『義風堂々!! 兼続と慶次』
織田信長・豊臣秀吉、徳川家康 戦国時代の覇者である彼らが、認め、欲しがり、畏れた――上杉謙信の落とし胤という秘密を胸に秘め、命を賭けて上杉家を支える家老・直江兼続と、天下の傾奇者(かぶきもの)と名を轟かせた伝説のいくさ人・前田慶次。
親兄弟すら信じられぬ群雄割拠の時代にあって、ふたりは立場や身分こそ違えども、互いのためなら黙って共に死んでやれる、終生の同士、莫逆(ばくぎゃく)の友であった。
いかなる権力者たちにも屈することなく、兼続と慶次はただひたすらおのれの生き様を美しくせんと“義”に忠実に戦い抜き、激動の戦国末期を駆け抜けていく――。
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第1話 兼続と慶次
「しばし昔を物語るかね…?」戦国の世を「義」に生きた直江兼続と前田慶次が盃を交わす。天正16年夏の京、兼続は後妻(うわなり)打ちの見届け役を頼まれる。後妻の助っ人に天下無双のいくさ人、前田慶次がいた。見届け前に遊郭で対峙した二人は―
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第2話 兼続の義
上杉家家臣、山田喜八の屋敷前では前妻組と後妻組が揃い、後妻(うわなり)打ちが始まろうとしていた。兼続は慶次に蠅打ちを振り「邪魔立て無用」と包みを渡す。中身を見た慶次は震える手で刀に手を掛けるが―
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第3話 慶次の義
佐渡平定を果たせ、と豊臣秀吉は上杉景勝に圧力をかける。遊郭の座敷で慶次に佐渡攻めについて語る兼続。そして慶次に別れを告げた。上杉軍は佐渡に向け出発。しかし、異形の男が立ちふさがり―
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第4話 佐渡上陸!
天正16年6月、佐渡平定に乗り出した上杉軍を陣中迎え入れるのは、北佐渡の地頭・河原田本間高統(かわらだほんまたかつな)しかし、その裏には本間家、ひいては豊臣秀吉の陰謀が潜んでいた―
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第5話 佐渡攻め
武器も旗もなく無抵抗な北佐軍老兵たちの進軍は、秀吉の使者が到着するまでの高統の時間稼ぎだった。南佐軍と北佐軍の口裏合わせとなっていたのは旗印。その油断を逆手に取る兼続の奇策。そこには兼続の見事な覚悟があった―
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第6話 上杉の義
佐渡平定の報を聞き秀吉は独りごちた「兼続 と慶次 が欲しい」河原田城での宴、兼続 は銚子を差し向け高統にすすめた。ところが高統は役不足だと景勝を指し、杯の酒を打ちかけた!そこには上杉家の秘中が潜んでいた―
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第7話 月に語る真実
堂森の地で月下に語り合う二人の前、水面に浮かび立ったのは、本能寺で自害し果てたはずの織田信長だった / 妙姫の檜扇を手にした兼続がその素生を追及され暴かれた後に、生きていられるはずが無い / 今なぜ、越後が滅びず兼続が生きているのか?信長は手前の謀略と異なる国状に合点がいかず、再び魂となって二人の前に現れたのだ / ありえない出来事に戸惑う事無く、兼続は語る / 「それは、私が義の子であったゆえ・・・」
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第8話 いくさ人の風
聚楽第の庭園で豊臣秀吉が告げた計略は前田利家を驚かすには十分過ぎるものであった / 由なるは佐渡平定の功労者である前田慶次の引見、だが秀吉の策には裏があった / 引見の仲立ち人を上杉景勝に申し付け、傾奇者の振る舞いの責任を追及する、これが越後国の命取りとなるのだ / その様子をじっと座して見ていた秀吉の側近、石田三成は筆をとる / 計略を露知らず、春日山城近傍の山中の兼続は、一人の坊主と出会い茶を勧められたのだが…
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第9話 傾奇者与六
勝てぬいくさと承知し上洛を決めた兼続と慶次、義に生きた清々しさがあった / 道中安土の地で兼続に追いついた茂助が置いてけぼりを抗議する / ここ安土は二人が信頼深き間柄となった深くも哀しい出来事があった地だった…
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第10話 薄雲の傾き
不敵な笑みの徳川家康、憂慮する石田三成、そして豊臣秀吉が上杉の上洛を待っていた / 薄雲の座敷で落ち合った兼続と慶次だったが、薄雲の酔客が乱入する / その時の薄雲の機転に慶次は死中の活を見出したのだった…!
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第11話 天下人との謁見!
三成の思惑は悪い方向へ外れた / 三成は秀吉に尋ねる「なぜ直江兼続にこだわるのですか?」秀吉は答える「さてな、だが、此度はどうやって越後を守るのか楽しみじゃ」そして越後国の運命がかかった上杉引見の日が昇る!
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第20話 魔物
「しばし昔を物語るかね…?」戦国の世を「義」に生きた直江兼続と前田慶次が盃を交わす。天正16年夏の京、兼続は後妻(うわなり)打ちの見届け役を頼まれる。後妻の助っ人に天下無双のいくさ人、前田慶次がいた。見届け前に遊郭で対峙した二人は―