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『魍魎の匣』第1話 天人五衰の事

放送開始:2008.10.07

動画の長さ:

あらすじ:

戦後の混乱がようやく収まった昭和27年。私立の女子校中等部に通う榎本頼子は、クラスメートの柚木加菜子と言葉を交わすことが多くなっていた。人形の頭を作る職人の母・君枝と二人暮らしの頼子の家は、決して裕福ではない。それなのに、クラスの誰よりも聡明で気高く美しい加菜子が、なぜか頼子だけに話しかけてくるのだ。頼子は、不思議なことを言い、難しい文芸誌を読む加菜子に戸惑うが、互いに孤独だった2人は次第に親交を深める。

頼子は、そんな加菜子から、“天人五衰”という言葉を教えてもらった。それは、天上界に住む天女が、衰えて死んでいく際の五つの兆しを現した言葉だった。 “頭上の花蔓がしぼむ”“衣に垢がつく”“腋の下から汗が出る”“目が眩む”“なんだか楽しくなる”―それだけの兆候で、天女は死ななければならないらしいのだ。

そんな折、頼子は、君枝が作る頭の胴体部分を作っている笹川から、頭と胴体が合体した木目込み人形をもらった。木目込み人形は、京都・上賀茂神社の祭具をしまう箱の余り木で作ったのが始まりだったことから、魂をしまっておく箱だという笹川。手にしたその人形の瞳がギョロリと動くのを見た頼子は、思わずそれを落とし、家の外に飛び出してしまった。

夜の土手で頼子が出会ったのは、月の光を浴びていたという加菜子だった。日の光が生きるために、つまり死に近付くためのものだという加菜子は、月の光だけが命の呪縛から逃れられると言い切る。頼子は、迎えの男がやって来た加菜子がどのような素性なのか、その時、まだ知らなかった。

まもなく、なぜ自分と付き合うのか、という素朴な疑問をぶつけた頼子に対し、加菜子は、奇妙なことを口にした。加菜子は、君は私の、そして、私は君の生まれ変わりだというのだ。すっかり加菜子に感化された頼子は、夏休みに一緒に旅行をしようと加菜子に誘われ、中央線の駅で待ち合わせるが―。

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