『映画 ふたりはプリキュア SplashStar チクタク危機一髪』
「ほのぼのカラオケ大会」に出場する約束をした咲と舞だったが、寝坊した咲が大遅刻し、舞が待ち合わせ場所をいったん離れたことで、二人の気持ちがギクシャクしてしまう。
何とかのど自慢大会への出場受付を認められたものの、咲のマイペースさや、舞の生真面目さから亀裂は深まるばかり。
気まずい雰囲気の中、お互い謝る様子もなく時は過ぎる。
そんな不安定な状態でステージに上がった2人は大勢の観客の前で緊張してしまい、ついには「時間よ止まれ!」と心の中で願う。
すると、本当に町中の時間が止まってしまった。
咲と舞は、時計の郷から突然飛ばされてきたアワーズとミニッツという精霊の後をついて行き、その原因となっているという「時計の郷」へと引きこまれてしまった。
時計の郷ではダークフォールの住人であるサーロインという男が、時間を止めて世界を征服しようと企んでいた。
プリキュアに変身して戦う二人であったが、心の噛み合わない2人はサーロインに手も足も出せず、永遠の迷宮に閉じ込められ、ムープとフープとも離れ離れになってしまう。
出口の見えない迷宮と、ムープとフープの身を案じるが故の焦燥感から、すれ違いはピークに達する。
そして、最初に目指す目標の相違から2人はついに別行動をとろうとするが、その最中突如出現したウザイナーにより、2人は本当に離れ離れになってしまった。
お互いの安否すらわからなくなり、それぞれ意地の張り合いを後悔する2人だったが、その心の迷いからついに変身すらも解けてしまう。
「もう絆を取り戻すことは無理」と絶望する2人だったが、妖精達は2人を励まして説得し、もう一度互いを信じる気持ちを取り戻させる。
ウザイナーの追撃もかわして時計の郷に戻る咲達だったが、再びサーロインによって封じ込められてしまう。
しかし2人は自分の悪かったところを反省し、お互いに「ずっと共に過ごしたい」という気持ちを明かし、もう一度プリキュアに変身した。
絆を取り戻した2人の猛攻にサーロインは逆に追い込まれ、ついに巨大な猛牛の姿となる。
しかし時計の郷の精霊の力と、絆を取り戻したプリキュアの前に敵わず、その力の前にサーロインは完全消滅した。
全てが終わり、咲と舞はのど自慢大会の会場に戻り、もう一度挑戦し直すのであった。