困っているので、恋人のフリをしてその子の気持ちを沈静化させたいというものだった。しかたなくそれを引き受ける純一。それから一緒に帰ったり、休日にはデートをするなど、ぎこちない恋人ごっこの日々が続いていくのだが…
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第13話 さくらの胸騒ぎ!?
初音島にある熱帯系テーマパーク”ジャングル王国”に遊びにきた面々は、プールやショー、バーベキューや温泉と王国全てを満喫していた。遊び疲れた一行は温泉へと行くが、萌は遅刻をした上に迷ってしまい、しかもダチョウの飼育小屋に紛れ込んでしまった…
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第14話 わんこなショッピング
授業が終わった放課後、純一のもとに美春がやってきた。音夢とショッピングに行く予定だったのに、音夢が先に帰ってしまった、というのだ。音夢のかわりに美春に付き合うことになった純一。はたから見れば「デート」な状態に気付いた純一は、誰にも見られないようにと逃げはじめるが……?
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第15話 総集編
前半を振りかえって、今までのエピソードの総集編。しかもただの総集編ではない。杉並曰く、「ドキッ! 美女だらけのダ・カーポ総集編 ポロリもあるよ」なのである。今までの、頼子の過去、ことりとの文化祭の思い出、眞子との恋人ごっこなど、皆との様々なエピソードがよみがえる。
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第16話 出来損ないの魔法使い
音夢の指にある指輪に気付いたさくらは、その指輪が純一からのプレゼントだと聞くと、自分も何かが欲しいと純一におねだりを始めた。音夢の複雑な想いに気付かない純一は、プレゼントをあげることを約束する。指輪ではなく別のものが欲しい……そんなさくらの望んだプレゼントとは、一体何なのか?
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第17話 届かぬ想い
さくらの願いをかなえるために、純一はさくらの家へ泊まりに行った。そこで、懐かしい夢を見る。さくらと初めて出会った頃の夢を……。 一方、美春と共に映画を見に行った音夢。初めての映画に興奮した美春は、いきなり煙を吹き出してしまう。そして音夢は、美春の正体を知るのだった。
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第18話 二人だけの秘密
さくらと一緒にいた純一のいつもと違う様子に、音夢はショックを受けてしまう。純一は、さくらを選んだのか? ただ涙を流す音夢。そして純一もまた、音夢への本当の気持ちに向き合うことになる。幼かった頃の自分と、変わっていってしまった想い……。ふたりの関係が変わろうとしていた。
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第19話 幸せな時間
自分達の気持ちを確認しあい、晴れて恋人同士となった純一と音夢。ふたりにとっては、いつもと変わらない日常ですら幸せに思える。しかし、血の繋がりはなくてもふたりは兄妹だ、という杉並の言葉に純一は動揺する。そして純一を想うさくらの存在もまた、ふたりの間に小さな波をたてるのだった。
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第20話 すれ違う想い
純一と音夢の新しい関係に気付いたさくら。純一の口からはっきりと音夢と恋人同士になったと聞くと、さくらはせきを切ったように純一への想いをあふれさせた。ふたりを追って来た音夢は、そんなさくらの姿を見てしまう。音夢とさくら、ふたりの深い想いの間に立たされて、純一が選んだ人は……。
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第21話 さくらの決心
純一の音夢への想いを知ったさくらは、辛い気持ちを抱えながらも元気でいようと、いつものように明るく学校へ行くのだった。しかし、そこで音夢が昨夜病院へやってきたことと、その時の奇妙な状況を聞き、愕然とするさくら。さくらは思い出していた。自分を守ってきてくれた、桜の魔法を……。
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第22話 すてきな思い出
音夢を救うために、さくらはひとつの決意をした。自分を守っていた魔法の桜を枯らすことを。しかしそれは、全ての魔法を消すことを意味していた。もちろん、頼子にかかっていた魔法も解けてしまう。桜が枯れる日、頼子は純一に一晩だけのデートをねだる。……頼子の最後の思い出づくりが始まった。
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第23話 素顔の告白
桜の魔法が解けていく。それと同時に、ことりの人の心を読む能力も失われていった。徐々に消えていく能力に、ことりは不安で押しつぶされそうになる。しかし、誰の声も聞こえなくなったことりの耳に、何故か純一の心の声だけが、響くのだった。安心したことりは、純一のそばにいるようになるが……。
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第24話 記憶の扉
美春が倒れた。その知らせを受けた純一は、病院へ駆け込む。そこにいたのは、ロボットと本物のふたりの美春だった。快方へと順調に向かう本物の美春と裏腹に、ロボットの美春の「命」は尽きかけていた。あるはずのない「思い出」探しが、美春を苦しめていたのだった……。
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第25話 壊れゆく心
桜が枯れて、全ての魔法が解けた。にも関わらず、音夢の病気が再発してしまう。音夢の唇から溢れだす、桜の花びら。それを発見したさくらは、枯らしたはずの桜の木を確かめにいく。しかし、そこでさくらが見たものは。狂ったように咲き誇る、満開の桜の木だった。
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第26話 最終回
音夢の記憶が失われていく。純一のことを忘れないために、音夢は一番大切な思い出が残っている桜の林へと走った。一方、そんな音夢を追う純一は、桜の木を必死で枯れさせようとしているさくらに出会う。枯れない桜の下で、3人の想いに訪れる結末は……。