『キャプテン翼』
ブラジルでスーパースターとなった翼は、新たにヨーロッパ進出を目指していた。
異国の地ブラジルで自分に送られる大声援。
負けを許されない大事なゲームにいどむ翼の脳裏には、サッカー人生の原点となった少年時代のことがよみがえってきた。
子どもの頃も、プロになってからも、試合に勝ちたい、ゴールを決めたいというサッカーへの情熱は少しも変わっていない。
若林、日向、岬、そしてロベルトとの出会いが、翼にとってサッカーを単なるスポーツではなく人生を賭けるべきものに変えたのだ……。
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第1話
サンパウロで活躍する翼は、ヨーロッパ行きを決意する。そしてサッカーへの情熱の芽生えた幼い頃を思い出していた。……南葛市に引っ越してきたばかりの翼は、南葛小と修哲小の因縁の対決に、いきなりスタメン出場。南葛小をなめきった修哲小GK若林。ところがあいつはいったいだれなんだ?という周囲の心配をよそに、翼はとんでもなくすばらしいプレーを見せる。驚きの一同が見守る中、南葛はついに鉄壁のGK若林から一点をもぎとる。そしてそんな翼の姿に魅了される旅の男が……。
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第2話
ロベルト本郷は、目の病気のためサッカー選手生命を絶たれた。そして、船長をしている翼の父と知り合い、翼の家に滞在するために日本にやって来たのだ。 ロベルトがブラジルサッカー界の名選手だと知った翼たち南葛のメンバーは、さっそくコーチしてもらうことに。ロベルトが一番初めに教えてくれたことは、「ボールと友達になる」ということ。そして、ロベルトが見せてくれた豪快なオーバーヘッドシュートに、翼たちは目を丸くさせるのだった。
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第3話
毎年恒例の南葛市のサッカー大会が開催。毎日猛練習にはげんだ翼たち南葛小は、決勝戦で若林率いる修哲小と対戦することになった。 守備を固めた南葛は、修哲の猛攻撃をなんとかしのぎ、0対0で後半戦へ突入。しびれを切らした若林は、意表をついたロングシュートを放つ。これが見事に決まり、ついに1点を奪った修哲は、リズムを取り戻す。さらに石崎が負傷退場となり、南葛は敗色濃厚に。そこへ、ひとりの少年が南葛ベンチに現れ…。
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第4話
少年サッカー全国大会に向け結成された南葛市の選抜チーム。さっそく練習を開始するが、まだチームワークがバラバラ。そんなところに、突然ひとりの少年が飛び込んできた。その正体は、埼玉の強豪チーム・明和FCのキャプテン日向小次郎。日向は、ゴールキーパー・若林の実力を試すべく強烈なシュートを放ち、ゴールを決めてしまう。 かつて日向とチームメイトだった岬は、日向の攻撃的な性格と、明和FCの強さをメンバーに伝える。それを聞いた翼たちは、新たな闘志を燃やすのだった。
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第5話
南葛小と修哲小の合同チーム・南葛FCの初めての試合である静岡大会が始まった。南葛小のメンバーを目のかたきにしている修哲の来生、井沢、滝たちは、翼や岬にパスを出そうとしない。見かねた若林は、翼にボールを集めるよう来生たちに指示を出す。 はじめはしぶしぶパスを出す来生たちだったが、翼を中心にボールを回すことにより、簡単に相手を突破できるようになる。次第にチームワークも固まっていく南葛FCは、大会を勝ち抜いていき、いよいよ決勝戦を迎えるのだった。
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第6話
いよいよ全日本少年サッカー大会が開幕する。 翼たち南葛FCの初戦の相手は日向小次郎率いる明和FCと決まった。 若林をケガで欠いている南葛FCに対し、相手にもならないと言い放つ日向。その言葉を裏付けるように、日向の強引なまでの攻撃的なサッカーの前になすすべもない南葛FC。 翼の必死のプレーもむなしく、日向のシュートが南葛ゴールにつきささる…。
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第7話
初戦を落としたものの、その後連勝を続けた南葛FCは、準決勝へと駒を進める。対戦相手は小学生離れしたテクニックを持つ三杉率いる武蔵FC。 三杉の華麗なプレーの前に、思い通りの展開が出来ないでいる南葛FC。だが、武蔵FCのマネージャー・弥生は、そんな三杉を心配そうに見つめていた。 激しいボールの奪い合いを演じる翼と三杉。その中で、翼の腕が三杉の胸に当たってしまい…。
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第8話
三杉が心臓病を抱えていることを知り、ショックを受ける翼。 胸を押さえながらもなお、見事なプレーを見せる三杉。一方、翼は三杉の体を気づかい、普段通りのプレーができないでいた。 三杉に対し、どう接して良いのか悩む翼。しかし、三杉が全力の勝負を望んでいると知った翼は、本来のプレーを取り戻す。
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第9話
全日本少年サッカー大会もついに決勝戦を迎える。勝ち進んだ明和、南葛の戦いが始まろうとしていた。 若林が復活し、意気の上がる南葛。しかし、明和にも新しいゴールキーパーが合流していた。その名も若島津健。 空手技を駆使してボールを防ぐ若島津。ケガを克服し、南葛ゴールを死守する若林。 両ゴールキーパーの活躍もあり、白熱した試合は延長戦へとなだれ込んでいくのだった…。
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第10話
照りつける太陽の下で始まった、全日本少年サッカー大会決勝の延長戦。疲労やケガを抱えつつ、死力を尽くして戦う南葛、明和の両イレブン。 翼と日向も最後の力を振り絞り、精一杯のプレーを見せるが、得点することはできず、ついに試合はロスタイムへと入る。 そして終了直前、明和ゴール前でボールを受け取った翼は、オーバーヘッドの体勢をとるのだった…。
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第11話
全国少年サッカー大会で優勝を果たした翼のもとに、東邦学園からのスカウト・松本が現れる。戸惑う翼に、日向はすでに東邦学園への進学を決めたと言い残し、去ってゆく松本。さらに、岬はフランスへ、若林はドイツへと旅立つときかされ、驚く翼。 「いつまでも皆と一緒にいられない」と、寂しさを感じる翼に対し、ロベルトは新しいシュートを教えようと申し出る。「必ず、このシュートが必要なときが来る」と語ったロベルトは翌日、一人、翼の家を出てゆく……。
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第12話
ブラジル、ブランコスでのラストゲームを戦う翼は、小学生時代の自分を思い起こしていた。 転校直後に出会った石崎。若林との初対決からチームメイトとなるまで。後にゴールデンコンビと呼ばれる事になる岬との初プレー。全国少年サッカー大会での熱戦を通じて知り合った日向、三杉、若島津らのライバルたち……。 そして、ロベルトとの出会いと別れ……。 その後もサッカーを続けた翼は、成長した今、それらのライバルや仲間たちとサッカーを通じて一つになっていると感じるのだった。
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第13話
全国中学校サッカー大会に二年連続で優勝した翼率いる南葛中は、三連覇を目指して活動していた。と、同時に、二年連続で準優勝に甘んじていた東邦学園の日向は打倒南葛に闘志を燃やしていた。が、しかし、東邦学園の監督・北詰と日向の間には目指すサッカーに違いがあり、両者の確執が深まっていた。 そんな時、日向の前に小学生時代の恩師・吉良が現れ……。
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第14話
翼にとって最後の全国中学校サッカー大会が開幕した。しかし、東邦学園は日向を欠場させ、試合にのぞんでいた。その試合を見た翼は不安を募らせる。 南葛の初戦が始まった。相手は巨漢・次藤率いる比良戸中。試合開始直後からパワーディフェンスを炸裂させ、南葛イレブンを次々と吹き飛ばしてゆく次藤。その視線の先には常に翼の姿があった。 試合は進み、ボールが翼にわたったとき、「大空翼、勝負タイ!」と、次藤が突進する!
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第15話
全国大会初戦で肩を痛めた翼だったが、痛みをこらえ準決勝まで勝ち進む。しかし、対戦相手のふらの中は、北国のチームが優勝できないというジンクスを打ち砕くと決意したキャプテン・松山を中心に団結し、南葛中は苦戦を強いられる。 個人技に頼るのではなく、チームワークで戦うふらの中イレブン。その頭にはマネージャー・よし子が作ったはちまきがまかれていた。そして、松山のはちまきにはよし子の特別な思いが込められており……。
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第16話
準決勝のふらの中戦で肩を怪我を悪化させた翼は、翌日の決勝戦に出場させられないと宣告される。と、そこにドイツから遠征のため帰国していた若林があらわれる。その若林のすすめで翼は、若林の所属するチームのチームドクターであり、スポーツ医療で世界的に有名なドクター・シュタインの診察を受ける。同時に若林とそのチームメイトの練習風景を目の当たりにした翼は、世界のレベルを知らされる。 そして、いよいよ診察の結果が出され……。
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第17話
ドクター・シュタインの診断結果を受け、決勝戦は30分限定の出場が認められる翼。そのころ、東邦学園の監督室では日向が北詰監督に決闘状を叩きつけていた。決勝戦への出場を申し出る日向。その日向に同調し、頭を下げるチームメイトの姿をみた北詰は考えを改め、日向をスターティングメンバーとして起用する。 そして、決勝当日。ピッチに走り出る日向。しかし、そこに翼の姿はなかった……。
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第18話
決勝戦後半、3対0とリードされた局面でいよいよ翼がピッチに姿をあらわし、南葛イレブンの意気が上がる。そして、ライバルの登場に不敵に笑う日向。 翼を中心に攻撃を組み立て、果敢に東邦ゴールを狙う南葛中イレブンは3点をかえすものの、東邦も1点を追加し、残り時間はわずかとなる。痛む肩を押さえながら、懸命に攻撃を続ける翼。そして後半終了直前、ついに同点のゴールを奪い、勝負の行方は延長戦へともつれ込むのだった。
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第19話
南葛・東邦の決勝戦後半、土壇場の同点ゴールを奪った翼だったが、肩の痛みにそのまま意識を失ってしまう。医務室で目を覚ました翼は、延長戦が始まったと知ると、ドクター・シュタインに言われた30分を越えてもプレーを続けると決意する。ボロボロになりながらもプレーを続ける翼に驚く日向。しかし、手加減をすることなく、南葛と東邦、翼と日向の死闘は続く。そして、延長戦の残り時間も徐々に無くなってゆき……。
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第20話
全国中学校サッカー大会での活躍を認められた翼は、日向を初めとしたライバルたちと共に日本Jr.ユース代表に選出された。しかし、大会で肩に怪我を負ていた翼は代表合宿への参加を見送ることになる。ベンチからライバルたちの練習を見学する翼は、その活躍と成長を目の当たりにし、合流できる日を待ちわびる。だが、発表されたヨーロッパ遠征メンバーの中に翼の名前はなかった……。
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第21話
ヨーロッパ遠征の初戦、日本Jr.ユース代表は若林の所属るFCグリュンヴァルトに挑戦する。しかし、グリュンヴァルトの守護神として成長した若林の鉄壁の守りの前に、日本Jr・ユースは得点を上げることが出来ない。さらにシュナイダーに前半のうちにハットトリックを達成されてしまう。力の差を見せつけられ、気落ちする日本イレブン。その前に突然、翼が現れる。ケガを治した翼がついに代表に合流したのだ。翼の登場に意気の上がる日本イレブン。だが監督の見上は翼を試合に出さないと宣言する……。
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第22話
ヨーロッパ遠征第2戦としてイタリアJr・ユース代表との試合を組んでいた日本。しかし、先日のグリュンヴァルト戦いを見ていたイタリアは、日本と戦う価値はないと試合を断ってきた。それを聞いた翼は突然、ドリブルでグランドのイタリアチームに突入する。素早いドリブルでイタリア選手を抜き去り、ドライブシュートを放ち、ゴールを奪う翼。それは同時に、ケガの完治した証明でもあった。 そして次の試合、ピッチ上には背番号10をつけた翼の姿があった……。
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第23話
南葛市を去って以来、父親とパリで暮らしていた岬のもとを片桐が訪れる。Jr.ユース代表の一員として参加するよう要請する片桐に対し、迷いを見せる岬。それを聞いた翼は岬に会いに行き、二人は再会をはたす。岬は翼に会い、話す事で迷いを振り切り、日本代表に合流する事を決意する。 岬を迎えたことで復活したゴールデンコンビをようする日本チームは、いよいよ国際Jr.ユース大会の開会を迎えるのだった……。
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第24話
Jr.ユース世界大会の初戦、日本VSイタリア。鉄壁の守りを見せるイタリアのゴールキーパー・ヘルナンデスの前に苦戦し、先取点を奪われてしまう日本。しかし、その直後、岬を投入し、翼との連携プレーでヘルナンデスを翻弄、同点ゴールを決める。 その後、イタリアもヘルナンデスの指示の元、態勢を立て直し、両チーム無得点のまま時間だけが過ぎてゆく。ラストプレーと思われた翼のシュートもヘルナンデスに阻まれ、試合終了かと思われた時、日向がこぼれ玉に猛然とダッシュし……。
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第25話
日本VSアルゼンチン。この試合に勝たなければ決勝トーナメントへ進めない日本だが、アルゼンチンのエース・ディアスの前に3点を先取されてしまう。しかし、その状況でも希望をすてない翼の姿にいらだちを覚えるディアス。 自らを中心に日本の攻撃を組み立て、次々と点を返してゆく翼に対し、対抗心を燃やすディアス。チーム全体でサッカーをする翼に対し、あくまで1対1の勝負を目指すディアスは、翼めがけて突っ込むのだが……。
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第26話
準決勝に進んだ日本の対戦相手は地元フランス。日本は1点を先取するが、その直後、フランスMF・ピエールの華麗なボールさばきにディフェンス陣を崩され、同点とされてしまう。同時に、プレー後のいざこざで早田がイエローカードを受けてしまう。 試合再開後、再び日本陣内へ攻め込むピエール、次々と日本イレブンをかわし、ゴール前のナポレオンにセンタリング。ナポレオンと、そのシュートを阻止しようとした早田が交錯し、早田のヒジがナポレオンの顔に当たる。このプレーに対し、審判は早田に2枚目のイエローカードを出し、退場を告げるのだった。
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第27話
早田のイエローカード判定に抗議する翼。しかし、翼までもがイエローカードを受けてしまう結果に。さらにPKも決められてしまい、10人となった日本代表は1点を追う展開になる。しかも、その後、審判が下す判定の数々はことごとくフランス有利なモノばかり。日本の3つのゴールは無効とされ、さらにフランスに追加点を奪われ、前半終了をむかえる。 控え室に戻り、いらだちを爆発させる日本選手達。翼も「どうすれば」と悩むが、その時、脳裏にロベルトの言葉が響く……。
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第28話
早田の退場で10人で戦う事となった日本代表は、さらにフランスの猛攻の前に若島津の右腕の傷も悪化してしまう。数少ないチャンスに日本も果敢に攻め上がるが、得点をあげられず、試合時間は終了、決着はPK戦に持ち越される事となった。日向、松山、岬、三杉とそれぞれの想いを胸に、次々とゴールを決めてゆく日本。対するフランスは5人目、ピエールの前に、若島津が執念のファインセーブ。そして、日本の5人目としてボールの前に翼が立つ……。
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第29話
フランスを敗り、国際Jr.ユース大会の決勝戦に進出した日本は、優勝をかけ、シュナイダーをようするドイツとぶつかる。準決勝で腕を痛めた若島津に代わり、この大会で初めて若林をゴールキーパーにすえた日本に対し、ドイツは謎のキーパー、デューター・ミューラーを送り出す。試合開始直後、日本は翼、新田、松山、井沢、そして日向と、次々とシュートを繰り出すが、ミューラーはその全てを完璧にキャッチしてしまうのだった……。
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第30話
対ドイツ戦。日本は1点を追うかたちで後半を迎える。ピッチに走り出そうとしていた翼に「ノートの52ページを思い出せ」というロベルトの伝言を伝える片桐。試合再開後、翼はロベルトからもらったノートに書かれていた言葉の数々を思い出し始める。サッカーに関して様々な事柄が書かれていたそのノートの52ページの内容を思い出した時、翼は表情に明るさを取り戻し、同時に会場にロベルトがやって来ている事に気付くのだった……。
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第31話
翼からのパスを日向がネオタイガーショットでドイツゴールに叩き込み、ついにドイツに勝ち越す日本。しかし、カルツ、シュナイダーを起点として攻めるドイツの前に、懸命のディフェンスも敗られ、再び同点となるゴールを許してしまう。意気消沈する日本イレブンであったが、翼の「試合はこれからだ!」の言葉に闘志を奮い立たせる。その様子を観客席から見つめるロベルトも満足気であったが、試合再開後、カルツとの接触プレーで転倒する翼は、そのままピッチに倒れ伏すのであった……。
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第32話
全国中学校サッカー大会三連覇を果たし、南葛中を卒業した翼はブラジルへと旅立つ。サンパウロへと到着した翼は、ロベルトがコーチをつとめるFCブランコスへの入団を目指し、入団テストに挑戦する。同じく入団テストを受ける少年・ペペは翼の新品のスパイクを見て、憎しみをつのらせていた。サッカーで成功し、豊かな生活を夢見るペペには、金持ちの国・日本から来た翼が許せなかったのだ。そして、運命の入団テストが始まった……。
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第33話
ブランコスへの入団を決め、トップチームのレギュラーに定着した翼は、対ドミンゴ戦でカルロス・サンターナとの初対戦を迎える。先制点をあげ、「ボールはともだち」と言う翼に対し、冷たい眼差しを向けるサンターナ。試合再開後、ボールを奪ったサンターナは、正確無比なボールコントロールでブランコスゴールを奪う。その冷静なプレイを目の当たりにした翼は、サンターナのサッカーに力強さを感じつつも、同時に違和感を持つのだった……。
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第34話
ブランコスVSドミンゴの試合の最中、サンターナは少年時代を思いおこす。サッカーを愛する普通の男の子だったサンターナ。しかし、育ててくれていた祖父と祖母が事故で死に、身よりが無くなってしまった。そんなサンターナの前に富豪・バーラが現れる。サンターナの才能を見極めていたバーラは、自らの経営するチームにサンターナを入れるよう画策する。反発するサンターナだったが、自分は捨て子だったいう事実と告げられ、衝撃をうける……。
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第35話
サッカー以外のモノを全て捨て、サッカーサイボーグとなっていたサンターナ。しかし、翼との対戦を続けるうちに、その正確無比なプレーが徐々に崩れてゆく。幼い頃からサンターナと共にサッカーを続けてきたレオは、その変化を目にし、翼ならサンターナの凍りついた心を溶かしてくれるのではないかと期待する。試合はついにロスタイムにはいり、最後の攻防。翼とサンターナがこぼれたボールに向かって突進する……。
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第36話
ヨーロッパのクラブチームへの移籍を決意した翼は、所属チームを決めるべく、ブラジルから飛び立った。時を同じくして、日向もイタリア・FCピエモンテへの移籍を発表する。 スペイン、カタルーニャFCを訪れた翼は、そのメインスタジアムを目にし、カタルーニャへの移籍を決意するのだった……。
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第37話
イタリアへと降り立った日向はその足でFCピエモンテのホームスタジアムを訪れる。その横にある練習用グランドでは開幕を控えた選手達が自主トレーニングをおこなっており、日向はそこに飛び入りで参加する。「得点王」を目指すという日向に対し、オランダ代表でもあるヴィレムが立ちはだかる……。
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第38話
ヨーロッパで活動する翼、若林、日向、岬の元に日本代表がオランダとトレーニングマッチを行うという連絡が届く。帰国した4人は他の代表メンバーも全て、Jr.ユースで共に戦った若手ばかりでしめられている事を知らされる。しかし、このメンバー選考に対し対戦相手のオランダが難色を示しているという噂がとどき……。
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第39話
オランダとの試合が近づく翼たち日本代表の元に、新たに一人の選手・葵新伍が合流した。一方、代表入りした若島津は、自分が若林の控えに過ぎない事を監督言い渡され、合宿から姿を消す。そんな若島津に対し片桐は、中学卒業後単身、イタリアに渡った葵の話を聞かせるのであった……。
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第40話
日本代表とオランダ代表のテストマッチが開幕する。キックオフ早々、翼、日向を中心にオランダ陣内へと切り込んでゆく日本代表。しかし、その攻撃はスタムを中心としたオランダディフェンダー陣に軽々と阻まれてしまう。一方、オランダの攻撃に翻弄されてしまう日本は若林の好セーブも報われず、先取点を奪われてしまう……。
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第41話
オランダに先制を許した日本代表は、後半、三杉を投入し守りを固めると共に、オフェンス陣は攻撃に集中する戦術をとる。再三の攻撃を仕掛ける日本だが、いずれもオランダの鉄壁の守りを崩せず、得点には至らない。その硬直した局面を打開するため、日本は葵を投入するのだった……。
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第42話
オランダ戦を終えた日本代表のメンバーたちは、インターナショナルカップでの再会を約束し、それぞれのチームへと帰っていった。そんななか、日向は沖縄を、翼はハワイを目指す。オランダとの対戦を通じて、世界のレベルの高さをあらためて思い知った彼らは、もう一度、自らを鍛え直そうとしているのだった……。
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第43話
スペインに帰ってきた翼は、FCカタルーニャのキャンプインに参加する。その初日、練習前にリバウールと出会った翼は、1対1の勝負を挑むが、圧倒的な力の差の前に倒されてしまう。同じ頃、イタリアでは日向がFCピエモンテのフィジカルコーチ・マッツァンティーニと対面していた。日向は左右の筋肉のバランスの悪さを指摘され、選手として失格と宣告される……。
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第44話
FCカタルーニャのキャンプ2日目、監督は紅白戦の指示をだす。前日、リバウールとの1対1の練習中に倒され、脳震盪をおこした翼は、控え組のトップ下として出場。レギュラー組のトップ下リバウールと再び対戦する事になる。真っ向からリバウールに勝負を挑む翼。幾度となく跳ね返される翼だが、果敢に挑戦し続け……。
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第45話
カタルーニャのキャンプが続く中、翼はレギュラー陣に混じり、様々なポジションでのプレーを試され、フィールドのどこにいても高いポテンシャルを発揮できることを証明し始めていた。同じ頃、ピエモンテの練習場では日向が、その強靱な右足からくりだすシュートで、チームメイトに認められつつあった。しかし、日向のスタメンデビューが決まった日、監督に呼び出された翼は信じられない宣告を受ける……。
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第46話
トップチームから脱落し、2部リーグのチーム・カタルーニャBでのプレーを宣告された翼。そのニュースは、世界中に散らばっているかつての翼のチームメイトたちにも届く。日向はイタリアへ来るよう翼を誘うが、「このまま逃げるわけにはいかない」と、その誘いを断る翼。悔しさを振り払うようにバルセロナの街を走る翼は、街が見える丘の上である決意を固めるのだった……。
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第47話
ピエモンテのスタメンとしてイタリアリーグ開幕戦となるACエミリア戦をむかえる日向。キックオフの笛が鳴り、エミリア陣内へ切れ込んでゆく日向は前線でボールを受け、ゴールを目指すが、敵ディフェンダーに囲まれ、体勢を崩されてしまう。しかし、機転をきかせた日向は、倒されながらも素早くボールをもう一人のフォワード・フランチェスコに送り、先取点を奪う事に成功する。初戦でいきなりの好アシストに喜ぶ日向や応援団だったが、そこに審判の笛が響くのだった……。
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第48話
イタリアリーグ初ゴールを阻まれた日向。その日向の前に立ちはだかるACエミリアのディフェンダー・ジェロームは「お前を叩き潰す」と宣言する。試合再開後、幾度となくチャンスを掴む日向だが、その都度ジェロームのディフェンスに阻まれ、ピッチに崩れ落ちる。持てる力を全て注いで放った最後のシュートさえもジェロームに阻止され、愕然とする日向。そして、その日向に交替が告げられる……。
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第49話
カタルーニャBでの初試合に臨んでいる翼。その観客席にはイタリアデビュー戦で途中交替となった日向の姿があった。翼は華麗なテクニックでチームをリードし、カタルーニャBに次々と得点をもたらす。大量リードにも攻撃の手を緩めることなく、さらに攻めつづける翼の姿を見て、日向は……。
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第50話
シュナイダー率いるロートブルグと、若林、カルツのいるグリュンバルトの、ドイツリーグ優勝の行方を左右する大一番がはじまった。前半、ロートブルグの一瞬の隙をつき、若林からのボールをカルツがゴールに押し込み、グリュンバルトが先制。そこから、ロートブルグの猛攻が始まる。その激しい試合のなか、若林、シュナイダー、カルツは、同じチームに所属していた少年時代を思い出す……。