『青い花』
鎌倉の進学校「松岡女子高等学校」に入学した万城目ふみは、入学式の日に鎌倉駅で、別のお嬢様女子高「藤が谷女学院」に入学した幼なじみの奥平あきらと、ほぼ10年ぶりに再会する。
ふみたちにとってあきらは特別な存在だった―。
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第1話 花物語
鎌倉の進学女子高に入学した万城目ふみ。入学式の朝、チカンにあったふみを助けたのは、同じく鎌倉の名門お嬢様学校に入学する、奥平あきら。実は二人は幼馴染で、10年ぶりの偶然の再会だったのです。
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第2話 春の嵐
偶然の再会を果たしたあきらとふみは、まるで離れ離れだった時間を取り戻すかのように仲良く時を過ごします。あきらは憧れの演劇部に入部。読書好きのふみは文芸部を訪ねますが、なぜかバスケ部へ入部してしまい…。
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第3話 朝目覚めては
杉本先輩からデートに誘われ、嬉しさを隠しきれないふみ。一方あきらは、井汲京子から合コンのお誘いを受けます。しかし兄の尾行により合コンは台無しに。同じ日、ふみと先輩は図書館で初めてのキスをすることに…。
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第4話 青春は美わし
杉本先輩から一緒に登校しようと誘われ、ふみはあきらと先輩、どちらを優先すればいいか悩みます。そしてふみはあきらに、自分の好きな相手が杉本先輩であると打ち明けます。あきらは思いがけない告白に戸惑い…。
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第5話 嵐が丘(前編)
演劇祭が近づく藤が谷女学院。高等部の演目は「嵐が丘」。主人公ヒースクリフは、杉本恭己が演じることになり、杉本ファンの後輩たちは大興奮。先輩に一途な想いを寄せている井汲京子は、先輩とふみの関係を知り…。
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第6話 嵐が丘(後編)
演劇祭当日。先輩の姿にときめくふみは、演劇部の部室へと駆け付けます。顧問の各務からねぎらいの言葉をかけられた瞬間、突然涙を流した杉本先輩。そんな先輩の涙を目の当たりにして、ふみは当惑することに…。
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第7話 若葉のころ
藤が谷演劇祭翌日、あきらとふみは横浜に出かけて一日遊ぶことに。その日、あきらの家に泊まったふみは、恭己との関係が少しぎくしゃくしていることをあきらに相談します。あきらの助言を聞いて恭己と仲直りしようと決意するふみ。そんなふみを杉本家に招待する恭己。恭己には姉が3人もいると聞いてドキドキしながら訪れるふみですが、その家族の前で、恭己はふみを恋人だと紹介します。しかしその夜、ふみと恭己の間に、決定的な亀裂が生まれることに…。
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第8話 恋は盲目
藤が谷の校内新聞で、各務先生結婚のニュースが広まります。以前、恭己の事情は何も知らないと言った各務を詰問する京子。一方、ふみが恭己にふられたことを知り、恭己に一言物申したいあきら。通学途中に恭己と立ち寄った甘味処で、あきらは恭己のふみに対する仕打ちを非難しますが、恭己の表情を見ているうちに、自己嫌悪をもよおしてしまいます。あきらは学校を休んだふみの家を訪れそのことを伝えますが、自分のために一生懸命になってくれるそんなあきらの姿を見て、ふみの心はわずかに晴れるのでした。
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第9話 夏の夜の夢
夏休みに入り、京子の誘いで許婚である澤乃井康一家の清里の別荘へ向かう一同。あきらとふみだけではなく、あきらの兄や松岡の演劇部三人娘も一緒の賑やか旅行。一同はテニスにゴルフにハイキングにキャンプにと自然を満喫。自分たちでカレーを作ってそのおいしさに感動したり、夜中に怪談話をしてみたり…。そして、キャンプの夜は二人一組での肝試しをすることに。そこであきらは、康が本当に京子のことを愛しているのだと知るのでした。
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第10話 幸福の王子
新学期が始まり、いよいよ杉本和佐と各務先生の結婚式当日。あきらや京子たち演劇部員も参列し、華やかな式が始まります。幸せそうな姉と各務の姿を見つめる恭己。そんな恭己の背中を見つめる京子…。さまざまな思いが交錯する中、新郎新婦を祝福する参列者たち。式の後、あきらとふみは、江ノ島で合流して遊ぶ約束をするのですが、そこには恭己の姿も。ひさびさに恭己に会い、居心地の悪いふみは先輩を遠ざけます。そして江の島の岩屋で恭己と二人きりになったふみは、ついに恭己に決別の言葉を投げかけることに…。
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第11話 冬の花火
夏はあっという間に終わり、季節は秋。恭己のバスケ部での活躍はめざましく、全国大会へ出場することに。そして恭己は卒業後イギリス留学をするとの噂が学校中を駆け巡ります。その話を和佐から聞いてショックを受ける京子。一方ふみは、駅のホームで偶然恭己に出会いますが、お互い目礼を交わして別れます。ふっきれたと思っていたのに、心に動揺を感じてしまうふみですが、しだいにその心も明るさを取り戻し、季節は冬を迎えます。あきらはみんなを誘ってクリスマスパーティをやらないかとふみに提案し…。