『陰陽師』
憧れ、執着、焦がれる想い、己では止められない気持ちが溢れた時、人は<鬼>になる―――。
栄華を誇る平安京。
都を騒がす怪事件を解くべく、醍醐天皇の孫で雅楽家の源博雅は陰陽寮を訪れる。
そこで出会ったのは、人らしからぬ空気を身にまとった男、稀代の陰陽師・安倍晴明であった。
俗世に興味がなく乗り気ではない晴明に手を焼く博雅であったが、二人は事件の元凶である<鬼>たちと対峙していく。
そして<鬼>の影に潜む、流れの陰陽師・芦屋道満に辿り着く。
博雅の笛の師である敦美親王、帝付きの陰陽師・賀茂保憲、そしてとある事件をきっかけに晴明と博雅ともに行動を共にすることになる露子、絡みあう糸のようにそれぞれの想いが交わる中、晴明と博雅は都の平穏を取り戻せるのか。
図らずも運命を共にすることとなったタイプの異なる平安凸凹バディの試練が、いま始まる。
タグ
PVエピソード並べて表示 / 詳細表示
主なエピソード並べて表示 / 詳細表示
-
第1話 鬼の道行き
夜更けに屋敷に戻る途中、自分たちの方に向かってくる牛車を目にした小野成平と家来たちは、車を引く牛がどこにも見当たらないことに気づく。
-
第2話 首大臣
尽きぬ欲望に駆り立てられ、 絶世の美女 を抱く機会を手に入れるべく鬼と勝負した藤原兼家が、助けを求めて晴明のもとを訪れる。
-
第3話 蘆屋道満
年老いた侍女が、羽の生えたネズミの言葉に従い、晴明の助けを求めてやってくる。彼女は、あるじの妻である藤子と九条の君の様子がおかしいと言うが...。
-
第4話 恋すてふ
この世を去った後も、怨霊となって夜な夜な内裏をさまよう歌人の壬生忠見。これまでは特に害を及ぼすことはなかったが、ある時を境に人を襲い始める。
-
第5話 ものや思ふと
忠見の父親から話を聞いた晴明と博雅は、忠見が命を落とす何年も前に、ある鬼と出会っていたことを知る。
-
第6話 むしめづる姫
娘の虫好きをやめさせたい橘実之は、蘆屋道満に助けを求める。だが晴明は、道満が提案した方法の問題点を指摘する。
-
第7話 賑はふこと
晴明と一緒に食べようと、かごいっぱいのキノコをもってやって来た博雅。だが晴明は、緑の虫の死骸を調べることに夢中になっていた。
-
第8話 狐の子
大切な友である晴明を見守りながら、その過去を見た博雅は、人と違う才能を持って生まれた晴明が周囲からつらい仕打ちを受けてきたことを知る。
-
第9話 宮中で術くらべをすること
ある意外な人物が鬼の正体ではないかと疑う露子姫。どちらが陰陽師として優れているかを決めるため、蘆屋道満と術比べをすることになる晴明。
-
第10話 失せた呪
自分を襲った鬼を見つけるため、眠っている公家たちの枕元に現れるようになった晴明。その迷惑な行動が宮中でうわさになる。
-
第11話 生成り
敦実親王が恐ろしい変貌を遂げ、真実が明らかになる。自分の身に起こった出来事を受け入れられない晴明は、保憲からある物を手渡され希望を抱く。
-
第12話 泰山府君祭
蘆屋道満の力を借りて泰山府君祭を執り行う晴明。やがて、聞き覚えのある笛の音があたりに響き始める。
-
第13話 心に宿る鬼
悪しき力に心を支配される敦実親王。その脳裏に、幼い頃から友情を育んできた博雅との温かい記憶がよみがえる。