水没した都市の中で、たまごを抱き続ける少女。
彼女は、それが天使のたまごであると信じていた。
奇怪な戦車から降り立った、巨大な銃を抱えた少年。
彼は、夢で見た“鳥”を探していた。
廃墟のような街で、ふたりの間にはほのかな共感が芽生えたかに見えたが、ある晩、少年は少女のたまごを砕いてしまう--。
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