『富野由悠季』
富野 由悠季(とみの よしゆき、1941年11月5日-)は、日本のアニメ監督・演出家・脚本家・漫画原作者・作詞家・小説家。
本人は演出家・原案提供者としている。
日本初の30分テレビアニメシリーズ『鉄腕アトム』の制作に携わるなど、日本のテレビアニメ界をその創世期から知る人物。
祖父は東京府大島町(現・東京都江東区の一部)町長を務めた富野喜平次。
代表作は『機動戦士ガンダム』などのガンダムシリーズ、『伝説巨神イデオン』、または『聖戦士ダンバイン』他のバイストン・ウェル関連作品など。
ペンネーム
本名は漢字表記が異なる富野 喜幸(読み同じ;よしゆき)で、1982年以降は富野由悠季というペンネームを原作、監督、小説執筆の時に使うようになった。
喜幸という名前は、両親の喜平と幸子の一文字ずつをとって付けられた。
作詞家としては井荻 麟(いおぎ りん)で、日本サンライズ事務所のあった上井草駅が西武新宿線井荻駅の隣であることに由来する。
ほか、絵コンテ、脚本、演出にとみの善幸、斧谷 稔(よきたに みのる)、斧谷 喜幸(よきたに よしゆき)、作画監督に井草 明夫(いぐさ あきお)、声の出演に井荻 翼(いおぎ つばさ)などの別名義を使う。
富野家
第2代大島町長・富野喜平次『大島町誌:大東京市併合記念』より
富野家は代々地方の旧家であり、東京・大島(江東区)の大地主であった。
祖父・喜平次は大島町長や大塚護謨工作所監査役を務めた。
また伯父・徳次郎はのち家督を相続し、喜平次を襲名した。
なお、父・喜平は兄8人姉8人の末っ子で両親に育てられず、本家で腹違いの長男(徳次郎)夫婦に育てられた。
曽祖父・喜平治(1832年9月- 没年不明)
地主。
祖父・喜平次(前名:佐太郎、1857年11月12日- 没年不明)
大島町長。
大塚護謨工作所監査役。
所得税調査委員。
父・喜平(1909年2月- 2005年頃)
喜平次の九男。
日本加工織布社員。
日本大学文科卒。
96歳で死去。
母・幸子(1915年生)
大島町会議員・田中佐吉の長女。
府立第七高等女学校卒。
のち夫・喜平とともに分家。
実家はセルロイド玩具製造業。
富野曰く、大正期にはセルロイドの人形をアメリカに輸出してかなり成功していたという。
伯父・喜平次(前名:徳次郎、1886年8月9日- 1965年3月13日)
喜平次の長男(または三男)。
地主。
東京府会議員。
従兄・正男
徳次郎(喜平次)の長男。
第三高等学校卒。